【ONE Heavy Hitter】来年1月14日、三浦と岡見が揃い踏み。新たなるダゲスタンの脅威もONE初陣
【写真】ついに三浦が世界挑戦。岡見は選手育成でなく、ファイターとしての顔が久しぶりに見られる(C)MMAPLANET
17日(金)にONE Championship Japanより来年1月14日(金・現地時間)に開催されるONE Heavy Hitterで三浦彩佳が、ONE世界女子ストロー級王者シイォン・ヂィンナンに挑戦する世界戦と、岡見勇信のミドル級転向初戦=レアンドロ・アタイジ戦が組まれることが、2022年度上四半期のイベント・スケジュールとともに発表された。
同大会を皮切りに1月28日(金・同)、2月11日(金・同)、2月25日(金・同)、3月11日(金・同)、3月26日(土・同)の6大会が行われる2022年のONE。コロナパンデミック以前の水準、月に2大会のライブ中継イベントが組まれる予定だ。
開催地、会場は未発表だが、気になるのが3月26日大会だ。他のイベントが金曜日開催なのに対し、同イベントのみシンガポール軸で考えると土曜日開催になっている。
12月5日に予定されていた初のPPVショー=ONE Xはシンガポールの日曜に予定されていたが、金曜開催でないこの日のイベントが通常大会とは違った形式になるのか注視したい。
なお同リリースで寄せられた三浦と岡見の次戦に関する意気込みは以下の通りだ。
三浦彩佳
「今回、1月14日にタイトルマッチが決まりました。タイトルマッチが決まった時、“遂に来た”という気持ちでした。チャンピオンのヂィンナンは何度も防衛をしていて皆さんご存知の通りとても強い選手ですが、トライブの仲間と共にたくさん練習をしたりアドバイスをもらったりしてきました。前の試合後からずっとヂィンナン選手と戦う準備をしてきました。この試合ではねちっこく勝ちに拘り、やることをやりたいと思います。いつも応援してくださっている皆さんへ。2022年一発目からしっかり盛り上げていきたいと思います。日本のゾンビは強いんだということを皆さんにお見せしたいと思うので、応援宜しくお願いします!」
岡見勇信
「約2年3カ月ぶりの試合。コロナ禍などで試合から遠ざかっていたこの期間は、己について考える機会となりました。19歳でプロデビューしてから、ずっとコンスタントに途切れず試合をしてきて、前回の試合後に、戦う気力が消えかけていました。しかし、その状態から、この期間で、格闘家としての自分を一から見つめ直し、世界ランク2位の記録を残しているミドル級に階級を上げて戻ることを決意しました。
『日本人は不利だ』と言われる重量級でも、そしてたとえ40歳だとしても、世界で勝つことができる。それを証明したい。そう、ふつふつと、また闘いたいという想いが沸いてきました。
そして練習仲間の試合、格闘DREAMERS、選手育成を通して、たくさんのエネルギーをもらい、彼らのおかげで心の中の『闘いの火』がどんどん燃え上がっていきました。今はただ、レアンドロとの戦いが待ち遠しいです。この気持ちを思い出させてくれたみんなに恩を返すために、私の戦いで報いたい。
私の持つ心技体すべてを、レアンドロにぶつける。ミドル級で戦い「岡見勇信」という格闘家、その姿を見届けてほしい。ご期待ください」
同コメントで岡見が触れているミドル級は北米階級で84キロ、ONEミドル級は92キロで名称は同じだが、階級は実質1クラス重くなる。通常体重に近いであろう今回の階級変更は、岡見にとってファイナルカウントダウンの一歩であることは間違いない。豪腕柔術家のアタイジに対し、3R戦い切れるペースと圧力を岡見は見せたい。
また今回のリリースではザイード・イザガクマエフがジェームズ・ナカシマとのライト級戦でONE初陣を戦うことも合わせてアナウンスされている。イザガクマエフはカビブ・ヌルマゴメドフの15年来のトレーニング・パートナーで、キャリア19勝2敗。旧ゴリラFC──つまりヌルマゴが買収しイーグルFCと名称を変えたロシアのフィーダーショーの暫定ウェルター級王者だった。
昨年1月10日のダナ・ホワイト御前大会とUFCへのステップアップの舞台を整えてもらっていたUAEW15とEFC32の合同イベントで、ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスに敗れ──そのハリスがUFCと契約を果たすという厳しい現実をイザガクマエフは経験している。
ここを経てONEに戦いの場を求めたイザガクマエフだが、強烈なレスリングコントロールの持ち主で、がぶってヒザ蹴りがあるONEルールの最適化ファイターともいえる。ジェイムス・ナカシマ戦次第では、オク・レユン政権のライト級でダイ・アサラナリエフと並ぶ、ダゲスタンの脅威となる可能性は十分にある。