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【UFC321】マッケンジーがTDから攻防遮断のジャンジローバに競り勝ちムンジ、ADCCとUFCの三冠達成

<UFC世界女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
マッケンジー・ダーン(米国)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)

ジャブからローの両者。マッケンジーが2発目のローを蹴り、ワンツーで前に出る。外したジャンジローバが右を当て、マッケンジーは右から組んでヒザを突き上げる。ジャンジローバがワンツー、マッケンジーは右オーバーハンドを繰り出す。ジャンジローバのテイクダウン狙いを切ったマッケンジーがジャブをヒット。構えを変えるジャンジローバも右をヒットさせた。

ジャンジローバは打撃の攻防のなかでダブルレッグでテイクダウンを決める。下になったマッケンジーは手首を取って、ジャンジローバを立たせない。とパンチを落とすジャンジローバを蹴りあげたマッケンジー。ジャンジローバはスタンドに戻ると、続いて立ち上がったマッケンジーに組みつく。ケージを背負ったマッケンジーは体を入れ替えて離れると、ジャブを当てる。ジャンジローバは2度目のテイクダウンを決める。マッケンジーは足を取られた状態で座り、右腕を差す。両者座った状態でパンチを打ち合い、スクランブルへ。クリンチの攻防で互いにヒザを入れ、マッケンジーが右フックとアッパーを入れた。

2R、思いきり右を振るうマッケンジーが、ダブルレッグでドライブしケージにジャンジローバを押し込む。マッケンジーは自ら離れ、ややスラッピーなパンチで前に出る。ジャンジローバはミドルを蹴り、右を当てる。さらに右オーバーハンドを当てたジャンジローバが、ダブルレッグへ。切ったマッケンジーは、続くダブルレッグで倒され足を取りに行く。スプロールで防いだジャンジローバは、クローズドガードの中から鉄槌を落とす。

両者揃って立ち上がると、パンチの攻防のなかでマッケンジーが右を当てる。ジャンジローバのダブルレッグを払い腰で投げたマッケンジーだが、その勢いを利したリバーサルでガードを強いられる。ニーシールドのマッケンジーにハンマーフィストのジャンジローバが寝技の攻防にならない絶妙の寝技を見せて立ち上がった。

3R、ジャンジローバが右オーバーハンドを空振り。逆にマッケンジーが右を当てる。ジャンジローバは蹴り足をキャッチし殴りながらテイクダウン。マッケンジーの蹴り上げから、試合はスタンドに戻る。ダブルでドライブしたマッケンジーが、ハイクロッチ。ジャンジローバがエルボーを連打する。ここもマッケンジーは自ら離れると、続くシングルレッグを切る。ジャンジローバのダブルを押し返したマッケンジーが、ケージに押し込むもテイクダウンは奪えない。打撃の間合いに戻ると、ジャンジローバが左ハイからシングルレッグへ。クリンチから崩されたマッケンジーは、ここでも下に。マッケンジーはグランド状態で顔を蹴り注意が入る。最後はスタンドに戻った両者、試合はチャンピオンシップラウンドに。

4R、ジャブの差し合いから、右を狙ったマッケンジー。左を返すジャンジローバに、左ミドルを入れる。右を当てたジャンジローバはシングルのフェイクから左フックを振るう。左を入れたマッケンジーが、ワンツーで前に出る。右を見せてダブルレッグも、ジャンジローバはテイクダウンを許さない。マッケンジーが間合いを取り直し、ジャンジローバが左を当てる。右を入れたマッケンジーが右ミドル。ジャンジローバのシングルレッグも決まらず、打撃の攻防が続く。

残り90秒、ジャンジローバがダブルレッグを決めスタンドで待ち受ける。レフェリーがマッケンジーを立たせると打撃戦のなかで、レベルチェンジしダブルレッグでテイクダウン。足を一本抜いたマッケンジーは、密着するジャンジローバに有効な攻撃は出せなかった。

最終回、「勝つなら判定はない」とコーナーマンに送り出されたマッケンジー。「あと5分でチャンピオンだ」という声を受けたジャンジローバが右ストレートをヒットさせる。マッケンジーも右を当て返し、スピニングバックエルボーへ。ここに組んだジャンジローバがテイクダウンを決める。正座のジャンジローバに対し、マッケンジーが立ち上がる。即ダブルレッグでドライブしたジャンジローバに対し、ウィザーのマッケンジーが左腕を差し返して離れる。

マッケンジーはジャブを当て、ジャンジローバのダブルレッグにオモプラッタ、ハイガードもジャンジローバが即反応する。エルボーを連打するマッケンジーに対し、ジャンジローバがスタンドへ。レフェリーが割って入り、試合はスタンドで再開。残り70秒、マッケンジーが三日月蹴り、ジャンジローバは右を入れて、スピニングバックフィストも空振りに。鉄槌をスタンドで見せたマッケンジーが、スピニングバックフィストにテイクダウンを合わせる。ジャンジローバのリバーサル狙いを潰したマッケンジーのトップでタイムアップを迎えた。

両陣営が肩車をして勝利をアピール。スタンドでの勢いがあったマッケンジーと、テイクダウンを9度決めたジャンジローバ。結果は3-0でマッケンジー・ダーンに凱歌が挙がった。ファブリシオ・ベウドゥムに次ぎ、ムンジアル、ADCCとUFCの三冠となったマッケンジーは、「アメージング。信じられない」と笑顔を見せ、「テイクダウンは許したけど、そこから膠着狙いだったので寝技の攻防でなくダメージを与えようと思った。とにかく膠着したくなかった」と話したマッケンジーは、ベルトを愛娘に与えた。


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