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【AJJC2018】明日開幕、アジア選手権の見所──茶帯も語って、ハマジーニョ&フィクサー”S”─02─

Hamjinho & Fixer S【写真】杖をついて業務の合間を縫って取材を受けてくれたハマジーニョに対抗して、フィクサーSは会議室でハンガーを持って対抗してくれた。この人達の見えない努力があって、アジア選手権は無事行われているのだ (C)MMAPLAET

明日7日(金)から9日(日)まで、東京都足立区の東京武道館でIBJJF主催「アジア柔術選手権2018」が開催される。日本最大の柔術トーンメントを前にして、浜島邦明JBJJF事務局長とフィクサーSこと──JBJJFの広報担当&経理課長、そして大会ディレクターの新明佑介氏に大会の見所を語ってもらった『語って、ハマジーニョ&フィクサーS』後編。

8月の全日本がさらにスケールアップした日本からの出場選手達と重量級の遠征組、さらには圧巻の茶帯の見所を主にフィクサーSが激アツ・トークを繰り広げてくれた。

<語って、ハマジーニョ&フィクサーS─Part.01はコチラから>


──続いてフェザー級です。

新明 昨年のアジア王者であり、今年の全日本王者となった八巻佑選手に対し、全日本準優勝の大塚博明選手、さらに前日本を欠場した昨年のアジア準優勝──つまり決勝で八巻選手に敗れた世羅智茂選手がどう絡んでいくのか。

──世羅選手と大塚選手も名勝負数え歌になりつつある熱戦を繰り広げていますね。

新明 この顔合わせは面白いですし、先に八巻選手とどちらかが当たるのかという見所もあります。

浜島 塚田市太郎選手は全日本で大塚選手と良い試合をしていたよね。場外に出たことでペナルティを取られて、その差で負けてしまって。あの試合では『なんで、俺が負けなんだよ』っていう茶帯時代のヤンチャが戻っていて。なんか嬉しかったですね。

──あの頃は何て態度が悪いんだって思っていたのが(笑)。

浜島 そうなんです。それが大人になって。でも、まだあの頃と変わらない一面を持っていたことは、本当は自分がこういうことを言うといけないのですが、嬉しかったですね。

新明 いまや、そういう塚田選手が見てみたいと。そういう意味では、ヤンチャ相手だった加古拓渡選手もギリギリでエントリーがありましたし、塚田選手があのギラギラをもっていると、加古選手もまた気の強さを発揮してくれるかもしれないです。そこに山中健也選手も黒帯になって、何かやってくれそうなのが、フェザー級ですね。

──八巻選手を巡って、どのような争いが見られるのか。

浜島 以前の柔術家は、柔道で実績を残している選手への敵愾心にも似た気合があったのですが、今は柔術が柔術として確立した反面、そういう声が聞かれなくなった。なにくそっていう気持ちも、また見てみたいですね。

新明 内に秘めているタイプが多いと思います。

──ライト級もそういう意味では全日本プラスアルファの戦い模様でしょうか。

新明 そのプラスアルファが岩崎正寛選手とクレベル・コイケ選手ですね。全日本王者のホブソン・タンノ選手に対して。

──昨年優勝のアンドリス・ブルノフスキーは出場しないのですね。個人的には岩崎選手との再戦が見たかったです。

浜島 アジアはムンジアルに出場するのに狙いどころだと思うのですが、今年は本当に軽量級で外国人の参加が少ないです。

新明 ホドリゴ・カポラル、それに日本人では細川顕選手の出場がないです。ホブソン選手と岩崎選手、やったことありましたよね?

浜島 フム……。もう、頭のなかに試合結果が入り切らなくて……。でも、2016年のアジアで戦い岩崎選手が勝っています。

新明 決勝を見据えた省エネファイトだったはずです。この年は確か全日本の準決勝でも戦い、岩崎選手が勝っていると記憶しています。

──いやぁ、その辺りがソラで出てくるのが凄いです。この2人がどこで当たるのか。またクレベルと当たることになるのはどちらか。

新明 クレベルは素晴らしいですね。MMAであれだけ極めて勝つというのは。上からでも下からでも攻めることができるので、凄く期待しています。それからミドル級はトーマス・ミーツですね。

浜島 全日本のオープンでホブソン中村勇太選手にヒザ十字で負けているので、きっと集中力が増しているはずです。

新明 そこに2017年のヨーロピアンで岩崎選手に勝っているルーアン・カルバーリョが出てくるので、一騎打ちの様相を呈しています。

──日本人の参加が軽量級と比較して、グッと少なくなってくる中量級から重量級にかけての注意点はどこになるでしょうか。

新明 ヘビー級に世界王者のルーカス・バルボーザ、スーパーヘビー級に昨年優勝のヴィトー・トレド、ウルトラヘビーにキーナン・コーネリアスとATOSの重量級が勢ぞろいします。ウルトラヘビー級には全日本二冠の関根秀樹選手が出場するのですが、師匠のソウザ兄弟がATOSとつながりがあるので、対戦が実現するのか。ぜひとも日本最強とキーナンの試合は見てみたいですね。

それと女子ではライトフェザー級で去年の茶帯世界2位のメイサ・バストスが出場し、芝本さおり選手と戦います。

浜島 あとクラウディア・フェルナンダですね。ヘビー級のエントリーになっていますが、今年のムンジアルのミディアムヘビー級王者でヨーロピアン、パン、ブラジレイロと4冠、加えてワールドマスターまで制しているミス・パーフェクトです。試合相手がいるのか、せめてオープンに出場して実戦を目にしたいところです。

新明 それとマスターにはあの亀ガードのエドゥアルド・テレスが来日します!!

──おぉ、もうベリンボロ時代になり転がって立てばリバーサル・ポイントが入るのだから、テレスの亀からの上を取る技術にもポイントを与えてあげてほしいです。

新明 特別ルールですね(笑)。それとマスター3に中山巧選手が本当に久しぶりに柔術の試合に出てくれます。実は同じ階級に全日本でライト級準優勝のアサダ・トシオ選手が出場するので、非常に楽しみにしています。

──さすがに目のつけ所が違います。フィクサーSは、柔術マニアでもあるのですね。

新明 いや完全にそっちが主体の人間ですから(笑)。それと……フィクサーSは勘弁してください。

浜島 そのフィクサーSから、今年は茶帯に注目してほしいと言われているんです。日本の柔術界の未来は茶帯が担っていると。

──さすがフィクサーです。将来のことまで考えている(笑)。

新明 ……。ルースターに全日本フェザー級王者の山本博斗選手が出場します。ここにトライフォースから去年の全日本紫帯ルースター級優勝の吉永力が出ています。彼はトライフォース博多から東京に出て来てアスリート・プログラムで鍛えて来た頑張り屋なんです。

ライトフェザー級では同じく紫帯でライトフェザー級を制し、去年のムンジアルではルースター級で準優勝したカルペの石黒翔也選手に注目です。フェザー級ではようやく紫帯時代から、茶帯を越えた実力があるといわれていたアクシスの佐野貴文選手、ライト級から階級を下げて3度目のトーナメント出場となる全日本3位、カルペ所属の岡崎孝哉選手ですかね。ここは茶帯になったホベルチ・オダ選手に出てほしかったです。

ミドル級ではプロ柔術に多く参戦している梅村和希選手、彼は強いです。あとはミディアムヘビー級でフランスからやってきた全日本王者のレダ・メブトゥシュ、そしてヘビー級はまだ茶帯なのって言いたくなる全日本二冠のリダ・ハイサム──こう見ると、茶帯はカルペディエムが圧倒的な力を誇っているように感じます。

それと女子ではライトフェザー級で、トライフォースから去年のムンジアルで茶帯ルースター級3位の越後伊織が出場し、全日本優勝の松本彩選手に挑みます。ここに挙げた選手以外にも、茶帯はどんな新しい力が見られるかは予測不能なので、それだけ楽しみです。

──いやぁ、圧巻のプレビューでした。ありがとうございます。フィクサーSが、どれだけ柔術を愛しているのかということがよく分かりました。

浜島 見習います……。

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