【UFC257】2R2分32秒。ダスティン・ポイエー Def.コナー・マクレガー by TKO ──カーフ効かせパンチ連打
【写真】アッサリと勝負がついた注目マッチ。マクレガーにかつての勝利への執念を期待するのは難しいのか(C)Zuffa/UFC
<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
Def.2R2分32秒by TKO
コナー・マクレガー(アイルランド)
左から右を伸ばすマクレガー。ポイエーがローを蹴る。ポイエーは左を見せて組みついてテイクダウン。マクレガーはケージを背にし、ポイエーが持ち上げようとしたところで着地して押し込み返す。マクレガーの肩パンチでアブダビの観客の歓声が挙がり、ポイエーが組み直す。
シングルレッグにヒザを繰り出すマクレガーが、またポジションを入れ替えて肩パンチを繰り出す。ポイエーも肩パンチを出し、マクレガーは足の甲を踏みつける。右を差したマクレガーが左のエルボーを出したところで両者が離れる。マクレガーは左を伸ばし、右ジャブ。テイクダウン狙いを切ったマクレガーが、右ロングアッパー気味のパンチを入れ。ここからジャブ、ポイエーは左カーフを連続で蹴る。
マクレガーは前足を蹴られつつジャブから左ストレート、そして後ろ回し蹴りへ。ポイエーは右ジャブ、カーフを蹴った。
2R、マクレガーが右ジャブもカーフで姿勢を乱す。それでもワンツーかアッパーを入れたマクレガーは左ローから左ハイ、ポイエーは左カーフを2発見せる。この2発目をキャッチしきれなかったマクレガーは、カーフを受け続ける。左ボディを入れたマクレガーは、続くカーフをキャッチされる。リリースしたマクレガーがハイを狙う。もう一度カーフをキャッチしたマクレガー。カットでなくキャッチを続け、左を当てる。
そのパンチを当てるために左足を踏み込む必要があるが、マクレガーは足を壊され、パンチに勢いがなくなる。と、ポイエーはパンチ勝負へ。左から右を入れノンストップで連打を見せたポイエー、腰を落としたマクレガーの顔面に右を打ち込み勝負を決した。
勝負が決したあとも、マクレガーは立ち上がるのも苦労し、椅子に座りこみ──ポイエーと健闘を称え合うために歩き始めるが、足を引きずっていた。
「嬉しいけど、驚いていない。最初にコナーに感謝している。彼は本当のプロだ。この勝利は大きいけど、また課題を持ち帰ってさらに大きな試合に備えたい。喧嘩でなく、テクニックで勝とうと思っていた。今日はカウンターボクシングをした。ホロウェイがベストボクサーだと言っているけど……彼のことを貶めるつもりはない、でも僕は彼に2度勝っている。次はベストファイターとタイトルショット、僕はチャンピオオンだ」と勝者は落ち着き払って話した。
「ローキック、カーフキックは凄かった」と言ったマクレガーは、2021年にまた戦うことを口にした。