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【Pancrase364】佐藤ゆうじと対戦、髙城光弘「デカいやつにどうアプローチしていくか」

【写真】同階級でも体格差はある。ウィティカーとAJから、髙城が何を盗んだのか。楽しみ(C)TAKUMI NAKAMURA

26日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase364で、髙城光弘が佐藤ゆうじと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年7月の井村塁戦では、偶発的なバッティングによる負傷判定で敗れた髙城。今年3月に山口怜臣戦がマッチメイクされるも、練習中の怪我で欠場となり、結果的に試合そのものが1年ぶりとなった。この欠場期間、試合や対戦相手に左右されないMMAファイターとして課題克服に取り組み、ロバート・ウィティカーのセミナーやAJ・マッキーの試合から色々な刺激とヒントを得たという。

今回の佐藤戦はランキング1位の髙城が下位ランカーの佐藤を迎え撃つ形ではあるが、髙城自身は「きっちり差を見せて勝って、俺が1番上なんだということを客観的に認めてもらえるような試合をする」と語った。


――昨年7月の井村塁戦以来、約1年ぶりの復帰戦となります。井村戦は髙城選手の偶発性のバッティングによる負傷判定となり、髙城選手の判定負けという結果でした。

「まあ…色々上手くいかなかったなというのと、正直に言うとバッティングがなかったら、もっと違う試合ができたはずだという思いもあります。パンクラスはレフェリーや競技運営がちゃんとしているから、アクシデントで負傷判定になって僕の判定負けでしたけど……あれだったら僕の反則負けにしてくれた方が気持ち的には楽だったなと思います(苦笑)」

――やはり髙城選手にとっては複雑な敗戦だったんですね。

「そうですね。3Rもちょうどここから行こう・行かなきゃと思ったところで、すぐ終わっちゃったんで…。まあしょうがないですね」

――そして3月に決まっていた復帰戦=山口怜臣戦は練習中の負傷による欠場となってしまいました。どういった状況での怪我だったのですか。

「グラップリングの練習中に相手のヒザが顔に当たっちゃって、眼窩内側壁を骨折してしまいました。本当に事故って感じの怪我で、ヒザが当たってからすぐ気持ち悪くなってきて、これはちょっとまずいなと思いましたね」

――アクシデントが続く形でしたが、早く試合をしたいという気持ちだったのですか。

「僕としては今年の頭ぐらいからずっと試合をしたいと思って準備していて、なかなか相手が見つからなかったり、自分の怪我もあったりして、このタイミングで決まった感じですね」

――今回の試合が決まった時の心境は?

「対戦相手の佐藤選手はランキング的に下位ではあるんですけど、強い選手だなと思っていました。僕自身は誰が相手でも試合すると決めていましたが、いい相手で決まったなと思います」

――佐藤選手は勝った試合はすべて一本勝ちという極めの強さが特徴的で、ランキング関係なく誰が相手でも一本を取る力があるタイプだと思います。

「そういう意味では、やりづらくはありますよね。判定で勝つというよりは、極めればいいんでしょ?と思って試合しているタイプで、実際に勝った試合は全部一本勝ちじゃないですか。前回佐藤選手と試合した前田浩平くんとは一緒に練習していて、前田くんの強さを知っているから、その前田くんからきっちり一本取っていたんで、実力はあるなと思います。今時あんまりああいうタイプは多くないので面白い相手だと思います」

――対戦相手を細かく分析する髙城選手ですが、佐藤選手を攻略するイメージは出来ていますか。

「出来上がっています。寝技になっても負けないつもりでいるし、どの局面でも勝負できるように対策してきました」

――佐藤選手と対戦するという部分以外で、試合から離れている間に取り組んできたことはありますか。

「前回負けた相手もそうだったし、今回の相手もそうなんですけど、僕がMMAをやる上で自分よりデカい相手に対して勝たなきゃいけないということは常に課題としてあるんですよ。今のMMAファイターは軽量級でもみんなデカいじゃないですか。だからそこを越えてく必要があると思いつつ、そこはあまり自信がある場所ではなかったんです。だから佐藤戦が決まる前から、自分よりデカいやつにどうアプローチしていくかはずっと考えてやっていました」

――その練習の手応えは感じていますか。

「格闘技を始めた時から、自分よりデカいやつに勝つことを考えてはいたんですけど、結局自分より小さいやつと戦う方が楽できるじゃないですか。例えば最初にジャブとストレートを教わって、同じことをやるんだったら腕が長いヤツには絶対に勝てないよなって。でもそれを本当にここ最近、半年ぐらいかな。ロバート・ウィティカーのセミナーに出て、ウィティカーに教えてもらったことも大きかったんですよ。

ウィティカーは直近の試合をライトヘビー級でやっていましたけど、基本的に自分よりデカいやつと戦ってきたと思うんですよ。で、印象的なのがデカい相手に突っ込んでいってフックをぶん回すとかじゃなくて、綺麗にジャブをついて戦うんですよね。ただただデカい相手に強引に距離を詰めるだけじゃなくて、距離を引いて戦うことも出来る。ウィティカーが何を考えて戦っているのかをセミナーで間近で見ることができて勉強になりました。しかも俺にとってサービスだなと思ったのが、セミナー当日にウィティカーがロングスパッツを履いてきていて、この動きの時にどの位置に自分の体を置いているのかを細かく見ることが出来て、俺がウィティカーと同じことはできないですけど参考にはなりましたね」

――ウィティカーは身長183センチなのでミドルやライトヘビー級では小さい方ですよね。

「はい。ただ横幅はめちゃくちゃデカかったです(笑)」

――またウィティカーのセミナー以外で影響を受けた試合や選手はありましたか。

「最近で言うとAJ・マッキーの試合ですかね。マッキーはストライカーのイメージが強いと思うんですけど、グラップリングや組みも強いですよね。ホベルト・サトシ・ソウザとやった時も普通に組み勝っていたし、この前やったサラマット・イスブラエフもものすごくパワーがある相手だったけど、しっかり組み技で上回って勝っていましたからね」

――イスブラエフは10戦10勝、オール一本勝ちというキャリアの持ち主でしたが、AJ・マッキーがフルマークで判定勝利する結果でした。

「イスブラエフは無敗で勢いもある相手だったんですけど、マッキーはしっかり捌いて、どこでも勝負できるよっていう気持ちで戦っていたと思います。マッキーはリーチが長くてステップも使って、割と遠くで戦う空手カ的な雰囲気があるじゃないですか。ただ前回や前々回の試合を見ると、組んでからの攻防、特にレッスルアップが上手くて、自分がちょっと悪い姿勢からでも立ち上がってリバーサルで上を取り返すという動きをやっていて、マッキーすげえなと思いますね」

――今回の試合も含めて、上を目指すためにもどのような試合をしていきたいと考えていますか。

「俺はランキングが1位なんですけど、俺が決めたわけじゃないし、前回の試合でも負けているし、今回きっちり差を見せて勝って、俺が1番上なんだということを客観的にみんなに認めてもらえるような試合をしなきゃいけないなと思っています。自分は最初から海外に出ても勝てるような選手になりたいと思っているので、そういうインパクトを見せたいかなと思います」

――怪我がなければどんどん試合をやっていきたいですか。

「もし試合に負けたら作り直さないといけないので、すぐに試合をするということはないと思うんですけど、勝って怪我がなかったらやりたいですね」

■視聴方法(予定)
7月26日(日・日本時間)
午後12時15分~ U-NEXT

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