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【Invicta FC28】復帰戦が世界戦に。魅津希が女デミアン・マイア=ジャンジローバとストロー級王座決定戦!!

Mizuki vs andiroba【写真】ウェルラウンダーの魅津希、MMAを戦う柔術家ジャンジローバ。両者がストロー級世界王座を賭けて戦うことに(C) INVICA FC

2日(金・現地時間)、Invicta FCより24日(土・同)にユタ州ソルトレイクシティのユニオン・イベントセンターで開催されるInvicta FC28で、魅津希がヴィルナ・ジャンジローバとインヴィクタFC世界ストロー級王座を賭けた戦うことが発表された。


1年8カ月振りのMMAでの試合となる魅津希の今大会の出場、当初はロシアのミラナ・ドゥディエヴァと対戦予定で、空位となっている同級王座はジャンジローバとジャナイザ・モランジンとが争うことになっていた。

リリースでモランジンの欠場理由は明らかにされていないが、とにかく魅津希はキャリア12勝0敗で9つの一本勝ちというブラジリアン柔術黒帯──自らを「女デミアン・マイア」と称するジャンジローバとベルトを賭けて戦うことになった。

ジャンジローバは過去にグラップリングや柔術でアマンダ・ヌネスに2勝1敗、そしてクラウジア・カデーリャと2度戦い2勝を挙げている強豪柔術家だ。カデーリャとの2度目の試合は、2013年のCBJJE主催の世界大会でディープハーフからスイープを2回に渡り決めて4-0で柔術的には完勝している。

もちろん、柔術とMMAは別モノだ。ジャンジローバがディープハーフに来ようものなら魅津希がエルボーやパウンドを落とすことができる。それ以前にジャンジローバの柔術を打撃で完封もできるだろう。その一方で打という要素で劣っていても、ここまでMMAで一本勝ちができるファイターは、自分の形を持っており、自己への信用度も高いはず。

寝技に持ち込めば勝てる──というジャンジローバの想いを駆逐する攻撃が魅津希には必要となる。その魅津希の不安点といえば、ズバリ試合勘。ただし、これまではどちらかといえばステップアップに慎重だった魅津希陣営が、ショートノーティスでこの世界戦を受け入れたことは、実弟・井上直樹がUFC行きを決めた時と同様に巡ってきたチャンスを貪欲に手にする姿勢と、挑むことができるという自信の表われでもあるだろう。

戦ううえで覚悟が決まっているジャンジローバと、戦うことに覚悟が固まっている魅津希。UFCへの切符となるベルトを巻くのはどちらになるか。北米メジャーでの日本人ファイターのベルト挑戦、魅津希のチャレンジを見逃すことはできない。

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