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【Pancrase312】UFCリリース後、初戦=内村洋次郎戦へ──堀江圭功「全ては自分自身の責任」

Horie【写真】一点の曇りもない、堀江の新たなる決意 (C)YOSHINORI HORIE

16日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancarase312で、内村洋次郎と対戦する堀江圭功。試合を5日後に控えた11日(火)に練習直後の彼をインタビューした。

衝撃のUFCからのリリース。僅か1戦で、世界最高峰の舞台から離れることになった堀江の当時の心境、そして再起を目指すための選択とこれからについて尋ねた。

そこには再びオクタゴンで戦うことが、青信号だから渡るというのと同じぐらいに当然である堀江がいた。


──まだ練習をしていると伺いました。

「もう軽くだけです。動きの確認程度で。あとは体調を崩さないよう風邪、インフルエンザ、新型ウィルスに感染しないようだけ気を付けています。格闘技の練習はマスクして行うわけにはいかないですしね」

──ところで来週の日曜日の試合を前にして、やはりこのインタビューではUFCからのリリースについて伺わないといけないと思っています。

「ハイ」

──リリースの連絡があったのはいつ頃だったのでしょうか。

「10月の初旬ですね。皆さんの耳の入る2週間ぐらい前だったと思います。長崎から東京に戻ってきたばかりで……この連絡は本当に……『マジかよ』と、ショックでした」

──7月にハキーム・ダラドゥと戦った時は、ショートノーティスでの出場。だからこそ、次からがUFCで生き残るための本番だという気持ちもあったかと思います。

「ハイ。もう、あの試合はUFCと契約するために通らないといけない道で、どのような結果になろうが受け止めて、次の試合が勝負──ここから上り詰める、もうミスはできないという気持ちでいました」

──その機会すら与えられなかったのは、もう堀江選手だけの責任ではなく日本全体のUFCとの関係にあるかと思いました。ただ、それにしても1試合というのは……。

「自分もリリースの連絡が受けた時はひたすらショックでした。でも、結局のところは負けたのは自分です。リリースも自分の責任。それだけUFCは厳しく、レベルが高くなっている場所なんだと思うようになりました。それからも思い返すこともありましたけど、UFCからも『契約選手数も多く、リリースしないといけない』という説明がありましたし。

あそこで自分が勝って、UFCの世界王者になるような戦いを見せることができていれば、日本での注目度も変えることができたので。全ては自分の責任です。1試合でリリースってこれまで聞いたことがないのも確かですが、負けてレコードが落ちたのは自分自身ですし。またここから勝ち上がって、UFCへ行くしかない。そういう風に考えています」

──ファイター人生の設計も修正が必要になったかと思います。

「ハイ。それはありました。実はATTで練習できるように話を進めてもらっていて、片道の飛行機だけ用意して向こうに拠点を移す状況にもなっていました。でも、リリースの連絡が来て……それでもATTで練習したい気持ちもありましたけど、滞在費等を考えるとUFCで戦っていないと資金的にも厳しくなりますし、結局のところは飛行機もキャンセルしました。

でも、そんな時にチーム・オーヤマのコリン・オーヤマ代表から声を掛けてもらったんです。リリースされた自分に、そんな風に言ってもらえて、もう行くしかないって思いました。もともと練習していたチームですし、世界で戦っていくには米国で練習する必要があると思いました」

──ATTとは違った意味で、チーム・オーヤマは素晴らしいチームだと思います。オーヤマ・コーチの人間性、UFCファイターもいて、UFCを目指す若い選手も多い。

「それは感じました。やはり皆が上を目指している空気、活気があります。毎日のようにオーヤマ・コーチが皆に目を掛けて、気を配ってくれますし。アレックス・ペレス、マルロン・ヴェラとかUFCで勝っている選手が凄くストイックに練習している姿を見たりしていると、刺激になります。

結局、人生をMMAに賭けている選手はひたすら練習しています。その空気の違いは確実に存在していると思います」

──そのような場で練習してきて、どのような成果があったと思いますか。

「チーム・オーヤマの練習はもちろん全局面ですが、特にレスリング、グラップリングは成長できたと思っています。もちろん打撃に関しても位置取り、ステップなど自分の打撃にあった指導をしてもらい、ディフェンス面も強化しました。打ち終わりの立ち位置だとか凄く勉強になり、打撃も絶対に伸びています。でも、それ以上にレスリングとグラップリングが伸びたと思っています」

──ところで内村選手との試合は、チーム・オーヤマに行く前に決まっていたのですか。

「いえ、行く途中──まさに飛行機を乗り継いでいる時に連絡がありました(笑)」

──では試合は日本でやっていくという考えだったのでしょうか。

「リリースされた後は、LFAとか米国で試合に出ることも考えましたが、やはり労働ビザの件なんかで簡単ではなかったので、試合は国内になるという考えでした」

──それでも帰国が先週の土曜日、時差もあるのに最後までチーム・オーヤマで調整していたのですね。

「少し早く帰国して、時差ぼけのまま追い込みをするよりも、チーム・オーヤマでしっかりと仕上げてくる方が良いかと思いまいた。それにUFCで試合をするのって、そういう感じで現地に行くじゃないですか。その逆のパターンをここでやろうと」

──つまり今も堀江選手はUFCに戻ることしか考えていないというわけですね。

「ハイ、そうです」

──そのために今回の試合で、何を見せないといけないと思っていますか。

「これは次の試合だけでなく、日本で戦う限りフィニッシュして勝ちます。そのためにミスをすることなく、テイクダウン、グラウンドも交えてMMAをして倒そうと思います」

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