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【UFC200】勢いのアマンダ・ヌネスに対し、魅せるかミーシャ・テイトの美熟女=マチュア・ファイト

Miesha Tate vs Amada Nunes【写真】ヌネスの勢いをミーシャがどのように内包するか。真っ向勝負、あるいはスカすファイト、両方の展開が予想できる女子世界バンタム級戦だ (C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC200「Cormier vs Jones 2」。世界戦3試合が組まれた同大会で、ミーシャ・テイトが今年の3月に獲得したUFC女子世界バンタム級王座初防衛戦をアマンダ・ヌネス相手に行う。

神階級=UFC女子バンタム級はロンダ・ラウジー=柔道、ホーリー・ホルム=ボクシング、サラ・マクマン=レスリング、ヴァレンチーナ・シェフシェンコ=ムエタイと他競技でワールドクラスの実績を持つファイターが目立つ。彼女たちはスバ抜けたフィジカルと軸となる強力な武器を持ち、それ以外の要素はディフェンス面を中心に埋めてMMAを成立させきた。

対してミーシャはレスリングがベースだが、ずば抜けた実績があるわけではない。彼女は打撃、柔術、レスリングを満遍なく駆使し、どのような局面でも戦えるウェルラウンダーだ。ただし、ミーシャにはロンダのような投げと極め、ホルムのステップやパンチの蹴りのコンビネーションというずば抜けた武器があるわけではなかった。

それでもMMAに必要な技術を融合させ、相手の得意分野でほどほど戦え、苦手分野で勝機を掴むことで長年、この階級のトップに君臨してきた。ロンダとの対戦でも、最後は腕十字に屈したが、投げられてもトップを奪い返し、組みつかれても打撃を入れるとい試合をみせていた。そしてホルムを相手には打撃で突き放され、テイクダウンを切られながら、一瞬の隙とはいえないチャンピオンの綻びをつき、この勝ち方しか勝利できないという展開をモノにし、バックマウントからRNCを決めた。

ではヌネスは何が得意で、どこに穴があるのだろうか。ボクシング、柔道、柔術がベースのヌネスもミーシャと同様にオールラウンダーといえる。ローキック、フックが強く、一気に組みつくとボディロックや差しからのテイクダウンを得意としている。

寝技でも、積極的に動いて相手を削っていくヌネス。この動くという意識が、彼女の強さであると同時に、隙を生むことになる。パウンドは強力、積極的にサブミッションにもとトライする。ただし思い切ったパウンドはスペースを生み、相手に立ち上がる間を与える。気になるのはポスチャーの不安定さ、だ。乗り過ぎるきらいがあり、腕を胸の前に置くことも多く腕十字や三角、スイープを許すことに通じる。サブミッションの仕掛けも同様に、下になることを顧みず狙いに行くことで、せっかくの優位なポジションを失うことも過去に見られた。

もちろん、そのより動く攻撃により、相手にダメージを与え、ニアフィニッシュに持ち込んで勝利をも掴める。ただし、その積極性でミーシャに勝ち切ることができればいうことはないが、裏目に出る可能性が高いということだ。ミーシャとしては彼女の習性を十分に頭に入れて、ある程度受けのファイトからカウンターの機会を窺うのではないだろうか。ミーシャにはそれだけ、勝負時を見極める経験値がある。

またヌネスの防御が足の効かなさとあいまって──攻めと比較すると未熟な点も見逃さないはずだ。5Rという長丁場、1Rを落としても受けの戦いができるのはミーシャにとってアドバンテージになる。もちろん、そのまま勢いに乗ってヌネスが試合を決めることもあり得るが、攻め入る機会が与える可能性の方が高い。ミーシャ・テイトの老練さ=美熟女ファイトがヌネスの勢いを凌駕する試合になることが予想される世界戦だ。


■ UFC200対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級統一王座決定戦/5分5R>
[王者] ダニエル・コーミエー(米国/正規王者)
[挑戦者] ジョン・ジョーンズ(米国/暫定王者)

<ヘビー級/5分3R>
ブロック・レスナー(米国)
マーク・ハント(ニュージーランド/8位)

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ミーシャ・テイト(米国)
[挑戦者] アマンダ・ヌネス(ブラジル/4位)

<UFC世界フェザー級暫定王座決定戦/5分5R>
ジョゼ・アルド(ブラジル/1位)
フランク・エドガー(米国/2位)

<ヘビー級/5分3R>
ケイン・ヴェラスケス(米国/2位)
トラヴィス・ブラウン(米国/7位)

<女子バンタム級/5分3R>
キャット・ジンガーノ(米国/3位)
ジュリアナ・ペニャ(米国/5位)

<ウェルター級/5分3R>
ジョニー・ヘンドリックス(米国/6位)
ケルヴィン・ガステラム(米国/12位)

<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国/1位)
ハファエル・アスンソン(ブラジル/3位)

<ライト級/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
エンリケ・マリーン(スペイン)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・サンチェス(米国)
ジョー・ローゾン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ゲガール・ムサシ(オランダ/8位)
チアゴ・サントス(ブラジル/15位)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
五味隆典(日本)

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