【UFC ESPN16】首相撲からヒザ蹴り、ヒジ打ち。ローマ・ルックンブンミーが持ち味発揮しフレイに勝利
<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブンミー(タイ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ジン・ユ・フレイ(米国)
まず右ローを蹴ったローマ。フレイはそこに左を合わせる動きを見せる。右ハイをガードの上から蹴ったローマは、フレイのクリンチにオーバーフックでヒザを2発突き上げる。左腕を差し込みケージに押し込みたいフレイだが、首相撲に取ったローマがエルボーを入れる。フレイもエルボーを打ち返して離れると、左ストレートをヒット。ローマは右ミドルを蹴り、首相撲からヒザを2発、右エルボーから左エルボー、さらにヒザと見事なタイ・クリンチワークでフレイを攻め込む。
ケージに詰まったフレイはヒザとヒジを受けて離れると、ハイからのワンツーに真っすぐ下がる。組んだフレイだが、ボディロックで崩され首相撲でヒザ、エルボーの連続で受ける。離れたフレイにも踏み込んでエルボー、ワンツーのローマ、フレイも左エルボーを返すが初回は完全に首相撲にやられた。
2R、右頬をカットしたフレイにローマが前蹴り、右ローを入れる。フレイは距離を詰めると首相撲に捕まり、ヒザ&ヒジを受ける展開が続く。ケージに詰まってヒザとヒジの餌食になるフレイは左フックから距離を取り直す。右ハイに下がったフレイは蹴りの距離から詰めると、首相撲が待っており成すすべがない。
それでも左のカウンターを入れたフレイに対し、ローマは落ち着いて足と時間を使って戦う。自らの左ハイでバランスを崩したフレイが立ち上がるのを待っていたローマだったが、ここで左を受ける。ローに右エルボーを合わせようとしたローマが右ミドル、右前蹴り、ロー、フレイはこの回も失った。
最終回、ワンツーのフェイクから思い切って飛び込みテイクダウンを決めたフレイ。ローマはクローズドガードを取る。フレイは腰を上げ、蹴りを捌いてパスしサイドで抑える。スクランブルでバックを譲ったローマは手首を掴んで向き合い──離れる。
一つのテイクダウンがどのような影響を与えるか。ローマはワンツーで前に出て、右ローやミドルを繰り出し、近い距離ではヒジと変わらず攻めの姿勢を貫く。フレイはテイクダウン狙いを続けることがなく、スタンドでローマの間で戦ってしまった。走り込んでローを見せたローマは、左に回りながら右ロー、右ハイを見せる。ワンツーで前に出たフレイは、首相撲からヒザをボディに受けると、ここでようやくダブルレッグを仕掛けてケージに押し込んでいく。
左フックを入れて離れたフレイは、ローに左ストレートを合わせる。前蹴りを2発、右ミドルを入れたローマはタイムアップとともに勝利の雄叫びを挙げた。「フレイが良いファイターだって分かったから、しっかりと準備をしてきたの。これからも成長し続けて、前進していきたい」と勝者は話した。