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【Invicta FC33】完敗直前、攻められ続けたハンセンがジェイコブセンの反り投げ潰し腕十字で大逆転勝利

<フライ級/5分3R>
ケイ・ハンセン(米国)
Def.3R4分43秒by 腕十字
シャロン・ジェイコブセン(米国)

フックを振るって組みついたジェイコブセンが、ダブルレッグで早々にテイクダウンに成功する。スクランブルでバックを取り、胸を合わされても首投げで投げるなどジェイコブセンが序盤から組みで試合をリードする。、ボディロックで崩し、立ち上がり際にパンチを打ち込むジェイコブセンに対し、ハンセンはケージに押し込まれた状態が続く。シングルレッグ&小外掛けでテイクダウンしたジェイコブセンが、続くスクランブルではボディロックで後方へ投げを打つ。

バックを制したままスタンド戻ると、シングルレッグに切り替えたジェイコブセン。ハンセンはキムラクラッチで耐えてエルボーを頭部に打っていく。さらにキムラを狙うハンセンをシングルで揺さぶりバックに回ったジェイコブセンが、胸を合わせると右腕を差し上げて、前方に崩す。頭を抱えたハンセンに対し、ボディロックでテイクダウンを決めたジェイコブセンがマウントを奪取。背中を見せたハンセンにパンチをまとめて初回を圧倒した。

2R、ワンツーを放ったハンセンが自ら組んで小外掛けへ。ケージを背にして耐えたジェイコブセンはダブルレッグをスプロールして防ぐと、ハイクロッチも切る。殴りながら離れたジェイコブセンが組み直し、金網にハンセンを押し込んでボディロックからバック、両足をフックする。背中が伸びたハンセンにパンチ連打し、RNCを狙うジェイコブセン。絞めを防いだハンセンだが、頭部にエルボーを受けバックマウントから逃れることができない。

ジェイコブセンはバックマウントからアームバーという強引な攻めを見せ、足を一本戻ソされてもエルボーを落とし、ハンセンを圧倒する。ヒザを滑らせてマウントを取り直したジェイコブセンは、すぐにハーフに戻されてなお鉄槌を落とし攻め続ける。潜りが裏目に出たハンセンは、パンチを顔面に連続で打ち込まれ肩固めを仕掛けられそうに。さらにパンチを重ねたジェイコブセンは、2R連続でビッグラウンドといってよいほど圧倒的な試合を続けた。

最終回、ハンセンの組みを切ったジェイコブセンがエルボーを打っていく。ハンセンは必死にケージに押し込むが、押し返されてまたもバックを奪われてしまう。キムラをハイクロッチで切り抜けたジェイコブセンが、ボディロックからリフトしたようする。ハンセンはエルボーを落とすが、結局は抱え上げられてテイクダウンを許す。

さらにスクランブルでバックマウントを取られ、ハンセンはいよいよ追い込まれる。ハンセンは背中が伸びそうになると、上を向いて足を戻すがジェイコブセンは構わずトップからエルボーを顔面に打ちつける。ジェイコブセンはサイドで抑え、エルボー。ハンセンはシングルに出るも、潰されてハーフガードを続ける。足を抜いたジェイコブセンは、必死に立ち上がったハンセンが胸を合わせると、反り投げを狙う。ハンセンはこれを押しつぶすように耐え、体を反転させたジェイコブセンが残した左腕に十字を仕掛ける。

うつ伏せでしっかりと左足と胸の下に入れ、右足でジェイコブセンの頭を固定したハンセンが何とタップを奪う。攻められ続け、9分9厘敗色濃厚だったハンセンが残り〇秒で逆転勝ち。

感涙にむせぶ勝者に対し、ジェイコブセンは頭を振って苦笑いを見せる。好事魔多し、圧倒的な展開に必要のない大技を見せたジェイコブセンが、まさかの大逆転負けに。9日前のオファーを受けた19歳のハンセンは「ずっと我慢の展開だった。若い選手は我慢が大切で、すっと落ち着いていたの」と勝利を振り返った。


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