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【EXFIGHT04】中井光義と戦う岩﨑大河「テーマは岩﨑大河120パーセント。世界で戦える一歩を示す」

【写真】社会体育性のあるプロフェッショナルMMAファイター=岩﨑大河 (C)MMAPLANET

27日(日)、東京都渋谷区のEXFIGHTで開催されるEXFIGHT04に岩﨑大河が出場し、中井光義と戦う。2017年北斗旗体力別を制し、2020年に本格的にMMAに転向した岩﨑は、コロナ禍でアマチュアMMA大会が開かれない状況下、いきなりプロとしてMMAキャリアをスタートさせた。

その岩﨑がアマを越えたアマMMA大会と言われるEXFIGHT初のプロマッチ出場選手の1人となった。なぜ、このタイミングでEXFIGHTなのか。そして5月に開催予定の空道世界選手権出場を決心したのか──LDH martial arts契約選手だけでない、本気で世界を目指す漢がここにもいる。


──あと3日にEXFIGHTでの中井光義が迫ってきました(※取材は24日に行われた)。EXFIGHTに出場を決めた要因はどこにあったのでしょうか。

「本来は修斗の3月大会で外国人選手を招聘してもらうという話があったのですが、オミクロン株が発生して。1月の中旬に加藤(清尚)先輩から、EXFIGHTの件を聞いて。もう3月に外国人は呼べないだろうと思って、出させてもらうことになりました。試合ができる──そこを最優先した方が良いと判断しました。確実に試合があるところで戦おうと。

話を頂いた時、EXFIGHTはTRIBEの(エフェヴィガ)雄志さんが出ているので、プロとアマチュアの間の選手が戦う大会……自分の評価もそういう風なのかとちょっと落ち込んだのですが、すぐにプロの試合だと分かって良かったです(笑)」

──もともとアマからMMAを始めたかった岩﨑選手はコロナでアマ大会がなく、TTFCのプロからMMAキャリアをスタートさせました。対して1年後にはあの規模のアマ大会がある。大きな違いかと。

「EXFIGHTはアマチュアの大会なのに、凄いと感じていました。だから今回もアマの試合でも選手として、人に知ってもらえる機会なので出ようとは思っていました。それに普通に見ていて、プロでやっていける選手が多くで出ていますしね。これ、本当にファイトマネーがないのかって(笑)」

──アハハハ。EXFIGHTは若い選手が世界に出ていくための一歩。4月にPOUNDSTROMもあります。

「結果としてですが、出ることができれば2月、4月と良い間隔で試合ができます。ならば出場を目指さないといけないと思っています」

──ミドル級は層が薄いので、一つの大会に留まるとすぐに相手がいなくなってしまいます。その辺りでどのようにキャリアアップを考えていますか。

「4月から外国人を呼べるという風にも聞いていますし、そうなるのであれば2月、4月と勝てば7戦7勝になるので、国内で外国人を招聘してもらえる状況で国際戦を経験する。そこで外国人にも勝てるということを見せて、海外で試合をしたいです」

──なるほど、うまくいけば9勝0敗へ海外へと。

「ハイ。呼ばれるようになって、外国人と戦っていきたいです」

──そのなかで5月の空道世界大会出場を狙っています。

「空道の時から外国人選手との試合にどちらかというと苦手意識がありました。勝ってもパッとしない。負ける時は完敗で。だからこそ外国人と戦う経験が必要です。それが空道だとMMAのように5分3Rでなく、3分1R戦で思い切り攻めてきます。あの場でロシア人に勝つことは、自分にとって大きな自信になります。ロシア系の選手とやり合えると、気持ちとしてアドバンテージになるかと思います」

──そのためには予選というべき、全日本体重別が1月に予定されていましたが、コロナで中止になりました。そもそもMMAを2年間戦ってきて、空道のルールにすぐ適応できるものなのでしょうか。

「そうですね。MMAに専念することで空道の戦いを忘れるとか、そういうことでなく格闘家、MMAファイター、空道の人間としてアップデートしているつもりでいます。空道で学んだことはMMAでアップデートし、MMAでやってきたことも空道で強くなることに通じています。それを最初の頃、忘れていたので……今は、MMAでも空道でやってきたことを使って戦えるようになっています。

MMAで空道をやれば良い。空道でMMAをやれば良い。そういう風に自分の目指す方向性は一つになっています」

──いやぁ、MMAファイターが空道の世界大会に出てロシア人と戦いたい。浪漫ですね。しかも、予選があるわけですよね。

「ハイ。選考会があって、そこで勝たないと世界大会には出られないです」

──やっぱり良い意味でバカですよ。バカだから魅力があるというか。

「アハハハ。空道でロシア人選手と戦うと、本当に疲弊が激しいんです。翌日に延々と眠り続けるとか。その経験こそ、MMAで生きると思っています。自分は……上手くやって強くなるのでなくて、言葉に言い表せないのですが、そいうやって……自分流の強くなり方を追求したいです」

──そんな2022年のスタート、どのような試合をしたいと考えていますか。レコード的には絶対に有利と思われる試合です。

「今回は自分のなかのテーマは、岩﨑大河120パーセントです。相手に何もさせないとかでなく、ただ自分がやって終わる。そういう風な試合にしようと思っています。技術的に進化して、それを肌身で感じることができています。自分の中で距離の設定もできてきました。組みが合っても……というか、相手は組んでくることが多いので、その対応の仕方も頭のなかでデキています。

ミドルを蹴って、組みついて倒す。それが岩﨑大河のMMAだと思われていると思いますが、ちょっと違うことをしようと思っています。岩﨑大河が世界で戦える、その一歩を示します」

■視聴方法(予定)
2月27日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ EXFIGHT04対戦カード

<フェザー級/5分3R>
狩野優(日本)
河名マスト(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
中井光義(日本)

<ライト級/5分3R>
芳賀ビラル海(日本)
平山学(日本)

<ウェルター級/5分3R>※当日計量
エフェヴィガ雄志(日本)
岡澤弘太(日本)

<アマ・バンタム級/5分2R>※シンガード無、前日計量
鈴木崇矢(日本)
藤谷敦史(日本)

<アマ・ウェルター級/5分2R>
藤波勇翔(日本)
阿部光太(日本)

<アマ・バンタム級/5分2R>
須藤晃大(日本)
水戸邉荘大(日本)

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