【UFC263】「ビバ、メヒコ!!」RNCでフィゲイレドを倒し、ブランドン・モレノが新UFC世界フライ級王者に
【写真】ここまで圧倒するとは、とてもじゃないが予想できなかった(C)Zuffa/UFC
<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
ブランドン・モレノ(メキシコ)
Def.3R2分26秒by RNC
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)
ジャブから左ボディストレートを伸ばすモレノ、しっかりと距離を取るフィゲイレドがローを蹴られる。モレノは右ローから左ロー、そして左リードフックを伸ばす。フィゲイレドはスイッチからテンカオを入れ、左ボディフックを打ちつける。ワンツーのモレノが組むが、フィゲイレドが即離れる。ジャブから右ローを続けるモレノに対し、フィゲイレドは右ストレートを入れる。縦ヒジを放ったフィゲイレドは、ボディからの右ストレートを顔面に受ける。
残り1分40秒、左の内回し蹴りを空振りしたフィゲイレドは左フックに、左ジャブを合わされダウンを喫する。ガードの中にモレノを収めたフィゲイレドは、スイープからスクランブルに持ち込みスタンドへ。スイッチして左ミドルを蹴ったモレノが初回を取った。
2R、左ボディから左フックを入れたモレノが、左フックを効かせる。組んだフィゲイレドがテイクダウンを決めて、頭を抱えハーフで抑える。ワキにエルボーを落とされても、動かないモレノはギロチンを警戒しつつ、ブレイク待ちか。フィゲイレドはギロチンを徐々にセットしつつあったが、頭を抜いたモレノは蹴り上げから立ち上がる。ギロチンを怖がらず、シングルからバックに回ったモレノは、前方に崩して足をフックしていく。腰をずらして引き込み、クローズドを取ったフィゲイレドはまずは危機を回避する。
モレノは鉄槌を入れ、パスのプレッシャーを強める。フィゲイレドは下からエルボーを放ち、蹴り上げからスクランブル狙いもモレノがバックへ。前転してガードを取ったフィゲイレドはこの回も失った。
3R、モレノは左ジャブから左フック、フィゲイレドが後ろ回し蹴りもジャブを当てる。ボディロックからバックに回ったモレノは、両足をフックし四の字フックを完成させる。アゴの上からRNCをセットしたモレノが、手首と掴んで防ぐフィゲイレドの顔面を殴る。再びRNCをセットすると、フィゲイレドがタップしブランドン・モレノがメキシコ生まれのメキシカンとして、初のUFC世界チャンピオンの座に就いた。
ベルトを失ったフィゲイレドが、モレノを抱え上げて祝福。愛娘を抱いた奥方がケージに入り抱きあったモレノは、「凄い、アメージングだ。信じられない」と涙を浮かべて、ベルト眺める。そして「半年、ずっと強くなるよう練習してきた。ビバ・メヒコ!!」と絶叫した。