【NEXUS25】MMA空手道場 鷹所属。藤原俊樹─02─「臆病な性格を矯正するために危険なゾーンに」
【写真】一個人として立派な姿勢を持っている。と同時に競技者は、結果を出すことが正義でもある (C)NEXUS
19日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスで開催されるNEXUS25でアオキング一輝と対戦する藤原俊樹インタビュー後編。
極真空手の稽古を師・鈴木信達氏と続けるのは当然。臆病な自分を矯正するために前に出る。格闘技以外でも結果を残せない──でも、悔しいから頑張り続ける。市井の人々のためのMMA、そして格闘技を実践する藤原は、山田峻平代表の厚意に応えるため、そして自らためにケージに足を踏み入れる。
<藤原俊樹インタビューPart.01はコチラから>
──ウェイト3日、格闘技3日。その3日間の格闘技の練習は、MMAに集中しているのでしょうか。
「いえ、空手は1日やっています。空手のクラスに出てからMMAの練習をして。それとMMAのクラスの日、それとMMAのクラスの無い日に道場のオープンマットのような形で来た人と練習し、誰もこないとサンドバッグを叩いたり、空手の型の練習をやっています」
──そこも空手の稽古が入ってくるのですね。
「最初にMMAを始めた時に信達さんから『格闘技経験がなくて、下地がないのでベースになるモノを一つ、創った方が良い』とアドバイスされ、極真で土台を創ってMMAをやっていくことになったんです。それがあるので、極真の稽古は地道にコツコツと続けていきたいと思っています」
──試合前も極真の稽古を行うのですか。
「試合前も普通にやっています。利点や意味とかでなく、ルーティンで。フルコンの練習をした後も、MMAのスパーリングもやりますし。いってもフルコンの練習は1時間ですし、それ以外の時間は全部MMAに使えているので問題ないです。それに極真空手の練習をすることは、土台を崩さないために当然のことだと考えています」
──生活の一部ということですね。
「ハイ。極真の稽古を休むことはないです。練習自体、さすがに試合の1日前とかはやらないですが……。今はネクサスが当日計量で水抜きをしないので、日曜日が試合の時は金曜日までガッツリとウェイトも息上げもやっています。そして土曜日は1日休むような感じで、試合前の週もずっと動いています。
試合前に疲れを取るために休んだりしちゃうと、逆に体が軽くなり過ぎちゃって。普段、追い込みながら練習しているので、体が重い状態が普通になっていて。すると体が軽くなっちゃうと、動きが狂っちゃうんですよね。だから、そういう風にしています」
──元ONE世界ウェルター級王者がMMAの指導をすることは?
「あまりないです。でも信達さんはテイクダウンディフェンスに長けていて、ご自身で工夫をされてきた方なので、そういう部分を教えてもらったり時々しています」
──ところで藤原選手の戦績を見ていると、キャリア序盤はGROUNDSLAMやSAWATでもの凄く負けが込んでいます。
「そうなんですよ(苦笑)。7試合した時点で1勝6敗でした」
──にも関わらず、コンスタントに試合を続けてきました。現状4勝9敗ですが、MMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。
「やはり今、試合に出させてもらっているネクサスのベルトを狙っていきたいと思っています。ただ4月、7月と連敗してしまって。結果を残せないタイプなんです。格闘技に限らず、なかなか結果がついてこないところがあって。でも、悔しいのであきらめたくなくて。続けていれば、いつか花開くことがあるんじゃないかと思って練習を続けています」
──そのような状況で19日の試合は、どのような試合をしたいと思っていますか。
「この試合だけでなく、毎試合そうなのですが……自分は臆病なんです。その臆病な性格を矯正するために、自分から前に出てプレッシャーを掛け、自ら危険なゾーンに入っていくようにしています。そこは変えることなく、ガンガン前に出てます」
──今回、山田代表の『負けても腐らず、努力し続ける。そういう選手にスポットを当てるのもネクサス』という考えの下、インタビューをさせていただきました。ただし、MMAファイターとして、そんなことを言われているようではダメです。今度は結果を残し、タイトルを目指すポジションに来た時に話を訊かせてください。
「ハイ。そういう風に言われると嬉しいのですが、なにくそッと思わないといけないですよね。それでも、わざわざスポットを当てていただき感謝しているので、しっかりと勝ち続けてタイトル戦線に絡んでいきたいと思っています。頑張ります」
■ NEXUS25対戦カード
<ウェルター級/5分2R+ExR>
カタナマン二世(日本)
前田啓伍(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
田口滉人(日本)
道端正司(日本)
<ウェルター級/5分2R+ExR>
木村裕斗(日本)
西尾真輔(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
北野一声(日本)
古賀優兵(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
中桐涼輔(日本)
長谷川寛人(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
ジミー西(日本)
西岡裕(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
村井和道(日本)
大谷啓元(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
高杉遼介(日本)
井上皓平(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
小林了平(日本)
空(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
諏訪部哲平(日本)
ファビオ ハラダ(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
唐沢タツヤ(日本)
寿希也(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
森山壱政(日本)
須藤拓真(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
山口力(日本)
十河卓児(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(日本)
竹上航平(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
小森真誉(日本)
島村裕(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
藤原俊樹(日本)
アオキング一輝(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
森崇純(日本)
河名マスト(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
勅使河原稜太(日本)
高岡宏気(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
谷育磨(日本)
森永ユキト(日本)