【Bellator282】予想以上の全局面での激戦。打ち勝ったマゴメドフがバルゾラにギロチン極める
<フェザー級ワールドGP準々決勝/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
Def.4R1分27秒by ギロチンチョーク
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
間合いを測る両者。ジャブを見せるバルゾラに対し、マゴメドフが組んでいくがダーティーボクシングで細かいパンチを受ける。直後にスピニングバックフィストを見せたマゴメドフはケージを背負って回る。バルゾラは左ジャブを当て、マゴメドフも左ショートをヒットさせる。ジャブを見せてシングルに出たバルゾラが、意外にテイクダウンを先に奪う。
巧妙に正対してボディロックで立ち上がったマゴメドフは、バックを伺いつつ――反応したバルゾラにボディロックテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったバルゾラは、バックを許していたがマゴメドフが離れると首相撲からヒザ、左ジャブを放つ。マゴメドフも右オーバーハンドを当て、左でバルゾラが一瞬動きを止める。直後に2度目のテイクダウンを極めたバルゾラは、マゴメドフの巻き込みにバックコントロールを続ける。マゴメドフはスクランブルに持ち込みスタンドに戻ると、バルゾラがスピニングバックキックを見せて時間となった。
2R、バルゾラの跳びヒザ狙いに左を当てたマゴメドフは、蹴り足を掴んでケージへ。すぐに離れたバルゾラは左を受ける数が多いか。とマゴメドフは右もヒットさせる。真っすぐダブルレッグに出たバルゾラがバックとボディロックで前方にスラム。そのままバックコントロールを続け、再びの巻き込みにもバックを取り続ける。
スクランブルでマゴメドフに負けないバルゾラは、スピニングバックフィストのタイミングでダブルレッグに入り、ギロチンを防いでトップに。ケージを蹴り、態勢を変えてシングルに出たマゴメドフをダースで止めたバルゾラが距離を取り直す。スピニングバックキックで腹を蹴ったマゴメドフのテイクダウンは、決まらない。
打撃の間合いに戻ると、マゴメドフが左リードフックを決める。全くたじろかないバルゾラは手数が増えて圧を掛けていく。しかしスピニングバックフィストをかわされた直後に左フックをマゴメドフが打ち抜き、バルゾラのマウスピースが吹き飛ぶ。さらに右後ろ回し蹴りをマゴメドフが蹴った直後にタイムとなった。
3R、マゴメドフがジャブから右を当て、前に出る。左をローをキャッチし、テイクダウンを狙ったマゴメドフだが、バルゾラがギロチンで受け止めてバックに回る。胸をあわせたマゴメドフだが、ダブルレッグからバックを許す。力強いボディロックでコントロールしたマゴメドフがボディにパンチを入れて離れる。
マゴメドフが右を伸ばし、左ジャブでダウンを奪う。すぐに立ち上がったバルゾラだが、左を被弾して動きが落ちる。勢いを受け止めず、かわすようになったバルゾラが正対するがヒザをマゴメドフが突き刺す。距離が近づくとダーティボクシングでパンチをまとめたバルゾラは、左を受けテイクダウンを切られる。マゴメドフはワンツー、これが外れるとバルゾラがショートのアッパーを連打する。左ミドルを入れたマゴメドフは右を当て、左右に回りつつアッパーを狙う。クリンチではショートを当てるバルゾラだが、ダブルレッグはまたも切られケージに押し込んだ状態で時間となった。
4R、ジャブから左フックを入れたバルゾラがダブルレッグへ。マゴメドフがスプロールし、シングルを切る。差し返しつつ離れたマゴメドフがボディを殴り、紙一重で当たらなかったが鋭い後ろ回し蹴りを繰り出す。バルゾラは左ジャブからダブルレッグへ。その頭を左ワキの下で抱えたマゴメドフがギロチン、ジャンピングガードからロールして上を取る。直後にバルゾラは観念したようにタップし、マゴメドフがワールドGP準決勝進出=パッチー・ミックス戦を決めた。
「彼がレスリングをしてくることは分かった。2Rにはコーナーに『取る』って伝えるんだ。パッチーとは一緒に練習していたから、こんなに早いタイミングで戦いたくなかった。でも、試合は試合だ。戦うだけ」とコメントし、ケージに上がったミックスとフェイスオフから健闘を称えあった。