【UFC252】レスリングベース、徹底したテイクダウンゲームでデヴァリシビリがドッドソンを下す
【写真】デヴァリシビリよりレスリング力で劣る選手は、この戦法を採られると非常に厳しい(C)Zuffa/UFC
<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョン・ドッドソン(米国)
デヴァリシビリのスピニングバックフィストを苦も無く見切ったドッドソン。間合いの取り合いのなかで、踏み込んで左ボディストレートを入れる。遠い距離での黙視&フェイク戦が続き、ドッドソンが左ローを蹴る。右を見せて組みついたデヴァリシビリが、テイクダウン狙いからバックに回る。太腿にヒザを入れ、カカトに足払い、前へ後ろへ揺さぶるデヴァリシビリに対し、ドッドソンは金網に頭をつけて耐える。
ヒザを続けるデヴァリシビリが力を使って倒しに掛かると、前方に姿勢を乱した状態で、走り抜くように離れることに成功したドッドソン。最後の10秒で左ストレートを届かせるもラウンドを失った。
2R、やや距離が近くなったなかでドッドソンがボディストレート。シングルから左を振るうデヴァリシビリに対し、ドッドソンは左ローを蹴るが基本は待ちの姿勢だ。その左ローに組みつきリフトアップからスラムでなく、放り投げるように落としたデヴァリシビリ。ドッドソンはすぐに立ち上がる。
デヴァリシビリはスピニングバックフィスト後に右をヒットし、ダブルレッグへ。切ったドッドソンだが、離れてもデヴァリシビリが真っすぐ組みつく。ドッドソンはケージを背負い細かいパンチを受け、ヒザ蹴りを抱えられてスラムを許す。デヴァリシビリはコントロールする気はないようで、頭を押してきたドッドソンをスタンドに逃す。デヴァリシビリは残り5秒でもダブルレッグで尻もちをつかせ、してやったりの表情を浮かべた。
最終回、気合の叫び声を挙げたドッドソン、呼応して大声で叫ぶデヴァリシビリ。デヴァリシビリが右で前に出ると、ドッドソンが左を当てる。パンチを見せてのダブルでケージに押し込まれたドッドソンは、ここも抱え上げられテイクダウンを許す。抑えないデヴァリシビリは、テイクダウンダウンでスコアリングもドッドソンが左を当てる。
テイクダウンをフェイクとして使い、ショートのパンチをまとめたデヴァリシビリだが、ドッドソンも左を当てる。ダブルレッグをサークリングでかわすドッドソンは、ついにローに組まれてテイクダウンを許す。デヴァリシビリはここでケージに押し込み、時間を使うように。心憎いまでのゲーム運びを見せたデヴァリシビリは、最後の5秒で殴り合いに応じる姿勢もアピールし、ものの見事にフルマークの判定を手にした。