【UFC264】もう、あの頃のマクレガーはいない。足首負傷でポイエーが初回終了時TKO勝ち
【写真】自らの蹴りで負傷していたのか。ムエタイ、空手の下段蹴り文化が根付いていない米国……いやMMAでは蹴って負傷が増えている(C)Zuffa/UFC
<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
Def.1R5分00秒by TKO
コナー・マクレガー(アイルランド)
タッチグローブがなかった両者。いきなりマクレガーが後ろ回し蹴りを2発放つ。さらにローから左ハイを見せ、ローから左を当てる。スピニングバックキックを再び見せたマクレガーは、左ローを入れる。ポイエーも左ローを返すが、マクレガーが左ローを続けて、左を放つ。
ポイエーは左を当て、アッパーを入れると組み合いからケージにマクレガーを押し込む。ハイクロッチにギロチンをセットしたマクレガーが引き込む、ポイエーはケージを蹴ってエスケープを図る。頭を抜いたポイエーは、ガードの中から左エルボーを打ちつけ足を一本抜く。足を戻したマクレガーが、頭部にエルボーを連続で打っていくが、クローズガードを取ると勢いのあるエルボーを連打される。
一旦離れたポイエーは、もう一度ガードの中に入り起き上って左右のパンチを連打する。蹴り上げを顔面に入れたマクレガーだが、ポイエーはヒザをついてパウンドを打ち込み、ギロチンには頭を抜いてスタンドに戻る。
残り10秒、左を被弾して倒れたマクレガーはパウンドの連打に動けないが、時間に。直後に左足首を抑えて試合続行不可能を伝える。最後のダウンは左を打たれたからでなく、ポイエーのパンチは空振りだったが、この際にマクレガーは左足首を負傷して後方に倒れ込んだ模様だ。
いずれにせよ3度目の対戦もポイエーに凱歌が挙がり、直接対決を2勝1敗と勝ち越した。「試合の序盤にカットした時に異変があり、パンチをミスした時に捻って終わったんだ。ブーイングしている皆のケツの穴にキスしてやるよ」と話した。「これが最後じゃない。チェックなんてしていない」と大声を張り上げたマクレガー。マクレガーはもう、あの頃のマクレガーではない。一方で「こんな終わり方は誰も見たくなかった。でも、これがMMA。誰もどうなるかは分からない。ポイエー戦はずっと待ち望んでいたファイト。僕がチャンピオン、ウォーの準備はできている」とケージサイドでこの試合を観戦したUFC世界ライト級王者シャーウス・オリヴェイラとコメントした。