【Yoshiro Maeda RetirementMemorial Event】3分✖3Rの妙、山﨑が上田からスプリット判定勝ち
【写真】山﨑は初回こそテイクダウンで落としたが、その後は手数と回転数、何よりテイクダウンを許さず判定勝ちを収めた(C)SHOJIRO KAMEIKE
<バンタム級/3分3R>
山﨑鼓大(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
上田祐起(日本)
サウスポー同士、山﨑が左ローを蹴る。上田もローを返し、山﨑は左ミドルを見せる。ローの蹴り合いが続き、上田が左ハイ、山﨑は前蹴りを繰り出す。ローから後ろ回し蹴りを見せた山﨑は、左右のローを蹴る。残り1分、上田はダブルレッグから尻もちをつかせ上田はウィザーで立ち上がる。そのままケージに押し込んだ上田は前方に崩そうとし、山﨑が小手で腹ばいとなり、スタンドへ。そのまま3分が終わった。
2R、山﨑はここも左ローでスタート。上田の左と、山﨑の右が交錯する。右ボディを入れた山﨑に対し、上田はスッと頭を下げてロー、山﨑がここも右ローを返す。上田は蹴り足を掴みに行き、足を抜いた山﨑は低い姿勢からのテイクダウン狙いでケージに押し込まれる。ウィザーで耐えた山﨑のヒザが上田の急所に入り、試合が中断する。
再開後、左を振るってから左ローを蹴った上田が右ミドルも繰り出す。残り30秒、ボディを入れた山﨑が、最後の最後にワンツーを打ち込み最後にインパクトのある動きを見せた。
最終回、ジャブからロー、ハイを繰り出した山﨑が左ストレートを入れる。ローから後ろ回し蹴りと、動きが良くなってき山﨑は、ダブルレッグでケージに押し込まれるがテイクダウンは許さない。山﨑は左を差し返して離れると、右ジャブを届かせる。上段内回し蹴と掛け蹴りの中間のような蹴りを放った山崎は、最後の10秒で上田が見せたダブルレッグを切って時間に。
3分という時間の微差を如何にジャッジが判断したか──結果は、スプリットで割れ岩﨑が判定勝ちを手にした。