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【JBJJF & QUINTET】教えて、フィクサーS !! クインテットの見所は?「かつてない関根選手が見られる」

Fixer S【写真】いつの間にか、フィクサーSと呼ばれても否定しなくなった新明卿だ(C) YUSUKE “FIXER S” SHINMIYO

日本の組み技競技において、キーマンになっているのが“フィクサーS”こと、日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)の広報を務める新明佑介氏。

ハマジーニョこと浜島邦明JBJJF事務局長の片腕として暗躍(?)している同氏は、組み技の新基軸となっているQUINTETでアシスタントプロデューサーを任されている。そんなフィクサーSに2月3日(日)、立川市のアリーナ立川立飛で開催される「Quintet Fight Night 2 in Tokyo─Japan Open Team Championship2019─」の見どころを電話インタビューで語ってもらった。

Text by Takao Matsui

――もしもし、フィクサーSさんですか? 取材お願いできますか?

「ハァ……、ハァ……、ハァ……はい、新明です。いま、打ち合わせに向かっている途中なので、歩きながらでよければ、お、お話しはできます……」

――相変わらず多忙ですねぇ。働き方改革が必要な状況ではないですか(笑)。

「いえ、いえ、いえ、いえ。やめてください。とても楽しい仕事をやらせていただいております(涙)」

――柔術の大会は毎週末にありますし、RIZIN、パンクラス、QUINTETと連携した大会も増えてきました。

「あと今年で修斗さんが30周年なので、JBJJFと何かできないかと打ち合わせをしているところです。誰か手伝ってくれないですかね」

――ハマジーニョに手伝ってもらってください(笑)。ところでQUINTETは、アマチュアの地方開催もたくさん予定されているようですね。

「もう僕は、これ以上、無理です。プロ大会を中心に関わって行こうと思っています。トライフォースの仕事(ゼネラルマネージャー)もありますので。海外で年間10大会くらい開催を予定しているとなると……、もうこれ以上はね……」

――ところで2月3日の大会の見どころを教えてください。チーム・U JAPAN(高阪剛、所英男、中村大介、ミノワマン、横井宏孝)、チーム・カルペディエム(ハイサム・リダ、デヴィッド・ガルモ、山田崇太郎、トーマス・ミッツ、レダ・メブトゥシュ)、チーム・シュレック(関根シュレック秀樹、中村勇太、セルジオ・リオス・ダ・シルバ、デクラン・ムーディー、イゴール・ファットニンジャ・タナベ)、チーム・ネオ柔道(小見川道大、出花崇太郎、吉田善行、松本光史、小澤幸康)と4チームが争うことになっていますが、豪華なメンバーが揃いましたね。

「そうなんです。どのチームも魅力的ですが、僕的に注目しているのはイゴール・ファットニンジャ・タナベ選手ですね。今は茶帯ですが去年のムンジアルでは紫帯で優勝し、ノーギワールドに続き2つの世界大会を制しているので、とても楽しみにしています」

――シュレック選手のチームですよね。しかし、なぜ彼の所属のホベルト・サトシ選手やマルキーニョス選手、クレベル・コイケ選手の名前がないのですか。

「じつは当初、日系ブラジリアンチームを作りたいと思っていたんです。サトシ選手、マルキーニョス選手、クレベル選手に加えて、レアンドロ・クサノ選手にも声をかけました」

――おお、クサノ選手は見たいですね。

「でも、ことごとく都合がつかなくて。準備期間も足りないと」

――それは大変そうですね。

「そんな中でタナベ選手に声をかけたら、出ていただけることになりまして。しかもセルジオ選手を推薦していただきました。あれ、今度のガナビー杯(1月27日)にも出場すると言っていたんですが、エントリーしていないですね。大丈夫かな……(後でエントリーを確認)」

――シュレック選手は、QUINTET初参戦になりますね。

「楽しみですよね。僕は、これまで見たことがない……かつてない関根選手を見られるのではないかと思っています」

――どういう意味ですか。

「これまで関根選手は、どっしりと構えてから動くような試合が多かったと思いますが、最初から全力で飛ばさないとこの競技では優勝できません。チーム戦なので、引き分けに持ち込まれたら次の試合に出られませんからね。当然、各チームが関根選手を潰しに来るでしょうから、潜在能力全開の息を切らせた関根選手が見られると予想しています」

――では優勝は、どのチームだと予想していますか。

「どのチームにも可能性はありますが、筆頭はカルペディエムでしょうね。アマクインテットで5人抜きをした山田崇太郎選手ももちろんですが、ハイサム選手、デヴィッド選手、トーマス選手、レダ選手と80キロを超えている実力者が揃っています。今大会は総重量430キロ以下なので、平均的な体格の揃っているチームが有利だと思います。重量級の選手は引き分けに持ち込まれる可能性が高くなりますから」

――たしかにカルペディエムは金太郎アメのようにどこを切っても、大きく強い選手が出てきますね。

「そうなんです。どのチームがカルペディエムを破ることができるかが、今大会の最大の見どころといっても過言ではありません。ネオ柔道の出花選手は、体格に関係なく極めの強さを持っていますので、何かやってくれそうですけどね。あとはチームUでは、横井選手が久しぶりに表舞台へ復活してきますので、楽しみしています。ああ、もう打ち合わせが始まってしまう。こんなところで、よろしいですか?」

――あ、ありがとうございます。きっと、十分に見どころは伝わったと思います。

「あとは、会場で楽しんでください。桜庭和志さんと中井祐樹会長もおりますので、ぜひ会場でお待ちしております!!」

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