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【PFL2022#04】これぞ、究極のスコアメイク。オバメルシェがマンフィオ下しペティスと共にトップ4確定

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

昨年の世界王者ながら掛け率で多いに遅れをとるマンフィオと、オバメルシェの対戦は勝てば6P獲得という状況で、自然と両者が間合いを測る展開に。マンフィオは初弾で前蹴りを見せたが、そこから待ちの姿勢を貫きローに左を合わせようとする。オバメルシェも慎重に攻め、時折り左ストレートを伸ばし、右に移動して前足でローを蹴っていく。マンフィオの右ミドルをブロックしたオバメルシェが左ミドルハイを放ち、右オーバーハンドを振るう。この間、マンフィオはひたすら見続ける。残り2分となり、飛び込んで左を振ったマンフィオだが、これは空振りに。終盤、前蹴りを2度捌いたオバメルシェは、マンフィオの攻撃を受けないまま初回を戦い終えた。

2Rも序盤は両者のペースは上がらない。それでもオバメルシェはマンフィオの右オーバーハンドをかわして右を伸ばす。観客からブーイングが起こるなか、オバメルシェが左ストレートから左ミドルを蹴る。マンフィオも右ミドルを返すが、やはりカウンター狙いが続く。オバメルシェは左ミドルから左ストレートを当て、さらに左ハイへ。マンフィオは右ローを返すも、手の距離とはならず右ローを交えたオバメルシェの左ミドルが継続的にマンフィオを捕らえる。マンフィオのロー以外は徹底してガードするオバメルシェが、左の攻撃を初回より多く見せてオーバーハンドを届かせる。さらに左ローから右ジャブを当てたオバメルシェがこの回もケージコントロールで微差を手にしたか。

最終回、勝利するには必然的にボーナス1P獲得となるフィニッシュが必要なマンフィオが、まず右ローを蹴る。オバメルシェは左オーバーハンドを当て、ボディを打たれる。マンフィオは右ローを蹴るが、追撃がない。右を伸ばしても空振りしたマンフィオに対し、オバメルシェは左ミドルからワンツーを打っていく。クリンチでヒザを見せたマンフィオだが、流れを一気に持って来る攻撃がないまま左ミドルを蹴られる。

マンフィオの首相撲にクリンチ、離れてからダブルレッグのアプローチで時間を使うオバメルシェは、攻撃が届く距離になると組んでいく。残り2分を切り、ケージにマンフィオを押し込むオバメルシェが、着実に判定勝ちへの道を進む。右回りのオバメルシェにマンフィオが後ろ回し蹴りも、残像を蹴るような形=空振りに終わる。最後の40秒でクリンチ&押し込みを選択したオバメルシェが、盤石の試合展開でタイムアップを迎えファンは大きなブーイングを両者に送った。

勝てばプレーオフという計算が成り立つ状況が、ファンにフラストレーションを与える試合となったが、これはもうポイント制の性といえる。結果、オバメルシェが判定勝ちを収め合計6Pとしてプレーオフ進出を決めると同時に、今週に試合のないアンソニー・ペティスは次のファイトの結果に関わらず上位4位が確定した。

同様に今大会欠場のドン・マッジは当然としてマルチン・ヘルド&マイルス・プライズの0P組と3Pのジェレミー・スティーブンスの脱落も決まった。


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