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【PXC54】農耕民族体型必見、長身&リーチの長いキム・ハンソルに、フランク・カマチョがどう戦うか

Camacho vs Kim【写真】カマチョ×キム・ハンソルだからこそ、日本人選手が要注目する試合になる(C)MMAPLANET

8日(金・現地時間)にグアムのUOGカルボ・フィールド・ハウスで開催されるPXC54。日本から渡辺健太郎が出場し、ライリー・ドゥトロと戦う同大会のメインはウェルター級マッチ=フランク・カマチョ×キム・ハンソルの一戦が組まれている。


この一戦、アジア太平洋圏のジャパニーズ・キラー対決ということもあり、日本のウェルター級ファイターは見逃すことができない一戦だ。カマチョはキャリア18勝3敗、うちに日本人ファイターとの対戦は5試合で4勝1敗。粕谷優介には逆転のRNCを食らったものの中村K太郎、松本光史に勝利している。

一方、キム・ハンソルは戦績7勝3敗で今年はPXCとTOP FCで佐藤豪則、米田奈央に判定勝ちを収めている。もともとは今大会はライト級で度重なる減量失敗を経験したカマチョがウェルター級に戻り、王者ゼバスチャン・カデスタムに挑戦する予定だったが、チャンピオンの負傷でキム・ハンソルと戦うこととなった。

キム・ハンソルは長身、リーチを生かしたファイトでジャブやローを当て、よほどのことがない限りインファイトをせず、テイクダウンを切っていくタイプ。リスク管理を徹底しており、籠城型ファイトを展開する。時間無制限なら籠城型ファイトは疲弊し、勝ち目がないが、5分×3Rなら逃げられてしまうのがMMAの妙だ。

そんなキム・ハンソルに対し、打撃の精度こそ上がっているが、もとは柔術ベース。ウェルター級としては上背もリーチも決して高くないカマチョの戦い方は、ウェルター級ファイターに限らず、農耕民族体型の選手が多い日本人ファイターには、現代MMA体型といえるソップ&リーチの長い選手と戦うときの参考になるはずだ。身長で差がない王者カデスタムが相手のタイトルマッチにはなかった、興味深い要素が加わるカマチョ×キム・ハンソル戦──だ。

■ PXC54対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
キム・ハンソル(韓国)
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)

<ヘビー級/5分3R>
ロケ・マルチネス(グアム)
ケルヴィン・フィシャル(サイパン)

<バンタム級/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
アン・ジョンヒョン(韓国)

<女子ストロー級/5分3R>
ブローガン・ウォーカー(グアム)
ケイト・ダシウバ(ニュージーランド)

<フェザー級/5分3R>
イ・ミング(韓国)
トニー・レイジェス(グアム)

<バンタム級/5分3R>
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島)
エミリオ・ユールシア(米国)

<ライト級/5分3R>
タイロン・ジョーンズ(グアム)
ディラン・フセル(米国)

<フライ級/5分3R>
渡辺健太郎(日本)
ライリー・ドゥトロ(日本)

<フェザー級/5分3R>
ジェフリー・メサ(グアム)
ロビン・エクラヴェア(グアム)

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