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【ONE】2月度・大沢ケンジ勝手にランキング─03─発表、勝手にベストバウト&フィニッシュ、そしてMVP

Sato【写真】 世界で戦えると大沢親分が太鼓判をおした佐藤将光が2月1日付ランキングMVPに(C) MMAPLANET

2020年2月1日付ONE Championship非公認・大沢ケンジ監修非公式ランキング。

大沢ケンジの独断と偏見と、ONEを盛り上げたい気持ちから作成されているランキング──ONE観戦のおともに、勝手にファイト・オブ・ザ・マンス、勝手にパフォーマンス・オブ・ザ・マンス、勝手に月間MVPを選出。そして日本が世界と離れる現状に、大沢親分がマジトークを展開した。

<大沢ケンジ2020年2月度ONE勝手にランキングPart.02はコチラから>。


──では2月の大沢ケンジONEチャンピオンシップ非公認アワード、まずベストフィニッシュは?

Lito「リト・アディワンです。やっぱり来たぞ、トップ狙えそうなヤツが──ということですね。

ストロー級の日本人選手にとって凄く嫌な選手です。僕も猿田もリトの話はよくしているんです。まだ癖を理解するほど映像はちゃんと見ていないですけど、組技は実は怖くなくて、打撃がヤバい。

あの気迫をずっと保っているのが怖い。何より今回の試合もそうですが、フィニッシュに行こうという姿勢、少しでも早く、少しでも穴があったら衝いていく。餌をまかずに、どんどん槍を突いていきます。ただし、これまでは良いところしか見えていないから、実は攻略はしやすいかもしれないですね。

試合が長引くとどうなるのかという部分はありますが、あのフィニッシュを狙いにいく気持ち、そのパーセンテージの高さはONEで随一、見ていて面白い選手です」

──ではベストバウトは?

Alex Silva「アレックス・シウバ✖ジョシュア・パシオ。ここはアレックス・シウバから名前を出させてください。

僕の好きな気持ちの入った試合でした。だから、あのアレックスに競り勝っていた内藤のび太は凄いと思います。

シウバものび太戦を経て、より強くなった。アギラン・タニが秋山成勲、岡見勇信戦を経て強くなったように(笑)。精神的にも振り切れて、柔術に賭けて勝負をしていましたよね。MMAをやろうと、打撃と散らそうとして上手くいかなったのが、ここだけっていうファイトをすることで良い戦いができました。そこがMMAの難しさであり面白さです。

散らして勝てる選手がいて、一点に絞って良くなる選手がいる。つまりは自分を理解している選手が勝つということですかね。これ僕は良く言うんですけど、MMAだけは人生を重ね合わせることができるって。MMAはどんなスポーツよりも人生観がでます。誰にでもチャンスがあり、武器が少ない選手がやり方次第で勝てる。そこで己を知っているヤツが上をいく。

打撃でもアレックスは前に出ました。組みたい選手が打撃で下がると、もう組めなくなるので。彼は組んだら、別にテイクダウンじゃない。引き込んで、潜って、めくって上を取る。立ち際でサドルに入ったり、あれはパシオに恐怖感を与えたと思います。

パシオは終盤は立ちにも行かず、ずっと背中をつけて守りに入っていた。完全に弱気の守りでした。ONEの判定でなく、ユニファイドなら完全にアレックスで。全ラウンドでテイクダウンして、3分以上上を取っているラウンドが2回はあった。でも、それを言ったらONEは見れなくなっちゃうんですよね……。とにかく必死に戦っていた。だから僕はアレックスとかアギラン・タニ──好きですねぇ」

──なぜかアギランが良く出てくる大沢さんですが、MVPの方をお願いします。

「それはもう佐藤将光。佐藤君で間違いないでしょう。世界を感じさせてくれる選手になりました。正直、ジョン・リネケルと戦ってほしいです。リネケルは後半だれてくる。パンチが強いから当てられると危ないけど、佐藤君は足を使うから空振りを誘ってスタミナをロスさせることができると思うんです。やっぱりUFCファイターに勝ってほしいじゃないですか。

日本人がやられているイメージがあるので。僕のなかで日本人が世界と勝負できるのって、打撃がしっかりとできるヤツじゃないと正直、無理だと思っています。打撃ができて怯まないヤツ。打撃ができても折れちゃうヤツはいるから。前を向いて怖がらずにいける。それが佐藤君だと思っています。

日本のなかで数少ない。本当に世界と勝負できる──アレックス・シウバとは対照的なマルチ・タスクというか、全局面でやっていけるオールラウンダー。細かいこともできて……引き出しを開けると、色々できることが綺麗に収納されている。

しかも『アレどこにあったっけ?』って悩まない。MMAは色々とやらないといけないから、すぐに見つけることができない選手が多いけど、佐藤君はできて精度も高い。いやぁ、勝負してほしいです。ビビアーノもそうだけど、リネケルとかやっつけて……日本が落ちているという想いを払拭してほしいです」

──そういう存在が出てくれば、また盛り返せる発奮材になりますね。

「日本のMMAが弱くなっているのは、ジムの数が増えてそれぞれが食っていかないといけない状況で、会員さんに楽しんでもらうことに特化し始めていることも関係していると思います。

MMAのジムで本気で選手を育てているジムって、どれだけあるんだよって──僕は思っていますよ。選手を育てない方が、ジム経営者は食えます。『ウチは選手は育てないから』っていう人もいますよ。昔は昼も夜も選手が、がっつり練習できました。今は……プロは夜は来ないで欲しいとはまで言わないですが、それに近い空気もあります

一般会員さんが多い中で、試合前の追い込みとかできないですしね。でも、プロで戦うにも昼のプロ練習で出られない選手だっているんです。MMAが成り立っているのは選手がいるからで。選手を育てているジムがあるからだろうって……。そこが海外との差にもなっている要因だと思います」

──しかと、その想いを綴らせていただきます。ちなみに、大沢さんの三賞は選出理由的には全てMVPですね(笑)。

「あっ……、そうなっちゃっていますね(笑)」

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