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【ONE126】箕輪ひろばと対戦、ジャレッド・ブルックス「世界は僕を中心に回っている」

【写真】RIZIN時代は封印していたトラッシュトークが、じわる感じで復活しつつあるブルックス (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE126「Only the Brave」で、箕輪ひろばとジャレッド・ブルックスが戦う。

ONE参戦から2戦目、初戦は箕輪が2-1のスプリット判定勝ちを収めたリト・アディワンを肩固めで一蹴しているブルックス。箕輪の力を低く見積もることなく、しっかりと研究した上でゆるぎない自信を持つブルックスは、トラッシュトークではなくとも自信のほどを言葉にし続けた。


──インタビュー、宜しくお願いします。

「もちろん。パンクラスで日本に行った時から、ずっと取材をしてくれてありがとう」

──いえ、前回など飛行機の遅延で厳しいスケジュールのなかインタビューを受けてもらって感謝しています。今回は問題なくシンガポール入りできましたか。

「悪くなかったよ。27時間の長旅だったけどね。ずっと3席を占領できたし、それこそ貧乏人のファーストクラスだよ(笑)」

──アハハハハ。前回のONE初陣ではリト・アディワンを完封し、肩固めで一本勝ちしました。ルール、計量方法など全てが新しい体験でしたが、戸惑うことはなかったですか。

「特にそんなことはなかったよ。他の団体に出る選手は凄い減量をしているけど、僕は人生でああいう減量をしたことはほとんどないんだ……そうパンクラスとRIZINで115ポンドまで落とした時以外はね。115ポンドにするのはハードだったけど、今は普段から123ポンドや124ポンドだから、ONEのストロー級の125ポンドで戦うのに適している。

減量ゲームの必要がなく、毎日のように食事を摂ることができている。ステーキを毎日食べて試合ができるのは最高だよ。。今日、今からだって試合はできるよ(※取材は1月24日に行われた)。本当に準備は整っている」

──UFCと契約をしたことで実現はしなかったですが、パンクラスで3階級制覇を宣言したこともありました。そんなジャレッドがONEで修斗の世界ストロー級王者でもある箕輪選手と戦います。

「修斗は選手に甘くない団体だよ。強い選手が揃っているからね。もちろん、ヒロバのことを見落としているはずもない。特に前にオファーがあってからは、しっかりと意識してきた。15分ほど前にヒロバと初めて顔を合わしていたんだけど、火花を散らすような感覚が既にあったよ──彼もしっかりと意識していただろう。

ヒロバはスマートな選手で、どう戦えば勝てるかを理解して戦っている。将来性が抜群の選手だと思う。若くて良い選手だけど、現時点で僕に勝てるだけの力はない。彼がジュニア修斗からMMAをやってきたことも知っている。ヒロバのことは、少し詳しいよ(笑)。勘違いしないで欲しいのは、僕は彼がタフだと理解しているということだよ」

──リト・アディワン戦というフィルターを通すと、勝ち方に違いがあるのは明白だとインタビューで彼に伝えると、ジャレッドがあそこまでレスリングに集中して戦えたのは、彼とアディワンの試合を見たからという発言がありました。

「知っているよ。ツイッターで、その意見に対して彼にはメッセージを送っている。良いかい? 僕がMMAを始めた時、彼は何をしていたと思う? 高校でチョコレートミルクを飲んでいたんだよ(笑)。22歳の選手が、リトと戦った試合を見て僕が参考にしたって?(笑)。

もちろん試合映像はチェックしたよ。そして研究もした。それも間違いない。だからって、僕がヒロバとリト・アディワンの試合を見たから、ああいう勝ち方ができたって? 勘弁してくれよ(笑)。リト・アディワンに勝てたのは、僕の方がより優秀なファイターで、強かったからだ。少しテクニックで上回っていたしね。まぁヒロバが何て言おうが、気にしないよ」

──この試合で勝てば、タイトル挑戦権獲得もあり得ます。ONEストロー級の頂点に立つことに関して、自信のほどは?

「自信はあるよ。自分を信じている。普通、人間って70パーセントはネガティブなことを考えがちで、だから実際にネガティブなことが起こるんだよ。ネガティブなことを思うのではなく、ポジティブに力強く考えることができていると、良いことが起こる。僕は最高の状態を頭において生きている。

そうだね、ミノワには頑張って欲しいよ。僕は彼のことを研究してきた。それだけ彼のことを尊敬している。でも、これは僕の仕事で、人生の途中で与えられた絶好の機会なんだ。この機会を逃すことはない」

──金曜日の試合、リト・アディワン戦のようにスマートで、洗練された試合を見せることを望んでいますか。

「あのさ、世界は僕を中心に回っているんだ。僕が思い描く試合をする。きっとテクニカルだけど、エキサイティングな試合になるだろう。MMAに必要なすべての要素を見ることができるに違いない。皆がKOを期待していることは分かっている。

その期待に応えるつもりだし、そうでなくても1秒で早く勝つことを常に心がけている。ヒロバを少しでも早く、彼の大切な家族のところに送り返す。結局、これはストリートファイトなんだ。ヒロバをぶっ飛ばすよ」

──ジャレッド、最後にこの試合を楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンの皆、心の底から愛している。アリガトウゴザイマス。日本人選手と戦うことになったけど、皆の心に僕があることを願っている。絶対に盛り上がる試合をするから、楽しみにしてほしい」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE126対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジャン・リーポン(中国)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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