【NEXUS25】開始直後のダウンを持ちこたえ、右の蹴りから打撃で上回った小森が島村に競り勝つ
【写真】右の蹴りの距離感が良かった小森、大きな一勝を挙げた(C)MMAPLANET
19日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスでNEXUS25が開催された。
レポート第3回はパンクラスで連敗し古巣ネクサスで再起戦に挑んだ小森とZSTから2年5カ月ぶりのネクサス出場となったローリングサンダー島村の一戦の模様をお届けしたい。
<ライト級/5分2R+ExR>
小森真誉(日本)
Def.ExR3-0:30-27.29-28.29-28
島村裕(日本)
サウスポーの島村に対し、右ハイを見せた小森。その蹴り終わりにワンツーを打ち込んだ島村が早々にダウンを奪う。シングルから立ち上がった小森は、足を抜かれてクリンチでケージに島村を押し込み、いきなりのピンチを脱する。押し込み返した島村は離れて左ローを蹴り込む。小森も鋭い右ミドルを蹴り返したが、直後に左フックを被弾する。
島村は左ローを続け、小森も前に出て右ハイを良い距離感で繰り出す。ハイからパンチのコンビにサークリングの島村を追いかけた小森が右ミドルを入れる。さらにガードの上から右ハイを見せて、圧を高める小森が左フックにも組んでケージに押し込み、ヒザをボディに突き上げ試合の流れを変える。
ヒザから左エルボーを打ち込んだ小森が肩パンチを突き上げて金網に押し込んだ状態が続く。島村は最後の10秒で体を入れ替えて離れると、蹴りに軸足払いを決めて時間に。ポイント的には島村のラウンドだが、小森が盛り返した終盤となった。
2R、ハイを見せて前に出る小森に対し、島村が左に回る。蹴りをキャッチして軸端払いで倒した島村がケージに押し込むが、自ら離れる。延びる右ハイ、ミドルをキャッチされてもヒザ入れるなど小森が勢いが島村を上回って来る。
小森の蹴りのレンジで、島村はパンチの圧が落ち距離が詰まるとクリンチでヒザを被弾する。
それでも飛び込んでフックを当てた島村だが、小森は右ミドルを入れパンチの打ち合いでも下がらない。
島村はハイをガードしたタイミングで組んでテイクダウンを決めたが、すぐに小森が立ち上がる。ケージを背負った小森はボディや顔面にパンチを入れ、離れようとした島村に右を当て、右の蹴りで前に出る。
島村のパンチはテレフォン気味になっており、蹴りだけでなくパンチでも小森が優勢になり右フックをヒットさせる。尻もちをつくような姿勢からダブルレッグを決めた島村は、動きが止まり逆にパンチを打たれる。テイクダウンを潰した小森が、バックマウントに奪いかけた直後に時間に。
小森がラウンドを取り返し、1-0とリードした形で試合は延長ラウンドへ。自らのでローで足を痛めたか、動きが落ち消耗している島村にとっては厳しくなる5分だ。
逆に盛り返して勢いのついた小森は、ラウンド開始直後から圧をかける。島村も右フックを当てたが、直後の組み合いで小森がヒザをボディに2発蹴り込む。離れてからも圧を掛ける小森が右ミドル、島村は飛び込んで右フックを打ち込む。このパンチを効かされてなお、小森は引かずにパンチを打ち返し、手数が上回る。
島村も軸足払いから左を打ち込み、両者が譲らない打撃戦を繰り広げる。ここで首相撲から右腕を差した小森がバックコントロール&ワンフックの左足を差し入れて、足が開いた島村はスタンドを維持できなくなる。
半身の島村は骨盤にヒザを受けると、ついには下を向いてしまう。懸命に右腕巻き込んで耐える島村だが、背中も伸ばされそうになり両足をフックされる。
「厳しくいけ」というセコンドの声に声を挙げて反応した小森は、ようやく右腕を抜いて鉄槌を落とす。島村も最後に意地を見せて亀から横回転、上を取り返して左のパンチを落としたが、時すでに遅し。小森は3-0の判定勝ちし、タフマッチで競り勝った。
「ロータス世田谷所属になって初戦で勝てて嬉しいです。次、パンクラスでもネクサスでも頑張ってやっていきたいと思っているのでよろしくお願いします」と小森は話した。