【UFC ESPN12】打撃で追い込まれたハンセン、前に出て投げ→腕十字の連係でフレイからタップを奪う
<女子ストロー級/5分3R>
ケイ・ハンセン(米国)
Def.3R2分26秒by 腕十字
ジン・ユ・フレイ(米国)
サウスポーのフレイが右ロー、組んできたハンセンを逆にケージに押し込み左エルボー、左フックを打ち込む。試合がオクタゴン中央に戻ると、フレイは右リードフックから左インサイドローを蹴っていく。ハンセンは右の距離が合わず、ローには左を被弾するなど容易に距離を詰められない。フレイは素早い左ストレートを当て、ハンセンも右を返す。ダブルから小外に出たハンセンが、ケージにフレイを押し込む。体を入れ替えられそうになり内股を狙ったハンセンは、そのままフレイをケージに押していく。
押し返してきたフレイにもう一度内股を仕掛けたハンセンは、これをさすかされハイを顔面に蹴られそうになる。フレイはロー、左オーバーハンドを放ち、距離を支配。ローで体が崩れたハンセンは、最後の10秒で右をヒットさせたが初回を落とした。
2R、左右のローを入れたフレイはハンセンのパンチをステップバックでかわし、ローを続ける。フレイの左フック、さらに首相撲に入られたハンセンが組んで小外掛けでテイクダウンを決める。サイドは取らせずハーフにとったフレイに対し、ハンセンは首を固めて足を抜きに掛かる。足を四の字に組んで抑え、再びパスを仕掛けるハンセン。フレイはスイープ狙いも、ハンセンがトップをキープし直接マウントを取りに行く。フレイはバタフライガードを取り直したが、スイープはできずパウンドを顔面に受け、ワキ腹にパンチを打たれる。最後の最後に巴のようにハンセンを転がせたフレイだが、この回を落としたか。
最終回、ハンセンの左にフレイがカウンターで左をヒット。ハンセンはローを蹴られても、果敢に距離を詰めて組みつくと内股を狙う。フレイがこらえても、ハンセンはウィザーから投げを繰り出す。頭が下がり、左手をマットにつけたフレイに対し、ハンセンはウィザーを支点に左足でフレイの頭をこえ右ハイは胸の前に差し込ませ、頭をつけて腕十字へ。前転するようにフレイは上を向かされると、ハンセンはトライアングル・クラッチへ。
そのまま体を起こし三角絞めに入られるのを嫌がったフレイは、後方に体をずらして頭を抜くとする。このタイミングでハンセンは三角クラッチのままフレイの右腕を伸ばす。拳をワキの下に固定されたフレイは、観念したようにタップした。
「彼女は凄く経験がある選手だし、私はまだ若くて勉強中なの。オーバーフックだったから、アームバーに行こうと。コーチも三角に組めって叫んでいて、そのまま従ったわ」と20歳の勝者は語った。