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【UFN184】「僕は日本のファンを代表してUFCで戦う」。パントージャ戦へ、マネル・ケイプ─02─

【写真】しっかりと日米の違いについて話してくれたケイプ。マクスにもUFCロゴが入り、すっかりUFCファイターとなっているが日本のファンへの感謝の気持ちを忘れることはない (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」でアレッシャンドリ・パントージャとUFCデビュー戦を戦うマネル・ケイプ・インタビュー後編。

RIZINとUFCは別物だ。ルールもMMA哲学も違う。そんなRIZINで戦うことで、UFCで戦えるよう成長できたとケイプは話す。

日米MMA観の違いを尋ねると、ケイプならではというべき答が聞かれた。

<マネル・ケイプ・インタビューPart.01はコチラから>


──対戦相手であるパントージャの印象を教えてください。

「強いよ。それは分かっている。でも、僕ほどじゃない。そして、僕は絶対に彼を軽く見ないで戦うよ」

──RIZINはリングを使用し、サッカーボールキックが認められるなど、UFCとは別のフォーマットで戦ってきました。ケージで戦うためにアジャストは必要でしたか。

「本来、僕はリングよりもケージに適したファイターだ。だから日本で戦う時は、少し大変だった。ボクシングの練習はリングでするけど、MMAの練習をリングでしたことはなかった。だからポジション的にもリングは難しいことが多くて。

つまりオクタゴンでの戦いは問題ないということだよ。オクタゴンで戦うことで、僕の試合はパーフェクトになる」

──テイクダウンディフェンスにも自信がありますか。

「テイクダウンに限らず、どんな攻撃に対しても、パントージャの仕掛けに対して準備はできているよ」

──この1年で最も伸びた点はどこだと思っていますか。

「MMAに必要な全ての局面で、進化した。柔術、ボクシング、キックボクシング、レスリング、テコンドー、全てで成長した。よりディティールを理解した。僕が何を言っているのか、土曜日の夜になったら分かるはずだ」

──常にアグレッシブ、殴り合い上等のマネルですが、UFCではより戦略を駆使し、ポイントメイクを行ってくる選手も多いです。言ってみればRIZINとUFCではMMA哲学が違います。その辺りのことをどのように捉えていますか。

「確かにUFCとRIZINではMMAフィロソフィーが違う。例えばさっきも話に出たサッカーボールキックだけど、僕は1度としてあの蹴りを使ったことはない。対戦相手がダウンしても、グラウンド状態にある相手の顔や頭を蹴ることはなかった。

UFCはよりファイターを守ろうとしている。もちろんRIZINでは決められルールを使って戦うべきだよ。彼らはそうやって他と差別化をしているのだから。UFCもRIZINも同じスポーツだけど、より選手の安全をルール面から考慮しているのがUFCだ」

──だからRIZINの方がエキサイティングで、ポイントメイクなど……。

(質問を遮って食い気味に)「分かるよ。何が言いたいのかは。日本はファミリアーでUFCのように勝敗を気にはしても、最重要視はしていない。パフォーマンスをより重視している。ファンに何を見せることができるのかが、最も大切なんだ。

とにかく動くこと、それで負けてもね。そう感じていたし、分かっていた。米国はもっとビジネスだ。勝利が必要。常に勝利が必要になってくるんだ」

──私は日本のMMA記者ですが、勝敗以上に大切なモノは勝敗を最重視するからこそ生まれると思っています。精神的に「勝ち負けじゃない。攻める」という姿勢で攻めることができるのは大したものだと思う反面、格闘技は自分の体を守る術を駆使すべきでもあり。あくまでも個人の考えですが、ファイターは勝利が必要です。

「イエス、Fighter needs win。今、言ったことに通じてくるけど、僕も負けても構わないぐらいの気持ちで攻めるよ。でも、実際に負けちゃいけないんだ。敗北は自分の状況を悪くする。仕事としてファイトは負けられない。

勝って稼がないといけない。負けると、戦う機会を失くすかもしれない。だから、常にハングリーでなければならないよ。敗北を気にしないって、精神的に戦いやすいんだよ。時には、当たって砕けろという状況は起こる。そこもファイターの資質を問われる瞬間だね。

そういうことも含め、日本のRIZINというプロモーションで戦った素晴らしい経験が生きてくる。RIZINでは最高の経験をさせてもらった。日本で学んだこと、全てに感謝している。今も僕を一番応援してくれるのが、日本のファンだ。

世界で僕が知られるようになったのは、日本で戦うようになったからだよ。RIZINでの日々はより大きな舞台で戦う自信を僕に与えてくれた。ビックショーで苦も無く戦えるのは、日本で戦ってきたからだよ。UFCで戦うことは簡単だ。それだけ僕は日本でタフになれたんだ」

──RIZINファンの皆さんも、マネルのUFCでの成功を願っているはずです。UFCという場所の厳しさを理解したうえで。

「心配しないで大丈夫。僕は皆にサムライの精神を与えてもらったから。サムライはどんな場面でも怖がらない。僕は日本のファンを代表してUFCで戦う。ここでも僕が優れたファイターだと証明するために、勝ち続ける。日本で戦ってきた成果を見せるよ。サンキュー・ソーマッチ。アリガト」

■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■ UFN184対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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