【UFN184】UFC初陣=パントージャ戦。マネル・ケイプ「僕はアップグレートされたマイク・タイソン」
【写真】非常に冷静で、落ち着いた口調だったマネル・ケイプ (C)Zuffa/UFC
6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」が行われる。
同大会でRIZINからUFCに戦場を打ちした元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプがオクタゴン初陣でアレッシャンドリ・パントージャと戦う。
パントージャはMMAPLANETのインタビューで「マイク・タイソンがやってくる」とケイプに敬意を払っていた。その言葉を伝えると、ケイプは「アップグレードされたマイク・タイソンだ」と不敵に言い切った。
待望のUFCデビュー直前のケイプに大晦日の堀口恭司✖朝倉海戦、そしてUFCで戦う心境を尋ねた。
──初めてのUFCファイトウィーク。どのような気分ですか。
「ここに居られることを幸せに感じているよ。しっかりと準備をしてきたし、とてもワクワクしている。UFCで戦うことはずっと夢だったけど、今、ここに居ることで夢が現実になったと実感しているんだ」
──今も隔離措置期間なのでしょうか。
「ホテルの外で誰かに会うことはできないけど、ホテルで全て用をなすことができる感じだよ。検査結果も陰性だったしね。問題ないよ。これまで試合があると思って、ベガスまできてこの体験をしているし。今回はUFCの初戦だから、自分の良さ、技術──実力を全て見せるつもりだ。
なぜ僕がベストなのか、ここまでやってきたことをこの一戦に全てぶつけようと思う。本当に長い時間が掛った。フルキャンプを何度か繰り返しても、COVID19やケガが理由で試合が流れてしまって。
でもUFCで戦うことで、より多くのエネルギーを得られている感じがするんだ。今までと変わらず、自分を信じてハードに戦い、成長していくつもりだよ」
──今やUFCの一員ですが、大晦日の堀口恭司選手と朝倉海選手の試合の印象を教えてもらっても良いですか。
「アメージングな試合だった。皆もそうだと思っているはずだけど、キョウジには驚かされた。僕は彼のパワフルな戦い方が好きなんだ。でも、カイが勝つと思っていた。前の試合からカイは凄く成長していて、世界に彼の力を見せてきた。バンタム級で世界のトップの1人だと思っているし、カイが勝つと信じていたよ。
でもキョージが、よりスマートに戦った。素直にキョージを祝福したい」
──堀口選手は体調が万全なら、負けることはないと思っていたと言っていました。
「う~ん、キョージがカイに負けたのはフィジカルの問題じゃないと思う。今回はしっかりと自信を持って戦っていたようだけど、前の試合では自らの力を過信していた。どの相手も彼を倒す力を持っている。この仕事は相手を軽視しては絶対にならないんだ。
毎試合、しっかりと集中して対戦相手がいかに危険かを頭に置いて戦わないと。それがなかったためキョージは代償を払うことになったんだ。でも2度目の試合はそういうことがなかった。自信と過信は別モノだからね」
──堀口選手がUFCレベルにあることは誰もが認めると思います。その一方で朝倉選手もマネルに続き、UFCで戦いたいという発言がありました。
「カイはオクタゴン……UFCで戦うポテンシャルを十分に持っていると僕は思っている。すでにそういう試合をしてきたはずだ。彼はベストの1人だよ。100パーセント、保証する」
──相手を軽視してはいけないとマネルは今、話しました。ではアレッシャンドリ・パントージャとの試合に対して、自信のほどは?
「僕は常に自信をもって戦っている。そして、絶対に相手を軽視することなくやってきた。当然のようにパントージャに対しても同じだ。彼を軽く見ることはない。ただし、全ての局面において僕が彼を上回っている。
何も恐れるモノはない。僕は自分が分かっている。自分が何を考えているのか、どういう精神状況なのかもね。あとはオクタゴンに入って、パントージャに勝つだけだよ」
──パントージャは『UFCフライ級にマイク・タイソンがやってきた』と言っていました。
「それって、僕のこと?」
──勿論です。
「アハハハハ。まぁ、そうとも言えるのかな……。似ているところもあるんだろうね。でも、僕はアップグレートされたマイク・タイソンだよ(笑)。そしてニューバージョンだ。スマートかつ効果的な戦いをする。冷静にね。
そして、僕が既にグレートなマスタークラスにあるファイターだと証明してみせるよ。AKAでしっかりと準備してきたかことを全て出す」
──ところで日本ではバンタム級や59キロで戦ってきましたが、減量は問題ないですか。
「日本で戦う時は125ポンドにすることが、本当に困難だった。でも、栄養士も就いてくれているから問題なく体重を落とすことができた。
UFCのタイトルマッチのバックアッパーだった時、過去最高の減量ができたんだ。半身浴をするとなく、ただ食事制限だけでフライ級のウェイトを創ることができた」
──つまり水抜きなしで、フライ級の体重を創れたということですね。
「そうなんだ。練習と食事だけで落とせた。今回も同じように落とせている。最高の減量食とサプリメントがテーブルの上にあるんだ。
減量が苦でないということは、ずっとパントージャを倒すことにフォーカスできるということなんだ」
──確かにそうですね。常に対戦相手、試合のことを考えれば良いわけで。
「それだけグッドシェイプをキープしてきたってことだから。プロフェッショナルのトップとして、すべきことをやってきたよ」
<この項、続く>
■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS
■UFN184対戦カード
<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)
<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)
<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)
<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)
<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)
<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)
<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)