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【GRACHAN52】禅道会対決?! 伊藤空也に挑戦、手塚基伸─02─「伊藤選手は、金太郎戦で過大評価された」

【写真】伊藤への厳しい評価がトラッシュぽくなく、淡々と話しているのは自信の表れか(C)MMAPLANET

19日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGrachan52で、同バンタム級王者の伊藤空也に挑む手塚基伸のインタビュー後編。
Text Shojiro Kameike

伊藤のことを「眼中になかった」と斬って捨てた手塚。練習仲間である獅庵や金太郎と対戦経験のある伊藤に対し――いや、それがあるからこそ言える、手塚の回答ともいえる。

王者について訊くごとに辛辣な言葉が手塚の口から飛び出すなか、彼が発した、この試合に挑むモチベーションとは?

<手塚基伸インタビューPart.01はコチラから>


――手塚選手と伊藤選手の一戦は、元・禅道会対決となっています。

「元・禅道会! そうやって煽ってもらうぶんには構わないんですけどね(笑)。ただ、自分も禅道会を離れてから、もう14~15年は経っているので」

――これで喜ぶのはカットマンやラッピングマン、お寿司屋さんなどたくさんの肩書気を持つ某氏ぐらいですね(笑)。手塚選手が禅道会松本支部に所属していたのは、もうそれほど前になりますか。

「はい。僕は今34歳で、禅道会に所属していたのは19歳ぐらいまでやと思うんで」

――伊藤空也選手は禅道会の中信支部出身……つまり同じ長野県ですが、世代的にもそこで伊藤選手と絡むことはなかったですか。

「年齢も離れているので、禅道会での絡みは無いですね」

――Grachan時代も伊藤選手のことは眼中になかったということですが、今回の試合へのモチベーションは、やはりベルトへの意識が強いでしょうか。

「Grachanに復帰するとなった時、伊藤選手がベルトを持っているので、伊藤選手と試合することになるんかなとは思っていました。あとは伊藤選手がRIZINに出て金太郎と戦って、あぁ頑張ったな……それぐらいの感じです」

――伊藤空也選手は2021年6月、RIZINバンタム級トーナメント1回戦で、金太郎選手と対戦して判定負けを喫しています。手塚選手にとっては、金太郎選手は練習仲間なのですよね。

「はい、金太郎とは一緒に練習しています。RIZINで伊藤選手と試合する時も練習していました」

――そこで金太郎選手に対して、仮想・伊藤空也のような練習は……。

「ないですね。頼まれたら、そういう対策をやる時もありますけど、基本的には普通にスパーリングをやっています」

――あの時は、会場で試合を見ていたのですか。

「会場にはいましたけど、そんなに試合は見ていなかったですね。その時は獅庵君のセコンドに就いていたので」

――それでいえば獅庵選手もGrachanのバンタム級王座決定戦で伊藤選手と対戦していますね。

「そういえば、周辺には伊藤選手と対戦している仲間が多いですね。不思議な縁です(笑)」

――RIZINでの金太郎×伊藤空也戦は、当日のベストバウトと謳われました。

「あぁ、あれはね……あの試合が上出来だった、と思うだけです。あの試合を見て、果たしてレベルが高いのかって言われたら、違うのかなって。伊藤選手は、あの試合で過大評価されたと思っています。自分にとっては、良い試合したよなっていうぐらいの感じですね」

――辛辣ですね。

「そんなに散らしが上手いわけでもないし、テイクダウンが上手いわけでもないし、ディフェンスが上手いわけでもない。ボチボチの選手かなって思います。一発を持っているわけでもないですし」

――それだけ自分とは差がある、と。

「正直、ここ2戦の相手――土肥選手や竹本選手と戦って勝てるかって言ったら、たぶん勝てないんちゃうかな。金太郎が打撃の選手やから、ああいう試合になったんやと思います。伊藤選手は組みの選手と対戦したら、どうなるのか。自分も実際に組んでみないと分からないですけど、そんなにどうこう……っていうのは無いですよね」

――ご自身とは、戦っているステージが違いますか。

「はい、それは本当に違うと思いますよ。戦ってきたフィールドも違いますし、試合の場数も違うし、もう全然ちゃう」

――では手塚選手にとって、この試合へのモチベーションというのは……。

「今のモチベーションは、ベルトですよ。ベルトに挑戦できる機会なんて、そんなに多いわけじゃないし、これから何回挑戦できるか。ベルトは獲れるうちに獲りたいです」

――インタビューの冒頭にもありましたが、やはり3年前の堀戦でベルトを獲り返せなかったことが、心残りになっているのでしょうか。

「堀戦の時は、ベルトを獲れると思っていました。あの試合で勝ったら続けるし、負けたら引退しようと考えていたんですけど、結果は負けて。そのあとパーソナルジムに就職して、現役には一区切りつけようと思ったんです」

――しかし、手塚選手はケージに戻ってきました。

「堀選手と試合した時は子供が生まれていて、その時にベルトを獲りたかったけど獲れなかった。それで今回、こういうベルト挑戦のお話を頂いたので、良いなぁって思いました。ベルトは形ですから。自分の子供もそうですし、ジムの会員さんや応援してくれている人たちに、またベルトを巻いている姿を見せたいです」

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■ GRACHAN 52対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊藤空也(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)

<無差別級/5分3R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
ラデック(チェコ)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
和田健太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
松本尚大(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
平田純一(日本)

<フェザー級/5分2R>
高須将大(日本)
大搗汰晟(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
御代川敏志(日本)

<フライ級/5分2R>
吉田哲之(日本)
小林大介(日本)

■GRACHAN 51 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分3R>
藤村健悟(日本)
林 RICE 陽太(日本)

<無差別級/5分2R>
ヨコヤ・マクレガー(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ライト級/5分2R>
宮内拓海(日本)
水谷健人(日本)

<60キロ契約/5分2R>
長野将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
舘野コング(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
池田貴一(日本)

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