【Invicta FC28】魅津希が復帰戦でロシアの柔道家と対戦。メインはストロー級王座決定戦
【写真】いよいよケージへの復帰となる魅津希、可能性は無限大──という期待感に変わりはない(C) INVICA FC
6日(火・現地時間)、Invicta FCより3月24日(土・同)にユタ州ソルトレイクシティのユニオン・イベントセンターで開催するInvicta FC28に魅津希が出場し、ロシアのミラナ・ドゥディエヴァと対戦することが発表された。
魅津希にとって、この試合は実に1年8カ月振りのMMAでの試合となる。前回のMMAマッチでリン・アルバレスに一本勝ちを収めた彼女は8月に日本国内でキックボクシングの試合に出場してドロー。この一戦の後にヒザの靭帯の手術を行い長期欠場となっていた。一度は昨年12月のインヴィクタFCでジャナイザ・モランジン戦が発表されたものの流れ、今回の復帰戦を迎えることとなった。
10代の頃から立ち技、組み技、MMA問わず活躍してきた魅津希は、これだけのブランクがあってもまだ23歳、靭帯というファイトスタイルへの大きいな箇所へメスを入れキャリアの第2章を迎える。そんな魅津希と戦うドゥディエヴァは、この試合がストロー級初戦でUFCではバンタム級、インヴィクタでもこれまでフライ級で戦ってきた選手だ。
ドゥディエヴァはU23ロシア選手権で銀メダルを獲得したこともある柔道をベースに、投げは当然として、フィジカル重視の寝技と打撃を武器に10勝3敗でUFCと契約を果たした。しかし、UFCでは1勝2敗でリリースされ、インヴィクタへ。フライ級転向も結果はついてこないなかでストロー級へ階級を下げ、背水の陣で魅津希戦を迎える。
ドゥディエヴァは、MMAのそれぞれの要素で強味は持つものの融合がなされてないという穴がある。
対して魅津希もキック、グラップリングという独立した戦いでも結果を残せる個の強さを持つ。そのうえでMMAとしての完成度の高さをドゥディエヴァ戦で見せ、待望のUFC昇格へ新たなる一歩を踏み出してほしい──復帰戦だ。なお同大会のメインではジャナイザ・モランジンとヴィルナ・ジャンジローバの間で空位となっているインヴィクタFC世界ストロー級王座決定戦が行われる。キャリア10勝1敗、自らを「女デミアン・マイア」と名乗る柔術家のジャンジローバと、12勝0敗で喧嘩上等の殴り勝つモランジンというブラジル人同士の戦い。
アンジェラ・ヒルの返上により空位となっていたストロー級のベルトが巻かれるのは、どちらか──スタイルマッチアップ的にも楽しみなタイトル戦だ。