【UFC ESPN16】左ミドル、左ストレート、左ロー、15分間の猛攻でケイシー・ケニーがアラテンヘイリに圧勝
<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー(米国)
Def.3-0:30-25.30-26.30-27
アラテンヘイリ(中国)
サウスポーの構えから左ミドルを放ったケニーは、右ストレートをかわして左を伸ばす。さらに左ローから左ハイを放ち、ミドル&左でアラテンヘイリを下がらせる。アラテンヘイリもパンチを伸ばすが、左ハイをガードの上から蹴ったケニーは右に左を合わせ、蹴りには右を受けたがプレッシャーを緩めない。
左ミドル、左ストレートを入れたケニーは、打ち終わりを狙って左を当て、さらに左ミドルにつなげる。アラテンヘイリに付け入る隙を与えず、ワンツーをヒットさせたケニーは左フックに左を合わせ、左ロー&左ストレートと圧倒する。必死に向き合うアラテンヘイリだが左を被弾してマウスピースを落とし、一瞬視線を落とす。ケニーはすかさずミドルから左ハイ繰り出し、ボディ、左フック、左ミドルと続けたところでようやくレフェリーがブレイクを命じてマウスピースを拾う。
再開後、左ロー、左ミドル、右ジャブから右フックのケニーに対し、ようやくアラテンヘイリが右ストレートを届かせる。ブレイク前の猛攻から一旦は息を整出たケニーは左ミドルから、ロー、ワンツー、そして左ミドルと再びギアを上げて初回を圧倒した。
2R、初回と同様に左のローとミドルから、左ストレートを打ち込むケニーに対し、アラテンヘイリは防戦一方だが気持ちは折れない。ついに左フックに左フックを合わせたアラテンヘイリはローを蹴り合うと左フックを入れる。ケニーも下がることは全くなく、左ストレートに続き左ローを入れ、アラテンヘイリの左ジャブに右ジャブを打ち込む。さらに左ミドル2発から、左ハイ、右クロス、そして左ミドルと攻撃の手を緩めないケニーは、テイクダウンを仕掛けることなく、打撃戦でアラテンヘイリを詰めていく。
左ミドルに体が曲がったアラテンヘイリは、ローでも頭が落ちる。右ジャブから左ミドルを決めたケニーはガードの上から左ハイを蹴り込むと、左ミドルを重ねる。左ジャブにミドルを決め、ヒザまでボディに入れたケニーは倒れない相手にも気持ちが乱れることなく攻め続けた。
最終回、ケニーが左ロー、左ミドル、右ジャブ、左前蹴りをややテンポを落として見せる。アラテンヘイリは左ミドルを蹴られ続け、ローに体がよれながらハイをかわして笑顔を浮かべる。ケニーは右アッパー、左ミドル、左ストレート、そして左ローと繰り出し、ハイキックは空振りに。
アラテンヘイリは組むこともなく、打撃を矢面に立つ戦いを強いられ左ミドルから左ストレートを被弾する。スピニングバックフィストは見せあった両者、完全にガードが下がり、腹を守る形になっているアラテンヘイリスピニングバックエルボーを2度狙ったケニーは、左ミドルを続ける。右ジャブ2発、左ミドルからハイ、アラテンヘイリのステップイン&フックにガードを固め、後ろ回し蹴りへ。最後の30秒でダブルレッグを狙ったケニーは、こだわることなく左ミドル、左ストレート、首相撲&ヒザ蹴りと最後まで攻め続けた。
タイムアップと同時にケージを乗り越えたケニーは、マッチメイカーのミック・メイナードに「来週も戦うことができる」とアピールし、フルマークの判定勝ちを手にした。