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【Double GFC11】2021年K-MMA、オーラス興行は4つのタイトル戦。フライ級王座決定戦に中西哲生が出場

【写真】自らの道場を持つ中西。現地で2週間隔離、そして帰国しての自宅隔離がある。相当な決意のタイトル戦だ (C)DOUBLE GFC

2021年のK-MMAも23日(木・現地時間)のAngel’s FCと30日(木・同)のDouble GFC11の2大会を残すのみとなった。ここでは大晦日イブに開催されるDouble CFC11の力の入ったランナップを紹介したい。

ウィズコロナ政策を打ち出した途端、感染者数が増大しソウルでは重症者の病床数不足が危惧されるようになるなど、イベント開催に関して予断が許されない状況となっている……。

現状でコロナ・パンデミック以降、初めて日本から選手が出場──中西哲生がコメインでパク・ヒョンソンとDouble GFCフライ級王座決定戦を戦う。


Double GFCでは中西に2週間の隔離措置を実施したうえで、同大会への招聘を敢行するという。その中西、10月のDEEP名古屋大会=公武堂ファイトでオサモ・リチャードソンをダースチョークで破ったばかりで、プロ戦績を10勝7敗3分けとし──韓国でのタイトル戦を戦う機会を得た。

中西は長らく石綱テツオの名で戦っており、この名の方がピンとくるファンも多いだろう。2014年にGroundslamでプロデビュー戦を戦い、TTF、プロ修斗四国大会=FORCE、プロ修斗広島大会=闘裸男、パンクラス大阪大会、DEEP勝川大会、さらにZST等を経て、DEEP本戦出場。その後は中国のWLFに4度出場経験があり、英雄伝説と合わせて海外で5度戦うなど濃密なMMAファイター人生を歩んできた中西に対し、パク・ヒョンソンは今回がプロ5戦目のファイターだ。

今年3月の挑戦者決定戦と銘打たれた王座決定戦進出者決定戦で、キック3冠ながらMMA初戦のキム・セヒョンを下したパクは同プロモーションのイ・ジフン代表期待のファイターでもある。

再開された韓日戦、いわばパクのためのタイトル戦で中西の意地に期待だ。

そんな同大会では他にも3階級のタイトル戦が組まれており、メインではウェルター級王者キム・ハンソルが、Angel’s FCウェルター級王者コ・ソクヒョンの挑戦受ける。

両者揃ってウェルラウンダーだが、長身のキムの方が打撃に長けている。

(C)ANGEL’S FC

一方、コンバットサンボで世界を制しているコは一発の強さと抜群のテイクダウン能力の高さを誇る。

倒した後のコントロールには課題の残るコだが、テイクダウンからスクランブルを続けることでスタミナ不足が常に指摘されるキムを削るファイトを心掛けることは間違いないだろう。

3つ目のタイトル戦は暫定フェザー級王座決定戦だ。6月にDouble GFCとAngel’s FCのフェザー級王者となったホン・ジュンヨンが負傷したことで暫定タイトルが制定され、そのホンに敗れた前Angel’s FCムン・ギボムが、キャリア7勝4敗1分のキム・サンウォンと仕切り直しの暫定王座決定戦に挑むこととなった。

またDouble GFCアトム級王座も格闘代理戦争卒業生の王者パク・ホビョンがInvicta FCと契約したためにベルトを返上し、キム・ソユルとホン・イェリンが空位となった王座を争う。

キム・ソユルはONE Warrior Seriesで桐生祐子、SARAMIを下している日本人キラーで、活動再開が延期されたONE WSから母国に戻る選択をした。対するホン・イェリンは6月にパク・ホビョンとの王座決定戦に敗れており、再起戦がまた王座決定戦となった。

本来は5大タイトル戦の1つして組まれていたライト級選手権試合は王者キ・ウォンビンがバイクの事故で負傷し、ZEUSライト級王者でUAEWでもマックス・リマに勝利しているジョン・ハングゥとの注目のタイトル戦はキャンセルに。ジョン・ハングゥには暫定王座決定戦だけでなく、代替マッチもなく──両者の対戦は2022年にずれ込んで実施されることになりそうだ。

■視聴方法(予定)
12月30日(木)
午後5時00分~Double GFC YouTube Channel

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