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【Pancrase321】中島太一の挑戦受けるISAO「スパッと勝つイメージは持っています」

【写真】強さ、勝利が絶対の勝負事。それ以上を求める場合、この2つをスポイルせずに求めたい(C) MMAPLANET

30日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrase321。そのメインで自らが持つフェザー級KOPの防衛戦でISAOが、中島太一と戦う。

26日(水)に行われた調印式&記者会見前にISAOの話を訊いた。落とせない試合と、さらなる上を目指す狭間にある王者の想いとは。


──前回の試合は昨年7月、ほぼ10カ月振りの実戦となります。

「そうですね、ちょっと空いちゃいましたね。興業自体がなくて試合がなかなか決まらなかったのですが、練習は変わらず続けてはいたので早く決まってくれればと思っていました」

──中島選手が次のチャレンジャーに決まったのは9月大会でした。その時点で、タイトル戦はいつになるという風に見込んでいましたか。

「12月……年末、それか年が明けて春になるかなという感じでした。一応、それぐらいにはなるかもという風には考えていましたね」

──これだけ試合がない時に、他団体で試合をしたいと思うことはなかったですか。

「考えないことはなかったです。でも、何もオファーもなかったですし。海外に関しても、今は行ける時でもないので、とりあえず待ってみようと」

──焦りはなかったでしょうか。

「焦り……試合は早くしたいとは思っていました。でも慌てて無理をして出て行ってもしょうがないですし、流れというものがあるかなと」

──この間、斎藤裕選手がRIZINでブレークを果たしました。過去に勝利している選手が脚光を浴び、ご自身は試合がないということで想うところもあったのではないですか。

「斎藤選手は本当に強い選手でした。ずっと光の当たらないような状況で頑張ってきて、そんな選手が注目されることは凄く良いことです。だからといって、自分がそういう風になりたいかということでもなかったですけど」

──この間、防衛戦があることが前提でその後の進路をどのように考えていましたか。

「その先は分からないですけど、とにかくここを乗り越えないといけない。次のことは考えず、ここのことだけを考えています」

──RIZIN、もう一度海外という気持ちはなく?

「やっぱりUFCとかBellatorは考えてはいます。でもタイミングもありますし、なかなか海外へはいけない。もうワンランク上の舞台では戦いたいのですが、日本在住の日本人はなかなか契約できない状況で、ひたすら待ち続けてもなという想いはあります。そうなるとシフトチェンジも必要ですし、とにかく試合をして結果を出すことだと思います」

──その結果を出さないといけない日曜日のタイトル戦ですが、中島選手の印象を教えていただけますか。

「もちろん一つ一つできて、最初は圧されているようでもどんどん盛り返すことができる力があります」

──このところの中島選手が得意としているスクランブルゲーム、ISAO選手も受けが強い部分のように思います。

「そうですね……お互いが良いところが出せる、動きのある試合にしたいですね(笑)。そのうえで良いポジションから一本取れるイメージはしています」

──それは中島選手の挑戦を受けることが決まって以来、8カ月かけて準備をしてきたということでしょうか。

「試合の期日が確定するまで、決まったということではないので、それまでは自分のスキルを上げていて、正式に決まってからの3カ月は対策練習をするようにしました」

──練習は所属するNever Quit以外では、どこで?

「Krazy Bee、マスタージャパン、夕月堂さん、それとムエタイのANTジムさんですね」

──この試合では何を見せないといけないと考えていますか。

「全てにおいてしっかり取って、勝つことです」

──Bellator後のISAO選手は、しっかりと勝つイメージがより強くなっています。地力のない選手が、ただフィニッシュを狙っても海外では到底勝てない。そのうえで地力のあるISAO選手には終わらせにいく試合も期待してしまいます。

「スパッと勝つイメージは持っています。そうできるよう積んできたという気持ちもあります。よく『フィニッシュができなくなった』とは言われますが、それは相手のレベルが上がってのことですし、落とせない試合が毎回続いてきました。

もちろん、フィニッシュは毎試合狙っています……けど、極め切れない。フィニッシュ力を磨かないといけないのですが、そう簡単にはいかなくて(笑)。取るところはしっかりと取って、判定で勝ち切ることも必要です」

──相手もミスをしないで戦ってくるケースが増えましたしね。そういう中でフィニッシュ力があると、やはり第一目標の海外に近づくのかと。

「ハイ、大きな舞台では、そういう試合を求められることも理解しています。ただフィニッシュを狙うにしても打撃、組みと大事にしないといけないですし、最近ではそういう試合が増えています。簡単ではないですけど、行ける時は行く──そういう部分も大切にしたいです」

■視聴方法(予定)
5月30日(日)
午後1時00分~ TIGET LIVE

■ Pancrase231対戦カード

<ネオブラッドTフェザー級決勝/5分3R>
──(日本)
──(日本)

<ネオブラッドTライト級準決勝/5分3R>
伊良波心(日本)
森井一輝(日本)

<ネオブラッドTバンタム級1回戦/5分3R>
上野惇平(日本)
小川準也(日本)

<ネオブラッドTバンタム級1回戦/5分3R>
矢澤諒(日本)
田嶋椋(日本)

<ネオブラッドTバンタム級1回戦/5分3R>
風間敏臣(日本)
高杉遼介(日本)

<ストロー級/5分3R>
大塚智貴(日本)
石井涼馬(日本)

<ネオブラッドTフェザー級準決勝/5分3R>
星野豊(日本)
牧野滉風(日本)

<ネオブラッドTフェザー級準決勝/5分3R>
三宅輝砂(日本)
為房虎太郎(日本)

<フェザー級KOPC/5分5R>
[王者]ISAO(日本)
[挑戦者]中島太一(日本)

<フライ級暫定王座決定トーナメント準決勝/5分3R>
小川徹(日本)
秋葉太樹(日本)

<フライ級暫定王座決定トーナメント準決勝/5分3R>
上田将竜(日本)
猿飛流(日本)

<ストロー級挑戦者決定戦/5分3R>
八田亮(日本)
宮澤雄大(日本)

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
アキラ(日本)

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹(日本)
Ryo(日本)

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己(日本)
鈴木淑徳(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
中田大貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
井村塁(日本)

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉(日本)
野田遼介(日本)

<バンタム級/5分3R>
TSUNE(日本)
鬼神 光司(日本)

<バンタム級/5分3R>
平田丈二(日本)
福島啓太(日本)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
法DATE(日本)

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