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【Pancrase293】元ベラトールのチルローニに競り勝ったアキラ 「不器用ながら進化したかと」

Akira【写真】控室から通路に出て話をしてくれたアキラだが、歩くのが辛そうなほど足を引きずっていた(C)MMAPLANET

4日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されたPancrase293でアキラが元ベラトール・ファイターで、世界を股にかけて戦うヒカルド・チルローニを破った

初回の攻勢、2Rの劣勢。そして最終回の巻き返しの裏には、守塾での練習と、セコンド=マモルの指示が存在した。

不器用さが目立っていたアキラが、その不器用さを認めたマモルの指導で、勝ちにつなげた。巻き返しが期待できるコク戦勝利のアキラ、右足を大きく腫らした勝者に話を訊いた。


──右足をかなり引きずっていますね。

(C)PANCRASE

(C)PANCRASE

「ローカットの下手くそが出てしまいました(笑)」

──それだけローが効いていたのですか、あの足払い的な?

「ハイ、ローは効かされました」

──では前に出ることができなかったのは、テンカオではなくローだったと。

「ヒザは全然効いていなかったです。ボディだけだったので」

(C)PANCRASE

(C)PANCRASE

──初回は攻めることができ、2Rに挽回された。そして3Rも序盤は厳しい状況だったのが、右フックでダウンを奪い勝利を手にすることができました。

「良い位置にいる時はヒザを貰わなくて、自分のストレートとか当たっていて。マモさん(打撃コーチのマモル)の指示通りに右に踏み出してから、パンチを打っている時は相手の攻撃も被弾しなかったのですが……正面を取られ始めるとヒザとローを当てられるようになりました」

──最終回はよく持ち直せました。

(C)PANCRASE

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「チルローニのパンチがそれほど強くなかったので、前に出ることができました。距離を取って蹴られる方が嫌だったので。それまでにも入ることは何回ができていたので、最後は落ち着いて踏み込んで右を当てることができました。その辺りは、少しは成長できているかなと。

もうマモさんのお陰です。『50点だ』とは言われましたが(笑)、本当に適切な指示があったので勝つことができました。いつもはそれすれ従うことができていなかったので、今日は指示通りに動くことができる場面もあって良かったです。守塾での練習の成果がようやく出て来て、パンチを当てることができました」

──元ベラトール・ファイターに勝った大きな1勝です。と同時にパンクラス・ライト級には国内で双璧をなす選手が控えています。

「チャンピオンも強いですし、それ以前に自分は徳留(一樹)選手にKOされています。上は強いです……けど、勝てないとは思っていません。今日も不器用な試合でしたけど、それなりに進歩しているので、この進歩を積み重ねていきたいです」

──右が当たるようになったのも大きいです。

「右が当たるようになり、左も当たるようになりました。ここにテイクダウンを混ぜることができるよう、マモさんに鍛えてもらいます」

──マモル選手の発言は半分ぐらい下ネタですが(笑)、その理論は素晴らしいです。

「今日も入場直前まで下ネタを話して、僕がリラックスできるようにしてくれていました(笑)」

──アハハハ。今日は間違いなくアキラ選手への期待値があがった勝利でした。

「ありがとうございます。世界でもやっていける──かもっていう自信になりました。チャンピオンに挑戦できる力がつきつつあると思っているので、次も頑張りますッ!!」

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