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【ONE Empower】徹底して組みを警戒、パンチを当てたヂィンナンがニコリニに判定勝ち防衛

【写真】作戦としてバッチリ。でも、面白くない(C)ONE

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
Def.3-0
ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

小さく構えたヂィンナンが鋭い左フック、右ストレート、そしてローを見せる。遠い位置からシングルに出たニコリニは、殴られながらディープハーフを狙い──立たれても組んだまま立ち上がり引き込む。バタフライガードから離れて立ち上がったヂィンナンが右を伸ばす。続く左ミドルをキャッチして組みついたニコリニは、ここも引きこむがヂィンナンは寝技に付き合わず立ち上がってローを蹴る。

レフェリーがニコリニを立たせ、ヂィンナンがワンツーを繰り出す。と、右ストレートを受けたニコリニがダウン。足を捌いて鉄槌を落とすヂィンナンが離れて、試合はスタンドに戻る。残り1分、追い込まれニコリニは組めずに蹴られると、引き込んでもタイトにガードを取れずスタンドに戻される。最後に蹴りを掴んだニコリニがバックに回ってテイクダウンも、すぐにヂィンナンが立ち上がり時間となった。

2R、ローを蹴ったヂィンナンは、右ストレートを当てる。足と顔面を攻められるニコリニはテイクダウンも切られる。ローで崩れたニコリニは、立ち上がり際にサッと離れるヂィンナンの前に、打開策がないか。ヂィンナンは右オーバーハンド、ローをキャッチしたニコリニは足関節狙いで、外掛けからストレートフットロックへ。

ロールして足を抜いたヂィンナンが立ち上がる。ニコリニは大きく口を開けている。アクションが少ないという指示を受けた両者、ローから左を打たれたニコリニは何とかラウンド終了まで持ちこたえた。

3R、左ジャブから右を伸ばすヂィンナン。打撃の受けは危ないが、近い距離でニコリニは組みたい。ヂィンナンはボディを連続で打ち抜くと、左ローが急所に入り試合が中断する。直ぐに再開され、ヂィンナンはワンツー&ロー、続くミドル憎んだニコリニがバックへ。胸を合わされると、ニコリニがジャンピングガ―ドを見せる。

クローズドを取られていることで、トップにもいかずケージに押し込み、体をゆするヂィンナンに対し、ニコリニが背中をつける。ガードを上げていくニコリニは、パスを許しつつ何かを狙っているか。足を戻したニコリニはケージに押し込まれ、窮屈な状態でオモプラッタから腕を極めにいったところで時間となった。

4R、左ローを蹴ったヂィンナンが、ダブルレッグをかわす。続いてヂィンナンが右カーフを蹴る。ニコリニは組めずに、立ち上がるという展開を2度繰り返す。ヂィンナンも組まれるのが嫌で、距離はパンチでなくローだ。組まれて離れるヂィンナンは、左を入れる。倒すよりも、組まれたくない選択のチャンピオン──アイポークがあったとニコリニがアピールして、試合が止まる。リスタート後、アッパー受けたニコリニが引き込み、ヂィンナンが離れる。またアイポークがあったとアピールするニコリニも、パンチでは倒されないとばかりに近づくが、徹底して組みを警戒されジャブやローを蹴られる展開となった。

最終回、パンチの数、コンビネーションが増えたヂィンナン。ただし、組まれないことが主体であることは変わらない。胸を殴るとレフェリーに伝えるニコリニは、右を当てて組みつくと引き込む。頭がケージの中を向いており、三角からオモプラッタを狙うが、ヂィンナンが立ち上がる。

テイクダウン狙いを着られ、背中から殴られたニコリニがガードを取り、ヂィンナンは少し殴って立ち上がる。残り1分、ここもアイポークがあると抗議したニコリニ。最後の30秒、もう逆転はないだろうがニコリニは立ったまま、文字通りパンチを受け流し試合終了となった。

額にタンコブが見えるニコリニは、0-5で敗れ納得の笑顔を見せ、ヂィンナンは「チャイナ・パワー」と叫んだ。


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