【ONE126】和田竜光、倒して──立たせ、倒す。ワン・シュオを完全コントロール。3-0で完勝
【写真】間違いなく勝因はテイクダウンとコントロール。しかし、オフィシャルの写真の提供はテイクダウンが1枚もない。これがONEのテイクダウンへの評価といっても過言でない現実(C)ONE
<61.5キロ契約/5分3R>
和田竜光(日本)
Def.3-0
ワン・シュオ(中国)
右カーフを狙った和田、ワン・シュオは小刻みのステップで前に出る。和田の右ボディに対し、ワン・シュオは右ローを蹴る。右にシングルレッグを合わせてテイクダウンを奪った和田だが、ワン・シュオがすぐに立ち上がる。ケージに押し込みダブルレッグを倒し直し和田は、すぐに立ち上がるワン・シュオを3度、4度と倒しハーフでトップを取る。
下からエルボーを側頭部に入れるワン・シュオのスクランブル狙いに背中に回った和田が、オタツロックでバックを制す。絞めを狙いつつパンチを入れる和田はボディと顔面を殴り、上体を起こしたワン・シュオを引き寄せる。ワン・シュオはここで胸を合わせ、オモプラッタにも腕を抜き走って離れる。ワン・シュオは縦ヒジを狙うが、和田はカーフで足を払っていく。スイッチしたワン・シュオに右ミドルを入れた和田が初回をリードした。
2R、和田の右ストレートに右フックを振るうワン・シュオ。右を入れたワン・シュオは、和田のパンチからのシングルをかわしローを蹴る。サウスポーに構えたワン・シュオにミドルを蹴った和田はテイクダウン狙いをかわされても、ケージ際首相撲からダブルレッグを狙う。体を入れ替え、エルボーを放つワン・シュオに対し、和田はジャブを伸ばす。リードジャブの和田、ワン・シュオはローを蹴るがダブルからシングル、そしてダブルとチェーンレスリングの和田が、最終的にテイクダウンを決めてサイドで抑える。
右腕を差して立ち上がったワン・シュオは、和田にバックに回ることを許さずケージに押し込む。残り2分、右を差して体を入れ替えた和田がダブルレッグへ。ボディロックに取り、小外から大腰の連携にもワン・シュオは倒れずケージに和田を押し込む。首相撲の和田は離れたワン・シュオに右を伸ばす。さらに右カーフからボディアッパーを決めた和田が、左ジャブをいれる。ワン・シュオもローから右フックを打ち込むなど、反撃を試み時間となった。
最終回、右オーバーハンドを入れた和田が右ハイを繰り出す。サウスポーのワン・シュオが右ボディを受け、ローを続ける。右フックをかわした和田は、ボディを打ちながら組みの機会を伺う。そこにフックを振るうワン・シュオは、右ミドルから右ローを蹴られる。和田はミドルを放ち、ジャブを入れてからシングルレッグを決める。
立ち上がったワン・シュオを小外刈りで倒してハーフで抑えた和田は、もう盤石の試合展開か。ここから和田はパスを決め、サイドで抑える。ワン・シュオは右を差して立ち上がるも、和田はダブルへ、防ぐワン・シュオは倒されないが、ケージを背負って時間を使ってしまっている。
ヒザをボディに入れて離れた和田は、左クロスを被弾するが右インローを蹴り、右ミドル。ローを踏ん張って受ける和田は、右フックを打ち込む。最後まで大きな被弾なく試合をコントロールした和田は危なげなく3-0の判定でワン・シュオを下した。
「素晴らしいパフォーマンスには程遠かったですけど、勝ててホッとしています。次の対戦相手? 全然考えていないです。DJと戦うのが夢だったので、それを叶えて今は一人ずつ勝っていくだけです」と和田はインタビューで話した。