【Shooto2025#03】ニューピア昼大会、墨吉涼太と住村竜市朗が暫定王座戦。岩崎大河がウェルター級で再起
【写真】DEEP・パンクラス・修斗の国内3冠王を目指し、昨年9月に修斗参戦を果たした住村。西條英成に判定勝利して今回の暫定王座戦に駒を進めた(C)MMAPLANET
5月18日(日)東京都港区のニューピアホールにて、プロフェッショナル修斗公式戦の昼夜大会=PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.3&Vol.4が開催され、昼の部で墨吉涼太と住村竜市朗が世界ウェルター級暫定王座決定戦で対戦する。
text by Takumi Nakamura
修斗世界ウェルター級は正規王者のエルナニ・ペルペトゥオが2023年11月に田村ヒビキをKOして王座防衛。サステインからのプレスリリースによれば、ペルペトゥオが「怪我などもあり防衛戦を行うことが難しく」なったため、同級1位・墨吉と3位・住村による暫定王座決定戦が組まれることとなった。
DEEPとパンクラスでベルトを巻き、国内3冠を目指して修斗に戦いの場を求めた住村。昨年9月の修斗後楽園大会ではプロ戦績4戦4勝の西條英成と対戦し、組みヒザを主体に試合を進める+3Rにテイクダウン&トップキープで試合を終えるという、いぶし銀の試合運びで判定勝利を収めた。
対戦相手の墨吉は北九州に拠点を置く誠流会館に所属し、第27回全日本アマチュア修斗選手権ミドル級優勝を経て、2022年5月にプロデビュー。デビュー戦こそ加藤正憲に判定負けを喫したものの、そこから勝ち星を積み重ねて昨年11月にソーキを1RKO=4連勝して環太平洋王座を手にした。
ランキングでは墨吉が住村が迎え撃つ図式ではあるが、MMAにおけるキャリアは住村が大きく上回る。塩漬けファイトと揶揄される住村だが、盤石なテイクダウン&トップキープを軸にした堅実なファイトスタイルを確立し、それを貫く力を持っていると言える。
墨吉がいかに住村のテイクダウンを阻止して、スタンドの打撃の攻防の時間を長くできるか。そしてそこでどれだけダメージを与えられるか。そこが焦点の一戦になるだろう。
そして岩﨑大河が2022年9月以来に修斗凱旋。岩﨑は昨年9月にUFC契約をかけてDWCS S08 Ep05でユースリ・ベルガウイと対戦するも、ベルガウィのヒザ蹴りとボディストレートの前にTKO負けを喫した。再起をかけた修斗参戦ではミドル級からウェルター級に階級を下げて、ベネズエラ人ファイターのアレクシス・カンポスと対戦する。
カンポスはレスリングではフリー・グレコでベネズエラ国内王者となっており、南米・コロンビアの団体で5戦5勝(5KO)の戦績を残す。レスリング出身らしく強烈なパウンドを打つ一方、サウスポーからの左ストレートを軸にしたパンチのコンビネーションもコンパクトに繰り出すところも特徴的だ。
情報量も少なく未知数な部分もあるカンポスが相手ではあるが、UFCへの再チャレンジを含めた新たなチャンスにつなげるためにも岩﨑としては確実に勝利を掴みたい一戦だ。
■Shooto2025#03決定カード
<修斗世界ウェルター級暫定王座決定戦/5分5R>
墨吉涼太(日本)
住村竜市朗(日本)
<ウェルター級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
アレクシス・カンポス(ベネズエラ)
<フライ級/5分3R>
中池武寛(日本)
岡田嵐士(日本)
<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利幸汰(日本)
<2025年度新人王決定トーナメントバンタム級一回戦/5分2R>
瀬戸口怜久(日本)
塚本竜馬(日本)
<フライ級/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
輝龍(日本)