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【ONE126】モンゴルの純真オトゴンジャルガル、打撃のリードを守り切りデ・ジェズウスを下す

【写真】しっかりと打てて、しっかりとテイクダウンディフェンスができる(C)ONE

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
Def.3-0
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

身長&リーチで優るオトゴンジャルガルに対し、デ・ジェズウスが左ミドル、左ローを蹴る。左右のローを続けるデ・ジェズウスがボディストレートを入れる。オトゴンジャルガルも左ローを返し、右を伸ばす。デ・ジェズウスは左フックを合わせようとし、サークリングから左リードフックを伸ばす。近い距離でパンチが交錯すると、デ・ジェズウスが下がる。

右を決めたオトゴンジャルガルが左から右ボディを打っていく。さらにコンビネーションで攻めるオトゴンジャルガルは、デ・ジェズウスのダブルレッグをスプロールしスヘッドロック・コントロールからスタンドに戻る。

ジャブからワンツーのオトゴンジャルガルは、右フックを被弾してもパンチを纏めて前に出る。デ・ジェズウスも打ち返すが、パンチの打ち合いで勢いがあるのはオトゴンジャルガルで、顔面と腹を打ち分ける。右ボディに距離を取り直したデ・ジェズウスは足を使うがケージを背負った状態が続き、時間に。オトゴンジャルガルがリードした。

2R、足を使うデ・ジェズウスを追いかけるオトゴンジャルガルは、右を入れる。パンチを出してカウンターからパンチを纏められるデ・ジェズウスが視線を下げ、顔面を両手で守るようになる。ならばとボディに連打をしてオトゴンジャルガルは、ダブルレッグを切ってワンツーで前に出る。オトゴンジャルガルの右が2発入るが、オトゴンジャルガルは構わず踏み込んでワンツーで攻めていく。さらに左ハイからワンツー、ボディを纏めるオトゴンジャルガル。

デ・ジェズウスはダブルレッグでテイクダウンを決めるも、オトゴンジャルガルがすぐに立ち上がる。もう一度倒し直したデ・ジェズウスのバックテイクにもオトゴンジャルガルは即胸を合わせて殴っていく。逆にスクランブルでバックに回ったオトゴンジャルガルがデ・ジェズウスのスイッチを防ぎボディロックから足を引き寄せて、尻もちをつかせる。

キムラから、立ち上がってバックに回ったデ・ジェズウスは、前方に落とされては担ぎパスを許す。サイドで抑えたオトゴンジャルガルが右のパンチを入れ、デ・ジェズウスがハーフバタフライに戻し2Rが終わった。

最終回、ジャブからボディを伸ばしたオトゴンジャルガル、デ・ジェズウスもショートのフックをコンビで決める。初めて自ら組みついたオトゴンジャルガルがケージにデ・ジェズウスを押し込むと、体を入れ替えるなど時間を使う。ウィザーを取り、ケージに押し込まれた状態が続く。オトゴンジャルガルのレベルチェンジにも必死にディフェンスするデ・ジェズウスは、逆転には下になろうが動きが必要になる。

ヒザをボディに受けながら組み続けるオトゴンジャルガルは、体を入れ替えられるとシングル、ハイクロッチを切る。ダブルも左腕を差して耐えるオトゴンジャルガルだったが、潜られて腹ばいされると背中に回られる。

胸を合わせたオトゴンジャルガルは、ケージレスリングを残り1分を切っても続け、シングルにパンチを入れる。ダブルも両ワキを差してポジションを入れ替えたオトゴンジャルガルがシングルレッグへ。最後の15秒でギロチンに出たデ・ジェズウスは頭を抜かれ下で時間を迎えた。

打撃でリードし、組みでそのリードを守ったオトゴンジャルガルが、ONE本戦で2連勝を飾り、「凄くハッピーです。全てのモンゴルに人に感謝しています。とてもタフな相手でしたが、ゲームプラン通り戦って勝てました」とモンゴルの純真らしい、実直な言葉をインタビューで発した。


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