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【ONE Empower】試合後の会見で涙を見せたザンボアンガ。ハム・ソヒは「左だけで戦ったのは作戦の一部」

【写真】 元は黄色だったハム・ソヒのファイトウェアが、ザンボアンガのバッティングによる返り血でオレンジ色に染まってしまっている……(C)ONE

3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONEにとって初めてとなるオンリー女子イベント= Empowerが開催された。

メインでシィオン・ヂィンナンが ミシェル・ニコリニを判定で下しONE世界女子ストロー級王座に防衛し、この日開幕した女子アトム級GPはハム・ソヒ、スタンプ・フェアテックス、リトゥ・フォーガット、平田樹の4名が勝ち残り、補欠戦では山口VV. 芽生がジュリー・メザバルバに判定負けを喫している。

GPではザンボアンガの右目の周囲が腫れているということはあったものの、打撃で明確な差が見られず、2度のテイクダウンと最後はトップコントロールを許したハム・ソヒが判定勝ちしたことがファンの間でも論議の対象となっている。

試合後のリモート会見では先に登場したザンボアンガは、裁定に納得がいっておらず「彼女の攻撃で驚かされたものは何もない。コントロールして、打撃も打ち合った。次に戦えるならサブミッションを仕掛けてフィニッシュする。誰が勝ったか皆分かっているはず。私は全てを出して戦った。彼女は何もしていない。私は何もダメージも負ってない」というと、涙がこらえられなくなる場面も。

「私は打撃だって入れていた。勝ったと信じている」と懸命に言葉を続けたザンボアンガに続き、リモート会見を行ったハム・ソヒは、「この判定結果が問題になることが分かりません。顔を見てください。顔が結果を表しています。この裁定を疑問に思う人は、ONEのルールをもっと勉強する必要があると思います。デニス・ザンボアンガ選手が判定に納得がいっていないなら、彼女は先にONEのルールを勉強すべきです。彼女がルールを分かっていたら、この裁定に同意するでしょう」とコメントした。

以下、MMAPLANETが質問の機会を得たやりとりを再現したい。


──(※日本語で)おめでとう。お疲れ様。

「ありがとございます(笑)」

──ハム・ソヒ選手は個人的に過去10年、どのような時も取材依頼を受けてくれました。ただし、今回は初めて『試合に集中したいので』ということで、個別取材の機会がありませんでした。そして計量に苦労したという話も耳にしています。さらに今夜の試合、左手一本で戦っていました。コンビネーションすら使っていないです。何か試合前から体調不良、ケガをしていたということはないですか。

「う~ん……。正直なところ、今回が初めてのONE出場でハイドレーションテストは過去の減量とは全く違うモノでした。だから、これまでにできていたこともできないということがありました。ハイドレーションと計量は昨日で終わらせるつもりだったのですが、パスをしたのは今朝でした。リカバリーの時間は十分になかったです。

これも正直にいいますが、試合では100パーセントのコンディションではなかったです。左のパンチしか使っていないという質問ですが、それは作戦の一部でした。対戦相手の動き、彼女がどのように戦いたいのかを考えたうえでのメソットです。そして練習中から練ってきた動きでした」

──韓国に次ぎ、応援する人が多い日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「(※※日本語で)応援してくれて、本当にありがとございます。私が……いつか……日本で試合をやることが分からないけど、応援よろしくおねがいします」

──カムサハムニダ。

「フフフ、ありがとございます」

なおONEでは準決勝のマッチアップをファン投票で決定することを発表しており、見たいカードを実現するための一票はコチラから投票できる。

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