【NEXUS23】課題と可能性を見せた河名マスト、MMAデビュー戦はウィルキンスにTKO負け
【写真】倒して立たれてを繰り返しても、離れなければ勝てる。そして離れても勝てるように、段階を踏んでいけば良い話 (C)MMAPLANET
25日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスでNEXUS23が開催された。試合レポート第1弾はU23グレコ世界王者から注目のMMAデビューを迎えた河名マスト✖ジェイク・ウィルキンスの1戦の模様をお届けしたい。
<ライト級/5分2R+ExR>
河名マスト(日本)
Def.ER0分46秒 by TKO
ジェイク・ウィルキンス(日本)
サウスポーの河名のローにパンチを合わせるウィルキンスは、組まれてケージに押し込まれると逆に首に手を回して払い腰で投げる。下になった直後に上体をコントロールして上を取った河名は、がぶっていくがウィルキンスが立ち上がる。ケージに押し込まれた河名はヒザ蹴りを入れ、離れたウィルキンスがワンツーフックを振るっていく。
ローにダブルレッグを仕掛けた河名だったが、切られてワンツーを被弾する。下がった河名にフックを放つウィルキンス、ここで組まれてバックを許す。ウィルキンスが前転からスクランブルに持ち込み立ち上がると大量の鼻血を流している河名にドクターチェックが入り、試合が中断する。
再開後、ウィルキンスが左ハイを蹴り、続く右ハイに組んだ河名がバックに回る。離れるとウィルキンスが右ジャブを入れ、左フックをヒットさせる。
さらに左を被弾した河名はローに右を合わされるも、続く蹴りをキャッチしていく。ケージにウィルキンスを押し込み、左を当てた河名は逆にワンツーを打たれクリンチへ。ウィルキンスはスペースを作ってヒザ蹴りから、払い腰を再び狙うが潰されて下に。
抑えきれず、立ち上がった河名は蹴り上げを捌いてバック、両足をフックすると腰をずらしてきたウィルキンスからマウントを奪う。河名がエルボーを落としたところで時間となった。
2R、右ローから右ミドル、前に出て右を当てて組んだ河名がバックに回る。ヒザをつき、引き込んだウィルキンスに対し、即座にマウントを取った河名がパンチを連打する。
ケージキック&ブリッジから起き上ったウィルキンス。その背中に回った河名は亀になったウィルキンスが立ち上がると、腿にヒザを入れる。胸を合わせつつ、投げを狙うウィルキンスはすかされてサイドを取られる。
鉄槌を顔面に入れ、背中を向けたウィルキンスを後方から殴る河名。さらにサイドバックで左の連打を入れと、前転にも対応しサイドを取り直す。やがて河名は簡単に跨いでマウントに入り、パンチを連打する。枕で圧力を掛蹴る河名だったが、ウィルキンスがブリッジから一気にスタンドに戻る。
即座にバックを取り、前転でガードを取ろうしたウィルキンスをサイドで抑えた河名が腰にヒザを打ちつける。5分間、攻め続けた河名がラウンドを取り返し、延長Rに。
河名は右ローを蹴り、ウィルキンスが右ロングフック。と、サウスポーに構えたウィルキンスが左ハイを蹴る。顔にキックを受けながらテイクダウンを決めた河名が即マウントへ。ここもウィルキンスがブリッジからスクランブル、立ち上がる。ケージにウィルキンスを押し込んだ河名だったが、ハイで右目尻を大きくカットしており試合続行不可能に。
U23世界グレコ王者のMMA初陣は強さと脆さを見せ、ほろ苦いモノとなったが、修正点がハマればその強みを最大限に発揮できる可能性は十分に伺わせた。そして同じプロ初陣で好ファイトを見せたウィルキンスのこれからも期待したい。