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【Shooto2021#08】キャプテン☆アフリカに挑戦、マックス・ザ・ボディ「水抜きもキャンプもしない」

【写真】禅かいは下にされポジションを失う展開から盛り返し、打撃で王者を破っているマックス・ザ・ボディ (C)MMAPLANET

19日(日)、プロ修斗2022年の締めの大会=Shooto2021#08が大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催される。

メインでは環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカに、マックス・ザ・ボディが挑戦する。マックス・ザ・ボディは7月の同所での大会で、ノンタイトル&72キロ契約ファイトで王者から判定勝ちを収めている。

その試合で得た自信は絶対、それゆえにリラックスして戦えるというマックス・ザ・ボディ。カメルーン人ファイターの彼は、思考や日本人のソレと一線を画していることがよくうかがえるインタビューの受け答えだった。この道理、きっとマックス・ザ・ボディのMMAにも通じるに違いない。何かが違うメンタル、ファイトが見られるか。要注目だ。


──3日後に修斗環太平洋王座に挑戦します。今の調子はいかがですか。

「良い感じできているよ。体重を落としているところだけど、あまり試合のことは考えないようにしている。たたベストを尽くそうと思う。前回の試合は、相手のことを大きく見過ぎていた。

でも実際に戦うと僕のような打撃もパワーもないし、ただ組んでこようとするだけで。スタミナを切らしたら、勝てるなって確信したんだ。もっと体が強いと思っていたけど、そんなことはなかった。だから、今は精神的にも凄くリラックスできている。今回はもっと打撃を使おうと思っている。彼はグラップリングが強い。僕とは比較にならないからね」

──チャンピオンは、それでも組んで倒して、一本を狙ってくるかと予想されます。

「ちゃんと距離を取って戦うよ。彼は僕をテイクダウンできない。テイクダウンしたとしても、すぐに立ち上がるよ。ずっとコントロールなんてできやしない。そうやって前と同じように戦うと、また疲れるだけだ。彼は減量のし過ぎだ。あんなに減量していたら、長い時間は戦えない」

──マックスは、マックス・ザ・ザ・ボディの名にあるようにギリギリに仕上げてくるといことはないのですか。

「僕の体重は問題ないよ。リラックスして、食事をしながら調整している。彼のような減量はしない。ライト級で戦う選手は普段から80キロオーバーとかで重すぎるんだ。僕は普段から77キロあたりをキープしている。水抜きもしないし」

──そうなのですか!!

「これまでに水抜きをしたのは1度だけ。2018年にアウトサダーで戦った時だけだよ。水抜きなんてしたら、絶対に体力が落ちる。水抜きはしない。そういう体格じゃないんだ」

──ではファイトキャンプも最後まで行えますね。

「ノー、ノー、ノー。僕はファイトキャンプなんてしないよ。1週間から2週間、食事を工夫するだけで、他もいつも通りの練習をしているだけさ。水抜きもしないし、キャンプもしない。普通に練習して、食事量を減らすだけだよ。練習は全てBRAVEジムで行っている」

──三郷ですか。

「月曜日は草加、火曜日も草加。水曜日は北千住、木曜日はムエタイのジムにいっていたけど、コロナになって他のジムにいくのは控えるようにしていて、草加でキックの練習をしている。金曜日は三郷でウェイトをやっている。ウェイトは週に1度だけで、それほどやらない。ウェイトのあとはレスリングの練習だ。土曜日はキックボクサーの友人とキックのスパーリングをして、日曜日は三郷で柔術の練習だよ」

──1週間、休みなしですか!!

「そうだね。日曜日は柔術か、フィットネスをやっている。フィットネスは友人のパトリックと越谷の小さなジムでやっているんだ。フィットネス以外にキックボクシングをすることもある。パトリックは空手をやっていたからね。そして家に戻って休むんだ。それが僕の1週間。ただ、疲れたら休むよ」

──試合に向けて対策を練ったり、作戦を講じることはないですか。

「宮田(和幸)さんと会えればね。三郷か、北千住か、どこでも宮田さんと会えば練習して話す。でも、宮田さんは忙しいから、どこにいるか分からない(笑)。彼はたくさんジムを持っているから、どこに行けば会えるか分からないんだ。でも会えば、練習する」

──アハハハハ。ただBRAVEジムはレスリングの強い選手が多いですし、キャプテン☆アフリカ選手と戦う際もテイクダウン防御には自信が持てるのではないですか。

「ノー。テイクダウン・ディフェンスに自信なんてないっ!! 自身があるのは打撃だよ。自分の体が強いことは知っている。宮田さんが授けてくれたツールで戦う。試合間隔を開けずに戦いたいから、いつもソレを宮田さんに伝えているんだ。誰とでも戦うって。半年とか、4カ月とか空けたくない。2カ月に1度戦いたい。もし自信を得ることができるとすれば、それは実戦をこなすことだよ」

──それでもBRAVEで練習していると、自然とレスリングへの対応は上達しませんか。

「上達はするよ。でも、自信なんてないっ!! レスリングに自信なんて持てないよ(笑)」

──土曜日はキャリアで一番大切な試合ですが、環太平洋王座の意味とは?

「世界タイトルに挑戦するために必要なベルトだ。そのためにベストを尽くす。ハードな練習をして来た。グラップリング、レスリング、ストライキング、感じるままに戦えるオールラウンド・ファイターになりたい。どの局面でも戦えるようにね」

──日曜日、ファンにどのような試合を見せたいですか。

「パンチだ。ただ、喋って戦うわけじゃない。拳に全てが懸かっている。僕の拳はその役割を果たしてくれるよ。ファンに見せたい試合? 勝つところだよ」

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
第1部:午後1時30~ Twit Casting LIVE
             
■対戦カード

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] キャプテン☆アフリカ(日本)
[挑戦者] マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分2R>
山本健斗デリカット(日本)
浜松ヤマト(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
青柳洸志(日本)

<ライト級/5分2R>
飯田健夫(日本)
後藤陽駆(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
Fukky(日本)
須恵樹季(日本)

<2022年新人王Tフェザー級1回戦/5分2R>
神武羅☆ヒカル(日本)
紀州(日本)

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