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【UFC321】テイクダウン&バック奪取の無限ループで、ウマル・ヌルマゴメドフがバウティスタ下す

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マリオ・バウティスタ(米国)

右ミドルを蹴ったバウティスタ。そのタイミングでバックに回ったウマルが、リフトからスラムする。バウティスタが足を取ってトーホールド。上半身を胸に重ねることで足を抜いたウマルは、そのままサイドを取って左のパンチを打つ。バウティスタがブリッジから足を戻そうとすると、自ら正対するような位置を取ったウマルがガードの中に納まる。バウティスタはクローズドガードを取るが、オープンになるとウマルがすかさずパスガードを決め、ここもサイドで抑える。ケージキックのバウティスタからバックを取ったウマルがスタンドで両足をフックし、グラウンドに持ち込む。ボディトライアングルに捕らえたウマルがラウンド終了までバックを制した。

2R、左ミドルのウマルに対し、バウティスタが軸足を蹴っていく。続いて組もうとしたウマルのヒザを顔面に届かせたバウティスタがダウンを奪う。すぐに立ち上がったウマルは、ワンツーから組んで、大内刈りでテイクダウンを決める。ハーフで抑え、ブリッジにバックに回ったウマルが初回と同様にボディトライアングルに。足を組み替え、対角線のワキを取ったウマルだが、バウティスタはリストコントロールから、フックが緩くなると立ち上がる。

バックコントロールのウマルに対し、バウティスタがスイッチから正対して離れる。自ら組んだバウティスタはエルボーを入れて離れると、蹴り足を取ったウマルがテイクダウンを決める。パス&サイドのウマルは背中を見せてスクランブル狙いのバウティスタからバック奪取し両足をフックする。腰をずらしてスクランブルに持ち込んだバウティスタは、左を被弾すると右を返す。ウマルはハイ、バウティスタはミドルを蹴りラウンドが終わった。

最終回、左に回るウマルに対し、バウティスタが右ハイを狙う。ウマルは左インローを蹴り、右ハイをかわして左を伸ばす。ワンツーのバウティスタ、左インローのウマルが左ストレート。額で受けたバウティスタが、ダブルレッグからバックを許す。ここは両足のフックを許さず、正対したバウティスタだがハイクロッチで崩され、スクランブルでバックを狙う。許さず打撃の間合いに戻ったバウティスタは、左フックにダブルを合わされてバックに回られる。

自ら後方に転がり、サイドを取ったウマルがニーインベリーへ。さらにマウント狙いからバックに移行したウマルだが、バウティスタがスクランブル。ウマルは背中を取り、正対したバウティスタが頭を押して足を引き抜く。そのまま距離を取ろうとしたバウティスタを追いかけて、バックを取ったウマル。残り15秒を切り、正対して離れたバウティスタの打撃に距離を取ったウマルがタイムアップと同時に両手を広げた。

結果はフルマークでウマル・ヌルマゴメドフが勝利し、「彼はタフ。ディフェンスが強かった。カビブのようにトライした。皆、ありがとう。マラブでもピョートル・ヤンでも構わない。僕がチャンピオンになる」と英語でコメントした。


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