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【Shooto2021#02】岡田遼に挑戦、再生された大塚隆史「どんな形だろうが、勝つことが一番大切」

【写真】正常進化した、新しい大塚を見ることができるか (C)MMAPLANET

本日、20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールでShooto2021#02が開催され、メインで大塚隆史が修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼に挑戦する。

日本を代表するバンタム級ファイターでありながら、ここ一番を落とすことも増えてきた大塚が、11月に修斗初参戦しギラギラとしていた頃を思い起こさせるようなファイトで安藤達也を破った。

そして、今回のタイトル挑戦──いや修斗王者を倒すための試合に向け、松嶋こよみ、岩﨑達也、大宮司岳彦とトロイカ体制で取り組んできた。

話す内容も雰囲気も少し変わった大塚を計量前日(※18日)にZoomでインタビューした。

──明日、計量ですが、体調の方は。

「良いですよね。疲労も抜けています。追い込みは先週の水曜日まで。でも金曜日も一応2部練をして……そこそこはやりました」

──修斗バンタム級王座に挑戦するわけですが、タイトルには興味がないという発言がありました。では、岡田選手と戦うことに興味があるということですか。

「岡田とやることよりも、修斗のチャンピオンが岡田だから岡田選手とやりたいということです。ベルトじゃなくて、修斗のチャンピオンを倒すことに価値があると思っています」

──では岡田選手の印象を教えてください。

「本当に全部できる選手です。パンチも組みもできる。相手がストライカーだったら組みでテイクダウンを取りに行ったり、グラウンドでも勝負できる。全部そつなくできる選手です」

──対して、大塚選手の強味は?

「まぁ、全部で上回りたいかな。総合格闘技という部分で、上回りたいです。全部を使って」

──修斗に出ることによって、強くなろうという想いを再び持つようになったということはありますか。

「そうですねぇ。去年の3月に元谷選手に負けて『もういいかぁ』という想いもあって、暫らく格闘技から離れました。そのなかで修斗で戦うことになり、また闘争心がわいてきて良いモチベーションになりましたね。若返ったじゃないけど……やってやろうと気持ちになりました。

安藤達也選手に勝ったあとで、さらにも燃えて、もっといきたいなと」

──そこからAACC所属時代の後輩、松嶋こよみ選手と剛毅會の岩﨑達也氏との稽古が復活し、大宮司岳彦さんとのムーブメントトレーニングを採り入れるようになりました。

「自分がレベルアップするには、自分より強い選手と練習する環境を創りたいと思いました。そのタイミングで岩﨑先生と食事する機会があって、こよみと練習したいと伝えたんです。それで先生と3人で一緒にやることになって」

──トレーニングではなく、稽古という表現を岩﨑さんはされていました。一つひとつ確認しながら、少し変わった練習風景でした。

「金曜日以外にも、こよみとは水曜日にパンクラスイズム横浜でも練習させてもらっていて。そこの練習では、岩﨑先生が立ち会っても、途中で動きを止めて指導が入るということではなく、バチバチ当てて試合を想定したMMAスパーリングをやっています。圧力が高い練習が水曜日です。

水曜日の反省とか、見えてきたことを金曜日に確認し、また水曜日に持って行く。そういう良い循環になっています。あとタケさんとも金曜日のムーブメント以外に週に2回、フィジカルのトレーニングをやってきました」

──かなり充実していたみたいですね。

「ホント、充実していましたね。皆が協力してくれて。こよみには『試合が決まったけど、こよみのためになる練習をしてね』って伝えていたけど、何だかんだと岡田選手の対策を岩﨑先生とこよみがしてくれましたね。そこにタケさんがいてくれて……こういう環境で練習したことは暫らくなかったです。

ジムは違えど、チームで動いてきた感じです。こよみは1階級上で圧力もあるし、レスリングで思い通りにできない。そうなると考えるようになりました。こよみという強い選手とスパーリングをして、この環境でやってきて……なんていうんだろうな……、疲れたから休むってわけにいかない。

北岡さんも見てくれているし、決められたことをこなすことで自分1人でやっている時より、追い込めました」

──イズムでは松嶋選手以外の選手ともスパーリングを?

「ハイ、5分✖5Rなのでこよみが3Rほどやり、他のラウンドを矢澤(諒)君や完全にグラップラーの大谷(啓元)君が相手をしてくれて。削られた間に、彼らとやることで総合的なスパーリングをすることができました。確実に、これまでの自分の環境ではできない練習になりました。

こよみも含め、友達という関係ではないですし、緊張感がありました。練習以外に会話はないし、練習が終わると解散って言う感じで」

──より追い込めたことで、大塚選手の試合もまた変わるという自信は?

「まぁ、試合なので出るかどうかは実際に戦ってみないと分からないですけど、追い込めたことでしんどいところでの動きにつながるのかなと……分からないけど(笑)。

試合は早く終われば、それに越したことはないですけど(笑)。どんな形だろうが、勝つことが一番大切です。ホント、ここまで追い込んだのは久しぶりどころか、こういう体制でできたのは初めてかもしれないし。

練習前にこよみと岩﨑先生とミーティングをして、メモをとってやってきました。だから、この充実した期間で得たものを出したいですね。勝つためにやってきたことを……」

──期待しています。

「期待してください」

■視聴方法(予定)
3月20日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


    
■Shooto 2021#02対戦カード
         
<修斗世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]岡田遼(日本)
[挑戦者]大塚隆史(日本)

<61.2キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
前田吉朗(日本)

<65.8キロ契約/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
後藤丈治(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
宮路智之(日本)
菅原和政(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
上原平(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
野尻定由(日本)
一條貴洋(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
輝龍(日本)
高橋SUBMISSION雄己(日本)

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