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【UFN132】1年振りのオクタゴン。マット・シュネル戦に向けて、井上直樹「次もその次も勝ち進めるよう」

Naoki Inoue【写真】 (C) ON THE ROAD MANAGEMENT

23日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC Fight Night132「Cowboy vs Edwards」で井上直樹が1年振りの実戦復帰を果たす。

20歳になる直前にUFCと契約を果たし、昨年のシンガポール大会でオクタゴン初勝利を挙げた井上。しかし、9月の日本大会を負傷欠場し、今回のマット・シュネル戦は再起を掛けた一戦となる。負傷を経て、また実姉=魅津希の敗北に関して、彼はどのように受け止めたのか。そして、今UFCで戦うことの意味合いをどのように感じているのかを尋ねた。


──土曜日に試合が控えている井上選手です。今の体調の方がいかがですか。

「体重もまぁまぁ合わせてきているので、体調はバッチシです。この調子で頑張っていきたいと思います」

──シンガポールは気温、湿度とも高く、ホテル内は冷房が効きすぎているという印象があります。

「あまり外に出ることはないのですが、蒸し暑い感じはあります。でも、去年の方が暑かったような気がします。前回より涼しくて……いや涼しくはないですね(笑)」

──その前回のシンガポールから、約1年振りの実戦復帰となります。

「9月の日本大会前の練習中に投げで、肩を脱臼して手術をしました。欠場になったことは凄く悔しかったです。試合のための練習で、気持ちを作っていっている時のケガだったので。UFCという場で、日本で試合ができる機会はめったにないのに色々な方に迷惑をかけてしまいました」

──肩の脱臼で手術ということは、筋や腱板まで負傷したということでしょうか。

「いえ、筋や腱板を切ったりということはなく、関節を包む袋を傷つけたということで手術をし、リハビリでは肩回りの筋肉をつけました」

──脱臼は癖になるといいますか。

「癖にならないための手術だったんです。手術をしないと、何度も抜けるようになると先生も言っていました。なので、今は大丈夫です」

──しっかりと練習ができるようになったのは、いつ頃からでしょうか。

「手術から半年後には激しく、動いてはいました。ハードな練習はできています」

──その練習ですが、今も白心会だけで行っているのですか。

「ハイ」

──スパーリング相手などに困ることはないでしょうか。

「確かに自分よりも小さな子ばかりなので、力を合わせながらやっています。以前はお姉ちゃん(魅津希)とはガンガンやっていたのですが、僕の方が大きくなってしまったので、向うが全力でやってきて、こっちは軽くやるような形になっています」

──打撃はともかく、組みでは全力でスパーリングをすることも必要だと考えることは?

「自分に負荷をかけ、疲れた状態で寝技を全力で仕掛けたり工夫しながらやっています。それに柔術の試合にも出ることができるので、そこでは全力でできるので」

──この間、魅津希選手が復帰戦となったInvicta FC世界ストロー級王座決定戦で敗れました。あの試合を見て、何か想うところはありましたか。直樹選手も魅津希選手も、どの局面でも戦えるのですが、あの試合で魅津希選手は寝技もできるがゆえに、相手の一番得意なところに付き合ってしまったように見えました。

「そうですね……あの試合で課題というのは、見つかったと思います。自分も打撃だったら打撃、寝技だったら寝技で勝負しようと思っていたのですが、寝技で相手の方が優っているなら、押し切られてしまう。ならば、寝技に持ち込まれないでテイクダウンを切って、打撃で勝負をすべきだとか。相手の良さを消すことも必要だと思うようになりました」

──今回の対戦相手マット・シュネルですが、その良さはどこにある選手だと思いますか。

「巧く戦っている選手ですよね。実際に向き合ってみて、どこが弱点かを伺いながら戦おうと思います。ただボクシングには気を付けたいです。寝技でも極めてくるので、そこを防ぐ練習もしてきました」

──直樹選手はその若さで、圧力の掛け方が抜群だと思いますが、その辺りの間合いや距離も大切になってくるでしょうか。

「圧力は掛けたいですね。打撃で攻める場面も作っていければ良いと思うので……。フェイントをいれながら、決めていこうと思います」

──UFCは世界最高峰の割には国内での注目度は落ちています。その現状についてどう思われますか。

「UFCも日本で盛り上がって欲しいのですが……。しっかりと目立てるようなパフォーマンスを見せて、印象に残る試合がしなければいけないと思います」

──友達から「RIZINに出ないの?」など尋ねられることはないですか。

「ありますね(苦笑)。格闘技のことを知らない、TVでやっていることしか知らない人は多いので。でも、格闘技が好きな人はUFCを知っていますし、そういう人たちから応援されると凄く励みになります」

──では、そういう人々に試合に賭ける意気込みをお願いします。

「ハイ。今回、1年振りの試合になりますが勝って、次もその次も勝ち進めるよう──皆が楽しめる面白い試合をするので応援よろしくお願いします」

■UFN132対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ドナルド・セラーニ(米国)
レオン・エドワーズ(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・ローズクラーク(豪州)
ジェシカ・アイ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
リー・ジンリャン(中国)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
石原夜叉坊(日本)

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・アランテス(ブラジル)
ソン・ヤードン(中国)

<フェザー級/5分3R>
ロランド・ディ(フィリピン)
ショーン・ヤング(ニュージーランド)

<ウェルター級/5分3R>
エクトル・アルダナ(メキシコ)
ソン・ケナン(中国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
安西信昌(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
ヴィヴィアニ・ペレイラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル(米国)
井上直樹(日本)

<フライ級/5分3R>
ジネル・ラウサ(フィリピン)
佐々木憂流迦(日本)

<女子フライ級/5分3R>
メリンダ・ファビアン(ハンガリー)
キム・ジヨン(韓国)

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