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【ONE TNT04】デリダー、ンサンに完勝。ミドル級に続きLH級王者に。そしてヘビー級王座挑戦アピール

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
ライニア・デリダー(オランダ)
Def.3-0
オンラ・ンサン(米国)

サウスポーのデリダーが、試合開始直後にダブルレッグでテイクダウンを奪う。ンサンは前回の対戦と同じようにスクランブルでバックを譲るが、ここは上へ移動しフックを回避──も、下にはりハーフからフルマウントを許す。腕十字狙いに反応したンサンに対し、デリダーはバックに回り四の字フックを完成させる。

後方から殴るデリダーが、RNCを狙いつつパンチを打ちつける。残り2分、亀になったンサンを殴り、仰向けになってなおパンチを続けたデリダーは、マウントに移行して肩固めへ。右側へスライドしたデリダーが、ニーインも背中を預けたンサンが、ついに前方に落としトップへ。立ち上がったンサンがローを続け、デリダーは蹴り上げを放ち時間となった。

2R、ボディを入れたンサンに組んだデリダーがバックへ。ンサンはすぐに胸を合わせ、シングルからダブルを切ろうとしたが抱える形になりテイクダウンを許す。デリダーはここもバックに回り、ワンフックもンサンが手首を抱えてくぐり胸を合わせる。直後にダブルレッグを決めたデリダーだが、立ち上がったンサンがエルボーを当てる。

一旦離れたデリダーは、ショートノーティスでスタミナが心配されるが、ここも組んでボディロックテイクダウンを決める。今度は背中をつけたンサンに対し、マウントをとったデリダーがエルボーを落とす。ケージキックからの後転にバックに回ったデリダーは、氏正対されるとシングルレッグからバック、そしてテイクダウンを決める。ここはワンフックとしたデリダーは、上を取ってサイドで抑えエルボーを打ちつけ、ヒザを頭部に入れた。

3R、ここもあっさりとテイクダウンを決めたデリダーが、一度は立ち上がったンサンを倒してバックから両足をフック、四の字を組む。オンラは省エネで印象点は度外視のファイトか。胸を合わせに行っても粘れず、マウントを許し──続くスクランブルでは、デリダーがハーフネルソンからヒザを頭部に蹴っていく。

ダースに移行しつつ、ヒザを頭に入れるデリダーの一方的な支配が続く。ンサンが立ち上がると、デリダーはニンジャチョークに切り替える。これは抜けたンサンだが、シングルで押し込まれ片ヒザをついた状態からスタンドに戻った直後に時間となった。

4R、ンサンが右ハイ。ブロックしたデリダーがシングルレッグ・テイクダウンを決める。ンサンの蹴り上げを捌いたデリダーがハーフで抑え、マウントへ。ここもケージキックからスクランブルの狙いのンサンだが、バックを許し両足をフックされる。デリダーは口を開けて呼吸をしながら、ポジションをキープしている。

残り半分でワンフックにしたデリダーは、ンサンにスクランブルを許さず四の字に組み直す。マウントに移ったデリダーがボディを殴り、ケージキックも馬乗りをキープする。ンサンは下から頭を引き寄せ、最後は殴られながら──防御一辺倒で時間を迎えた。

最終回、即シングルに出たデリダーがボディロックテイクダウン。ハーフから枕で固め、足を抜きに掛かる。デリダーの2冠が近づくなか、ミドル級に続きライトヘビー級のベルトも風前の灯となったンサンはマウントをケージキックで返して、トップへ。

残り3分から大逆転は可能か。させじとクローズドガードで固めるデリダー。有効な反撃ができないンサンは、ガードのなかで時間が過ぎ、最後の30秒で顔面とボディに数発のパウンドを入れたが──タイムアップに。

時間とともに拳を突き上げたンサンは、耐えきったことのメッセージか。一本は逃れたが、デリダーに抑え続けられたンサンは0-3で敗れ、無冠となった。そしてデリダーはブランドン・ヴェラの持つ世界ヘビー級王座挑戦をアピールした。


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