【UFC270】コンテンダーシリーズ出身のジュスダヴィチェスが、インヴィクタ上がりのハンセンに快勝
<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
Def.30-27.29-28.29-28
ケイ・ハンセン(米国)
すぐにハンセンが組み、ケージにジュスダヴィチェスをおしつける。体を入れ替えたジュスダヴィチェスは大内で押し返してきたハンセンにエルボーを放って離れる。打撃戦ではリーチで劣るハンセンが果敢に踏み込むが、ジュスダヴィチェスが前蹴りで突き放し、近づくと首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。
右ストレートから左ジャブのジュスダヴィチェス、ハンセンはダックからダブルレッグへ。切ったジュスダヴィチェスは、逆にボディロック&小外でテイクダウンを決める。ガードの中でワキ腹にエルボーを入れるジュスダヴィチェスが、右エルボーを顔面に打ち下ろす。手首を掴んでニーシールドのハンセンは最後に蹴り上げも、スクランブルに持ち込めずエルボーを被弾して初回を戦い終えた。
2R、左ミドルをキャッチしてニータップ気味でテイクダウンを奪ったハンセンは、マウント狙いをバタフライスイープで返され下になる。Zハーフ、ニーシールドを取るハンセンに対し、ジュスダヴィチェスが一旦立ち上がり座りなおしてパンチを打っていく。ケージを背負って窮屈なハーフバタフライを取るハンセンは、エルボーを受けてクローズドを取る。
残り2分、ブレイクが掛かりハンセンにはラッキーな展開に。打撃戦の中でダブルに出たハンセンだが、ここもジュスダヴィチェスが切って体を入れ替える。残り15秒でジュスダヴィチェスはテイクダウンを決め、この回も取った。
最終回、ワンツーを決めたジュスダヴィチェスは、ハンセンのステップイン&ワンツーに右をカウンターで入れる。テイクダウンのフェイクで左ジャブを当てたジュスダヴィチェスに、ハンセンがワンツーを決める。さらに左フックで前に出たハンセンが右フックを当てる。踏み込んで殴ろうとするハンセン、迎え撃つジュスダヴィチェス――前者が右フックを入れる。
拮抗した攻防では逆転はないハンセンは、テイクダウンを狙わずフックやミドルを繰り出す。ジュスダヴィチェスも右を当てるが、ハンセンが左ジャブを決めてエルボーをヒット。残り45秒を切り、観客をあおりながらテイクダウンを狙ったジュスダヴィチェスは、最後の10秒で首相撲&ヒザでハンセンをケージに押し込み時間とともに両手を広げて勝利をアピールした。
ハンセンの反撃もジャッジ2人が最終回につけた1Pの挽回にとどまり、ジュスダヴィチェスが3-0の判定勝ちを収めた。「いつものように喧嘩はしないで戦った」と勝者は試合を振り返った。