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【UFC ESPN66】体格差と距離感――寝技封印のブラックシアーがアラテンヘイリを捌いて判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
デモン・ブラックシアー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
アラテンヘイリ(中国)

ブラックシアーが左跳びヒザでアラテンヘイリを下がらせた。左右の蹴りを上下に散らすブラックシアー。しかしアラテンヘイリがプレスをかけていく。アラテンヘイリがブラックシアーの右ボディストレートに左フックを合わせる。ブラックシアーは右ストレートから左ミドルに繋げた。前に出て来るアラテンヘイリに対し、ブラックシアーが左ジャブ、右カーフ、そして右ストレートを突く。左ミドルをブロックしながら前に出るアラテンヘイリだが、中に入れずパンチも届かない。

ブラックシアーが左に回り、左ハイを見せる。アラテンヘイリも至近距離になると左ボディ、右アッパーを繰り出した。会場からは大USAコールが飛ぶ。ブラックシアーがまたも跳びヒザでアラテンヘイリを下がらせる。さらにアラテンヘイリの左フックに対して左のテンカオ。右カーフ、左前蹴りでアラテンヘイリの動きを止めるが、アラテンヘイリも左フックを返す。二段蹴りからアラテンヘイリの左フックをブロックするブラックシアー。ボディへの蹴りで自分の距離をブラックシアーがつくり続けた。

2Rもブラックシアーが右ストレートから左右の蹴りで自分の距離を保つ。アラテンヘイリが頭を下げて中に入ってくると、左ジャブで止める。それでも強引に距離を詰めたアラテンヘイリが左右のパンチを振るうが、ブラックシアーが全てブロックしている。しかしヒザ蹴りを放った際に足を滑らせてしまったブラックシアー。尻もちを着いてから即スクランブルへ。そしてアラテンヘイリをケージに押し込む。アラテンヘイリがボディロックでテイクダウンを狙ってくると突き放した。

この攻防で疲れたか、動きが落ちたブラックシアーをアラテンヘイリがケージ際に追い込んでいく。左ボディから右を振るうアラテンヘイリ。体勢を立て直したブラックシアーは左ジャブを突き続ける。アラテンヘイリの左は届かず。ブラックシアーは距離ができると右カーフ、左前蹴りで削っていく。牽制のワンツー、右ストレートから左ミドルへ。アラテンヘイリは前に出るも、ブラックシアーが左フックを振るうとバランスを崩してラウンドを終えた。

最終回、ブラックシアーがワンツー、左ヒザで攻め込む。アラテンヘイリも左ボディを返すが、後が続かない。ケージを背負いながら左右に回るブラックシアー。アラテンヘイリもパンチを振るうが、ブラックシアーがショルダーブロックを見せる。右カーフから左スピニングバックフィストを見せるブラックシアー。ケージ中央でブラックシアーの右ストレートがアラテンヘイリの顔面を捉える。アラテンヘイリが中に入ってくると、頭を抑えて左ヒザ蹴りを突き上げる。アラテンヘイリは左ジャブ、右カーフから右ストレートを伸ばすがクリーンヒットに至らない。ブラックシアーが右カーフと左ジャブで捌き続けた。

これまでグラウンドでフィニッシュすることが多かったブラックシアーだが、今回は完全に寝技を封印。絶対的な体格差と距離感を生かし、アラテンヘイリをユナニマス判定で下した。


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