【Road FC59】キム・スーチョルの復帰戦はフェザー級王座決定戦。パク・ジョンウンもアトム級王座決定戦
【写真】キム・スーチョル、パク・ジョンウンが揃ってタイトル戦に(C)MMAPLANET
9 月4 日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのチアック体育館で開催されるRoad FC59の対戦カードが出揃い、メインでキム・スーチョルがパク・ヘジンとRoad FCフェザー級王座決定戦を戦うことが明らかとなっている。
このタイトル戦決定前からシン・ドンシグク✖バク・スンモ戦のライト級戦が決まっていた同大会だが、フェザー級に続き女子アトム級でもタイトル戦が決まり、パク・ジョンウンがシム・ユリと戦うことも発表されている。
Road FCバンタム級王者だったキム・スーチョルはキャリアの絶頂期にありながら、2017年一杯で引退を表明。2年後の2019年12月にRoad FC57でのグラップリングマッチを経て、2020年にMMAを戦うことを宣言していた。しかしながらコロナパンデミックで、Road FCの活動休止が長引いたため復帰戦も棚上げされた状態だった。
今回のカムバック戦に関しては、関西&打撃系MMAファイターが対戦相手になるという噂もあったが、結局──韓国も海外からの来韓者には隔離措置が取られている状態で、この案は見直されることに。
結果、キム・スーチョルはイ・ジョンヨンが返上したタイトルを──その前王者に10秒でKO負けしたパク・ヘジンと争うことになった。22歳でチャンピオンになった前王者=イ・ジョンヨンは、パク・ヘジンとのタイトル初防衛戦後、2年近く実戦から遠ざかっているが、UFCと契約を目指すためにタイトルを返上。Road FCから離れてフリーエージェントになる道を選んだそうだ。
彼の所属するセンジジムは、所属選手をRoad FCにしか出場させてないだけに、ここでRoadとの契約解除はUFCとの交渉が進んでいるのか、ありいは退路を断ってUFC行きに賭けているという見方もできる。スーチョルの復帰戦も楽しみだが、イ・ジョンヨンの行方も気になるところだ。
他方、ハム・ソヒが返上した女子アトム級王座を賭けて戦うパク・ジョンウンとシム・ユリは2019年12月、現状で最後の試合で直接対決しており、パク・ジョンウンがパウンドアウトでTKO勝ちを収めている。
トップどころは海外と契約し、コロナ期に活動を取りやめているベテラン&中堅勢も少なくなく、国際戦が組めないことで韓国のドメスティック・プロモーション全体が、マッチメイクに苦労の跡が見られる。
加えてRoad FCはDouble GFCやAngele’s FCと違いクロスプロモーションを行わないため、若い力の成長を待つ時期に入ったともいえる。そんななかで男女の軸となるべくファイターがタイトル戦に名乗りを挙げるのは朗報といえるだろう。
一方で日本国内とは数字は違うが、デルタ株により感染拡大が続く韓国だけに、現状で同大会はチアック体育館のキャパ20パーセント、800人程度の有観客大会で実施される予定だが、感染状況が悪化すれば延期もありうるというのが現地での見方だ。