【TOP FC21】TOP FCが活動再開。PFL契約下のキム・サンウォンがスクランブル発進のブレナン・キムと対戦
本日17日(土・現地時間)、韓国はソウルのテッスパ・ホールでTOP FC21「The Heat Reawakened」が開催される。
Text by Manabu Takashima
TOP FCといえばKTTが主催するMMA大会で、2013年に活動を開始するとROAD FCと共にK-MMA界をリードしてきた。一時は人気のセ、実力のパという日本の野球界のように人気のROAD、実力のTOPという言われ方もされたものだ。
アマチュア、人材育成のTOP DREAM、さらには柔術シリーズも行われていたTOP FCだが、2021年11月の第20回大会を最後に4年に渡り沈黙を守ってきた。
TOP FCの権利は中継局とKTTが持ち合っていたが、KTT側が完全独立の交渉を行ってきたという話も聞かれる。晴れて再スタートを切ることとなったTOP FCだが、まずは堅実路線のジム興行という形をとることとなった。
The Heat Reawakened――目覚める、熱気とでも訳すべきか――、再び動き出したTOP FCのメインはヘビー級戦でボクシングベースのイ・スンジュンが、トルコのオグスル・オズポラットと対戦する。オズポラットはムエタイファイターで、キック戦績は11勝3敗ながらMMAでは0勝2敗。今回の抜擢で初勝利を目指す。
注目はコメインに出場のキム・サンウォンだろう。Double GFCフェザー級のベルトを巻いたキム・サンウォンは2年前のROAD TO UFCに出場し初戦でSASUKEにKO勝ちも、準決勝でイー・チャアに敗れた。その後、再び世界進出を目指しパンクラスに転進すると、名田英平、高橋遼伍、中田大貴を相手に3連勝を収め、昨年12月にフェザー級王座決定戦を戦うこととなった。
この一戦をPFLと契約したことでキャンセルしたキム・サンウォンだったが、昨年のワールドTへの出場権は与えられなかった。この間、PFLからはワンマッチ出場の話はあったものの目の負傷で試合から遠ざかっていたという。
今大会では当初、中国のリュウ・ジャンニンと対戦予定もビザが間に合わず1年4カ月振りの実戦は流れそうになっていた。それを韓国在住で韓国人女性と結婚している米国人のブレナン・キムが試合の3日前に対戦を了承し、キム・サンウォンのコメイン出場が決まった。とはいえブレナン・キムは0勝5敗のファイターで、キム・サンウォンにとって契約が残るPFLへの出場に向けてデモンストレーション・ファイトとなろう。
■視聴方法(予定)
10月17 日(金・日本時間)
午後6時30分~You Tube Fight Life格闘チャンネル