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【LDHma】トライアウト&リアリティTV、髙谷裕之プロジェクト─01─「良い時に戻したい」

Takaya【写真】喧嘩番長からJ-MMA界のリーダーへ、髙谷裕之(C)LDH

髙谷裕之率いるLDH martial artsが「LDH所属格闘家」を募集し、合格者の成長を追いかけるリアリティ番組をAbema TVが制作、配信。それらの選手たちが、LDH martial artsが開催する格闘技イベントでデビューするプロジェクトが発表されて1カ月が過ぎた。

18年に渡るプロ格闘家生活を人知れず終え、「自分の人生を変えてくれた格闘技界への恩返し」に向かっていた髙谷の視線。そんな髙谷の現役を退く理由、LDH martial artsの──かつて日本の格闘技界では見られなかった──プロジェクトの行方と、そこから広がる格闘技の可能性を尋ねた。

──拳で世界を変える!──

LDH FIGHTER BATTLE AUDITION 募集要項

東京オーディション
日時:3月1日(日)
場所:EXFIGHT

大阪オーディション
日時:3月15日(日)
場所:クリエイティブセンター大阪スタジオパルティッタ 

[応募資格]
:総合格闘技プロ3戦以内(キックやボクシングは何戦でも経験者可)
:1994年3月16日から2005年4月1日生まれ
:LDH martial artsと正式契約が可能で、他ジムや企業と契約がないこと
: LDH martial artsの一員として練習、試合などに活動できること

[特典]
: LDH martial arts所属育成選手契約
: LDH主催格闘技イベントへの出場権
: EXFIGHTでのフィジカル、テクニックトレーニングでの無償指導
: AbemaTV製作・配信のリアリティショーへの出演
:必要な方にはLDHが運営する飲食店舗をアルバイト先として紹介
:以降行われる格闘技イベントの出場枠の確保

【締め切り】
2月15日(土)24:00

オーディション申し込みはコチラから


──髙谷選手が引退すると小耳に挟んだのですが(取材は1月24日に行われた)。

「そうなんですよ。でも、ゴン格さんで話しましたよ」

──そうなのですか。引退発表のリリースもなく、会見も行わなかったのですね。

「あぁ、考えていなかったですね(笑)」

──ここまでやってきて、人知れずという。では9月の斎藤裕選手との試合が現役最後の試合になるわけですね。

2019年9月22日、斎藤裕戦が最後の試合となった(C)MMAPLANET

2019年9月22日、斎藤裕戦が最後の試合となった(C)MMAPLANET

「そうですね。たまたま……というか、アレを最後にするつもりはなかったです。修斗では最後の試合というつもりでしたが。あの時、頭にあったのは自分たちがやるLDHのイベントで最後の試合をするということくらいで。

ただ、試合の前のドクターチェックで左目の視力が白内障が原因で凄く落ちていたんですよ。で、結果として右の攻撃で負けた。あの時に『これから何回やっても、右を貰って勝てないな。もう負けるだけだな』と思ったんです。実は右の視力が1.5もあって。普段は左目が悪いって気がついていなかったんです」

──もう右目しか使っていなかったと。

「そうだと思います。で、結果がアレだったので……」

──練習中に左が見えていないと感じることはなかったのですか。

「ここ1年ぐらいは、それは感じていました。でもHIROYA戦で足を怪我して、そのブランクだと思っていたんです。足を怪我して、スパーリングを長い間やっていなかったから」

──あぁ、感覚が鈍って右のパンチを被弾するという風に捉えていたのですね。

「ハイ。鈍っているから、右をもらいやすくなっているなっていう感じでいました」

──白内障は手術で治癒できる症状ですよね。

「ハイ。手術もして、今はすっかり回復しています。ただ、眼窩底骨折を4度やっていて、右を1回、左を3回」

──……。

「結果、人工骨を入れているので次にパンチを貰うと、もう折れる場所が無くなっているそうなんです。そこで白内障の手術をすると視力は戻るのですが、切っているので眼球は弱くなっていて。その状態でパンチを貰うと、眼球が破裂してしまう可能性がある。そういう状態になってしまったんです。だからもうドクターストップが掛かった感じで」

──なんと……。いや、改めて格闘技の壮絶さを知る思いがします。現役への未練を吹っ切ることはできましたか。

「もうやり切ったのかという感じはあります。もう1試合、何としても戦いたいという気持ちはなかったですね。もともと『LDHの興行という自分が手掛けるイベントに、本人が出てどうなの?』っていう感覚があったので。だから、もうアレが最後で良いかなって。でも、考えてみると2試合ぐらい多めにやり過ぎましたよ(笑)。だから、まぁやり切ったかなと」

──最後の2敗が余分だと(笑)。

「余計というか(笑)……まぁ、簡単に辞められなかったですしね。結果、こうなりましたけど、100パーセント以上にやったから良いかなって」

──そういう風に話を伺うと、最後は修斗というのも何か良かったのかなという気がしてきますね。

「それは僕も感じています。たまたまといえば、たまたまなんですけどね」

──と同時に2018年の春にEXFIGHTをオープンし、LDH martial artsの代表となった時点で興行もやっていくという話をしていたこともあり、ドクターストップとはいえ気持ちが吹っ切りやすいということはありましたか。

「それもあります。引退してから、何をやろうという状況だったらどうして良いのか分からないし、もっと悩んでいたとは思います。でも、もうやることも決まっていたので、ある意味凄く納得ができていて、次に向かっています」

──髙谷裕之はこれからLDHとともにMMAの大会を開いていくことになるという理解で良いでしょうか。

「MMAに限らないのでキックとMMAという感じですかね。試合はケージでやっていきます」

──アマ修斗からプロ修斗、K-1 HERO’SやDREAMという国内TV格闘技だけでなくWECやStrikeforceというメジャーMMA大会。さらにはフィンランドでEuro ECというローカルイベントまで経験している髙谷裕之という人間が創る格闘技大会とは、どういうモノになっていくのでしょうか。

「どういう格闘技というよりも、僕は良い時代に格闘技をやってきました。今は当時より落ちています。だから良い時に戻したい。そのためにLDH martial artsの代表として……もう1度、格闘技を盛り上げたいという気持ちです」

──先日、オーディション実施という発表がありましたが、既存のプロ選手が出場することもあるのでしょうか。

「もちろん、良い選手には出てもらいたいです」

<この項、続く

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