【ONE Winter Warriors02】10勝0敗のダゲスタン戦士、ムラッド・ラマザノフ「手塚と戦った時とは別人」
17日(金・現地時間)、3日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE「Winter Warriors02」で組まれたゼバスチャン・カデス✖ムラッド・ラマザノフが放送される。
元ONE世界王者カデスタムに相対するラマザノフは、今回がONEで3戦目となるダゲスタン人ファイターだ。ベ・ミョンホ、手塚裕之と東アジアのMMAチャンピオンを撃破し、ラマザノフでデビュー以来の連勝を10に伸ばした。
1年振りのファイトで米国=ラスベガスで練習、そして同郷のカブビ・フルマゴメドフやイスラム・マカチェフから吸収したレスリング力を見せつけ、タイトル挑戦に名乗りを挙げる準備が──ラマザノフはできていた。
──12月3日、元ONE世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムと対戦します(※取材は11月19日に行われた)。今の気持ちを教えてください。
「もう準備は整っている。やる気に満ちているよ。ゼバスチャンは、ちゃんとした強いファイターだ。実は去年の10月に彼と戦う予定だったけど、ゼバスチャンの負傷でキャンセルになりテヅカと戦ったんだよ。また彼と組まれたことで、より研究できたのでスタイルも技術的なことも全て理解できたよ」
──その去年の手塚戦の勝利以来、1年以上試合がなかったです。
「パンデミック以降、海外で試合をするのは困難になった。まず僕には家族がいて、家族をケアすることが最優先だ。そしてONEで戦うにはワクチン接種が必要で、時間が掛かったこともなかなか試合が組まれなかった理由の一つになる。
ホント、ファイトから離れてケージが恋しかった。試合前のドクターチャック、控室での緊張感、そしてケージに足を踏み入れる瞬間、全てが恋しかった。その分、今は燃えている。今回の試合が決まる前から、しっかりとトレーニングをしてきたし、試合が決まった時には既に十分に戦える状態になっていた。
そして、この間にラスベガスでトレーニングする機会に恵まれた。今、調整も最後の段階に入っている。体重も順調に落ちているし、良い具合に仕上がっているよ。アップグレードしたムラッド・ラマザノフの姿に、皆が驚くことになるだろう」
──ダゲスタンのような強豪ぞろいの国でも、米国で練習する利点があるのですね。
「凄くシンプルなことだ。色々と多くの選手と触れあい、その選手たちが持っている技術を学びたい。そして僕の武器に加えたい。だから米国だけじゃなくて、シンガポールでも練習して、色々な技術を吸収したいと思っている」
──ではカデスタムを相手に、どのようにアップグレードした試合をしたいと思っていますか。
「色々なスクールで学んだ技を使いたい。パンチもそうだし、カビブ・ヌルマゴメドフやイスラム・マカチェフと練習し、強力にバージョンアップされたテイクダウンを試したい。打撃もそうだけど、レスリングも強くなったから、さっきも言ったように今の僕はテヅカと戦った時とは別人だよ。ホント、期待してほしい」
──元世界王者に勝てば、タイトル挑戦に近づきますね。
「そうだね、全てはゼバスチャンとの試合次第だろう。エキサイトな試合をして、皆が納得する勝ち方をすればタイトルショットに届くはずだ。まぁONEチャンピオンシップがどう判断するかだね。もちろん、タイトルには挑戦したいと思っているし、そのつもりで戦う。と同時に今回の試合はケガをすることなく終えて、2022年にはもっとコンスタントに試合をしたいと思っている」
■視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)
<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)
<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)
<キック・ライト級/3分3R>
ムスタファ・ハイダ(イタリア)
アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)
<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
リー・カイウェン(中国)
<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ジョセフ・ラシリ(イタリア)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)