【ONE129】離れ際の打撃が冴えるマーチン・ウェンが、左ボディでゴロベッツの心を折ってTKO勝ち
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
Def.3R2分18秒 by TKO
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)
大きなステップを踏みサークリングするゴロベッツ。ガードを固めて、それを追うウェンがゴロベッツの右ストレートに左ミドルを合わせた。距離を取るゴロベッツ、ウェンは左ローで追う。ゴロベッツは一気に距離を詰めてパンチを放つ。ゴロベッツ飛びヒザの打ち終わりにパンチを合わせるウェン。対して、半身から左ミドルと右ストレートを放つゴロベッツ。ウェンがプレッシャーを強め、ゴロベッツにケージを背負わせた。ここでゴロベッツの左サイドキックがウェンの下腹部をとらえ、試合は一時中断に。再開後、ウェンはサウスポーにスイッチした。
足を使うゴロベッツに対し、オーソドックスに戻したウェン。ゴロベッツはアッパーを織り交ぜたコンビネーションでウェンとの距離を詰める。そしてケージを背にしながらダブルレッグで組み付いたゴロベッツが、ウェンをグラウンドに引きづりこんだ。ウェンはケージ際まで下がり、ケージを背にして立ち上がるも、ゴロベッツがバックに回る。スタンドの状態でバックマウントを奪ったゴロベッツ。足のフックを解いて引き倒そうとしたところで、体勢を入れ替えたウェンが左腕でゴロベッツの首を取り、ギロチンを仕掛ける。
これが極まらないとみると、離れ際に強烈な右を当てるウェン。さらに打撃でゴロベッツを追い立て、左ボディから右ストレートをヒットさせる。しかしゴロベッツも下がりながら右ストレートを当てた。ウェンもカーフキックを返すなど、打撃のアクションが多い展開でファーストラウンドが終了した。
2R、ウェンがプレッシャーを強める。ゴロベッツは右バックスピンキックを見せるも、それをかわしたウェンが右バックスピンを返していく。さらに右ストレートを狙うウェン。しかしゴロベッツも右アッパーを繰り出しながら、ダブルレッグでウェンに尻もちを着かせた。立ち上がるウェンの左足に、自身の左足を回してコントロールするゴロベッツ。そのままバックコントロールを見せるが、ウェンも切り返して離れ際に右を当てた。さらに相手にケージを背負わせ、右を当てるとゴロベッツの一瞬グラつく。
足を使いながら右アッパーを狙うゴロベッツ。ウェンは左ボディと右ストレートで攻め立てる。ゴロベッツはウェンの左足へのシングルレッグ、ウェンはケージ際まで下がって相手を潰していく。ここで離れたゴロベッツ、ウェンはパンチで攻め立てる。明らかに効いているゴロベッツに対し、左ボディを効かせてダウンを奪い、パンチとヒザで追撃するウェン。しかしゴロベッツもしのぎ切って、ラウンドを終えた。
最終回、動きが落ちたゴロベッツはパンチからシングルを仕掛けるも、ウェンがスプロールしてヒザを狙う。離れたゴロベッツに右カーフキックを効かせるウェン、ゴロベッツはアッパーとローからシングルを狙うが、これは決まらない。左ボディブローをダブルで決めるウェン、ゴロベッツのパンチをダッキングでかわしながら、さらに左ボディを放つ。ゴロベッツはうずくまるが、レフェリーは試合を止めない。立ち上がり、背中を見せて走るウェンをパンチで追い立て、ゴロベッツの体勢が崩れたところでレフェリーが試合を止めた。